さらい屋五葉 2巻 | お役に立ちません。

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アマゾンのレビュー見てたら、この人、リストランテうんたらという、
イタリアが舞台の漫画が出世作のよう。
これから入っちゃったけど、確かに和もの向きの絵ではない…
が、逆にそこがマッチしてる気がするんですがどうでしょう。


基本へたれの主人公は嫌いです。
エヴァンゲリヲンも、シンジが嫌いすぎてまともに見れなかった、
大きく振りかぶっては、もう、あらすじ読んだ時点で読む気がしない。
とにかくいらついて後ろから蹴り上げたくなるくらいなのですが、
政は平気。
なんでだ。
実は強いからか?
なんか可愛いからか?
おでこぶつけようがこけようが、1巻の最初以来まるで役に立ってなかろうが許せます。
政はそれでいい。

いたずらな遊女が、いつのまにやら布団にもぐりこんでた時の反応が可愛かった。
いつか政の恋愛が描かれる時が来るんだろうか?
…こなそうだ。

だって、さらい屋の仕事に関する漫画だと思ってたら、
どうも人物に焦点を当てた漫画のようで、
2巻は梅の過去や、さらい屋を始めるにいたった来歴が描かれてるし、
全体の骨は、イチがどういう人間なのか、ってとこらしい。
誘拐するのは、ストーリーの軸ではなさげ。

確かにイチはカッコいいし、過去とか気になる。
でも知らぬが仏じゃないけど、ミステリアスだからカッコいいこともあるんだよね。
とか言ってる時点でダメなんだけど。

宗司さんが非常にいい味を出していて良かった。
まさかそんな過去があるなんてねえ。

梅と、その兄貴分のやりとりも切なかったなあ。

だけど一番気になるのは、
扉絵のあのぶっとい線は何で描いてるかだ。
なんであんな線太いんだ。