無限の住人 | お役に立ちません。

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本・漫画・映画のレビューブログ。
本は月に10冊ほど、漫画は随時、
映画はWOWOWとTSUTAYAのお気持ち次第(笑)

無限の住人 22 (22) (アフタヌーンKC)/沙村 広明
¥540
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最新刊でございます。

切腹を命じられ、命の期限付きで逸刀流を追う吐鉤群。
新生・逸刀流を率いる天津は、凛や蒔絵との関係を修正しながら、
最後の戦いに踏み込んでいく。

最終章に以降過程で、盛り上がりそうだ。
な、巻。
見所は、
1、何故か天津と楽しげに会談する凛
2、イノセントおばかな燎ちゃん
3、とうとう蒔絵さんが…!
4、チャイナキャット集団

あれ?
おんなのこばっか。
そう、22巻にして、珍しく、女性キャラが多彩になったという。
いままで、ムサいおじさんの手足飛び散る漫画だったのに(笑)
真剣な見所は
1、吐の壮絶な覚悟と追い込み
2、六鬼団の戦い
3、何か画策し始めた天津引き入る逸刀流の動き
です。

だれまくってた話が、ようやく引き締め、盛り上がりそうな、
気配だけ感じる巻。
そもそもが、おそらく芯になるストーリーもなく、人気爆発、うっかり長引いちゃった話なんで、
はじめこそ、凛の復讐譚が芯だったのに、
加賀編で、ラスボス天津と仲良くなっちゃってから、もうぐだぐだに。
唯一の核だった、凛の逸刀流への憎しみはほぼ消え、
逸刀流自体もほぼ人員交替。
絶大なる人気を誇ったまま、毅然と舞台を去ったはずの蒔絵さんの再登場、
何故か、卍さんの肉体の秘密解明編など、
ご都合主義と、その場面白ろけりゃいいじゃない、の集合体。

まぁ、それも嫌いじゃない。
もともと、キャラクターと、阿呆ほど高い画力、派手なチャンバラが見所の漫画だから。
面白ければそれでいいから。
ニューキャラがぽこぽこ生まれるけど、それが不思議と、どのキャラも魅力的という、
常人には真似できない必殺技があるから。

ようやく話にケリがつきそうなこの段階で、未だに脇キャラぽこぽこ生まれるし、
あまつさえ、表紙は取るわ、話の主役は取るわ。
最早、あっ、沙村さん、今このテの女の子趣味なんだ、
を確認するために読んでるような(笑)

だってもう、凛ちゃん、卍さんほとんど出ないしねぇ…
もともと、凛ちゃん、卍さん、天津、誰もが主役、みたいな漫画だったけどさ。

てかもう、話を追うのは止そう。
これはキャラクター漫画だ。
面白かったキャラクターについて書こう。

まず、目黒&たんぽぽ組。
可愛すぎ。
この二人だけ、唯一、陰惨な物事から隔離され、
マスコット的に和ませてくれる存在。
垂れ目、巨乳キャラで、しゃべりかたもおっとりしている割には普通に頭がいいたんぽぽちゃん、
頭の良さそうな外見を裏切る、直情ばかの目黒ちゃん。
たんぽぽちゃんへのDVっぷりが酷すぎて笑える。
叩きすぎだよね。
作者の趣味ってほんと、偏ってるなぁ…(笑)

そして吐親子。
完全にこの巻の主役。
吐さんはすごい頭いいし、冷徹だけど、結局、周りをその真摯さに巻き込みすぎなんだよね。
ちょっと、”吐らしさ”を止めようか、なんて思っても、
最早周りが誰も許さない。
凄絶すぎ。
あと、作者燎ちゃん好き過ぎ(笑)
顔は好きだけど、このキャラあんま好きじゃないんだよねぇ。
イイコ過ぎちゃって。
妾のこどもで、貧乏で、さんざ苦労してきたのに、
本妻と異母弟を本気で慕ってるとことか、父親至上主義とか。
なんかもう一味欲しいところ。

そして天津はやっぱ勝手だなぁ、と。
このシリーズ通してだけど、結局何がやりたいのかよくわからん…
理想はよく述べ立ててるけど、言ってることとやることが良く変わるし。
そもそも、初めは悪役だったのに、
なんか、悪だか善だかあやふやな存在になってきちゃったしなぁ。
蒔絵さんに対してご都合主義だよなぁ。

まぁ、この話に出てくる男で、自分勝手じゃないキャラいないけどね…
勝手にかっこつけたり、自己完結するばっかりで、
大概の女性キャラは巻き込まれるという。
そこから比較的自由なのは凛ちゃん、いなくなったけど瞳阿、たんぽぽ&目黒あたりかなぁ。
蒔絵さんは泥恋すごいしねぇ。

とりあえず、以降のキャットファイトと、
天津が果たして格好いいことしてくれるのかに期待。
卍さんは、シラと戦う以上の役割はあるんだろうか…