- ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)/J. K. ローリング
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ずーっと読んできて、ふと気が付くと無性に読みたくなる、魔法の本。
もうすぐ最終巻なので、第6作を読んでみた。
ヴォルデモードが復活し、ますます混乱を極める魔法界。
ハリーの周りもますます困難に、騒がしくなる。
そんな中でも恋愛、友情、クィディッチ、策略は止まらない。
へヴィになってきたな~~
初めの頃の、魔法ってこんなに楽しいんだ♪な雰囲気はどこへ

ティーンエイジャーになったハリーたちへの違和感と共に、なんだか空気が重苦しく感じるけども、
相変わらず、伏線といいい、豊かな人物造詣といい、巧みで読ませる。
人物はほんと生き生きしていていいよね。
ある程度典型的でありながら、いいところ、悪いところ、曖昧なところ、
複雑でゆたかで素晴らしい。
特にハリーがあくまで普通のこなところかな。
美人に弱くて気もそぞろ、自分が正しいと思ったらけして譲らず、
ライバルには執念深いといっていいくらいに追求したり。
たまたま、壮絶な運命に巻き込まれちゃったけど、ヒーローじゃないところが好き。
各キャラの過去に驚いたり、成長に眼を細めたり楽しいよねぇ。
ロンのだめっぷりが加速していていいな(笑)
ちょっとむかつくもん(笑)
ちっちゃいときはそれが可愛かったけど、考えナシのティーンエイジャーだとむかつくよねぇ。
でもその自由さが、周りとの対比でいいのかも。
ウィーズリー家はみんな優秀すぎだしさ。
ハーマイオニーは、すごくいいこに育ったよねぇ。
はじめは嫌な子だったけど、今じゃ誰よりもハリーを心配して、しかも役に立つ頼もしい子。
なにより、その気になれば優秀な男を気軽にナンパできる(笑)たくましさを持ちつつ、
ロンとまったくうまくいかないとこなんか。
ジニーとスネイプはびっくりだな。
あのはにかみやのジニーがこんな成長をするとは!
スネイプは、いいキャラすぎ。
ただの憎まれ役と思ってたら、あんな過去はあるが、こんな役割だが。
こんな重要なキャラだとは思ってなかった。
あとはダンブルドア先生かな。
あのいつも余裕で、超然としていた先生の、隠しきれない焦りと驕りが垣間見えて、
このひともやっぱり人間なんだなぁ、とにじみ出る。
しかし、この巻(特に下巻)はショッキングすぎる。
まだその結末を信じていません。
こんなのってあり?!
意味ないじゃん!とか思う。
これは一体、次で完結できるのかなぁ??