- うそうそ/畠中 恵
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若旦那が今度は長旅へ?
頻発する地震、誘拐、
今までになく大きな事件に巻き込まれて。
長編。
冒険仕立てが面白く読めた。
絶対に善人の主人公、絶対に優しい仲間達、といういい意味でのマンネリがあるから、
こういう変化もちょうどいいアクセントになっていい。
ヒロインの山神の娘の心の弱さとその克服が今回のメインテーマだと思うけど、
そっちの方はイマイチだったな。
テーマが変に分かり安すぎるというか、作者の意図が見えすぎるというか。
箇条書きで表現されたような、というか。
申し訳ないが、安っぽさを感じてしまう。
でも、ミステリ仕立てのストーリーは楽しかった。
シリーズの最初から、一応ミステリだったけど、
ぎこちなさが大分抜けて、うまくなったなぁ、と思う。
仲間達との反目にどきどきし、
伏線を楽しみ、用意された謎も大きく、新キャラも良かったし。
どらエもんの映画版みたいな。
いつものマンネリ打破して、ちょっとスケールでかくした巻。
じゃいあんが映画版だといい奴になる代わりに、アマアマの仲間が急に冷たくなるとことか、
そんな感じだよね(笑)