- しゃばけ/畠中 恵
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ドラマにもなって、ますます注目集まってますね。
廻船問屋の若旦那は生まれつき病弱。
父母の過保護、世話役のふたりの兄やの過保護を受ける生活。
しかし、彼には妖怪が見えるという特技があり、その力を借りて様々な事件を解決する。
記念すべき1作目&なんか賞受賞したんだっけ??
相当気合入れて書いたらしく、読み易くいい文章。
時代考証もばっちり。
…バッチリすぎて、わかんないとこもあるけど(笑)
難しいトコだけど、時代のリアリティ追及しても、読者にはわかんないときがあるんだよねぇ。
そのへん親切に書いてくんないと。
この本のキモは、キャラクターだよね。
べたべたに甘やかされる主人公(でもいいやつ)と、
主人公甘やかすひとしかいない人間関係。
メインは兄や二人が、ひたすら美形の若旦那可愛がる設定だから、ソフトにBLぽい。
まぁ、気にしなければ気にならない気もする。
たぶん、女性読者は表紙の絵の他にも、周り全てが主人公大切にしてくれるところに惹かれるんだと思う。
若旦那が女性だと、まんま少女漫画だもん。
でも、男って設定だから、それが前面に出ないし、
だから、ほどよいさっぱり感と、話の広がりが出てるんじゃなかろうか。
話自体も短編のミステリーで、いまっぽい。
謎が気になってさくさく読めるし、
多少の話のあらも隠れるし。
時代物だけど、可愛い妖怪が出てくるファンタジー色で、感情移入しやすいところもポイント。
家鳴りが激しく可愛い。
冷静に考えるとまともな台詞ないけど、
なんか、子犬とかペット可愛がる感覚。
ツッコミが多いのは気に入ってる証拠です。
時代ミステリーだけど、ポップで読みやすいのがこの作者の特色かな。
しかし、ドラマじゃなくアニメにすれば良かったのに…
表紙のイラストが明らかに人気の要因のひとつなんだからさ。