先日の日中、車を運転していた。交通量のさほど多くない片側1車線の制限速度40キロの道路。


交差点に差し掛かり青信号だから通過しようとしたが右側の歩道に自転車から降りた女性が横断歩道の前で信号待ちをしていたので私は止まった。女性は車用の信号が変わるのを待っていたのである。多くの交差点では車用の信号機があれば歩行者用の信号機もあるはずだが、その交差点は車用のみで歩行者用の信号機がなく横断歩道のみだった。この場合、車に停止義務が生じる。女性が車道走行していればそうではなかったけれど、横断歩道手前で待たれたら止まるしかない。


私が少しイラッとしたのが後続のトラックにクラクションを鳴らされたことだ。職業ドライバーなのに道路交通法38条を遵守しようという意識が希薄すぎやしないか。鳴らされても私はそのまま待っていたのだが女性は渡ろうとしない。こういうときは空気を読んで渡ってほしい。

そのうち私の目の前の信号は赤になった。すると女性は目の前の横断歩道を自転車に乗って行ってしまった。まあいい、この積み重ねがゴールド免許保持に役立っている。


反対に自分が歩行者のときはドライバーに迷惑にならないように分かりやすい行動をとっている。私がドライバーならさっさと渡ってほしい。だから躊躇なく横断歩道を渡り始め横断を早めに終えるのが一番いいのだ。遠慮深い歩行者はいちいち車が止まるまで待ってから渡る。それが鈍臭くて私からするとだめ。歩行者優先を信じていない。優良歩行者ならもう横断歩道に青信号があるつもりくらいの感覚で止まることなく行く。普段止まる習慣がない悪質違反ドライバーも慌てて止まる。そういうドライバーは横断歩道の横に歩行者が立っているだけでは歩行者の遠慮深さにつけ込んで止まらない。横断歩道に出て止めるしかない。警察に捕らえられ横断歩行者等妨害等違反で点数2点と反則金9000円を納める羽目になる前に立ち直ってほしいという慈悲深い親心。歩く道路交通法38条啓発おじさん。


たまに片側2車線の交通量の多い国道や県道に信号機のない横断歩道が存在する。幸い私の散歩ルートからは離れているので啓発する機会はないのだけど60〜70キロで飛ばす車を止める勢いで渡るのは少し勇気がいる。あれは押しボタン信号をつけてほしいな。押してすぐ変わるやつを。一度でいいから自分が歩行者のときにその難易度の高い横断歩道に警察車両が接近する瞬間に出くわしたい。警察であれば絶対に止まるはずである。しかし反対の車線でもしっかりと止まってくれるのか。警察車両が止まっても周囲の車は止まらない可能性がある。その時警察は検挙に動くのか興味がある。