無駄遣いだと思うものを列挙してみた。
・辺野古のキレイな海を1兆円もかけて埋め立てる マヨネーズ地盤で完成するかどうかも怪しい
・FMS契約による割高なアメリカ兵器爆買、思いやり予算は2022年度から26年度で1兆円超、これも増額が決まった
・廃棄されたコロナワクチンが2000億円超
・布マスクを国民に配布する事業に500億円超
・招致段階でコンパクト五輪を謳い7340億円の予算を計上していたが終わってみれば1兆4238億円に膨張、国や都が別に予算化した事業を含めると約3兆円
・ほとんど稼働しなかった高速増殖炉もんじゅは廃炉費用まで含めると数兆円
無駄遣いをもっと挙げようと思えばもっと挙げられるが疲れるからやめよう。
このような無駄遣いを見せつけられながら防衛予算の財源は増税が、子育て関連予算の財源は社会保険料の増額が取り沙汰されている。
防衛予算のときは中身が明らかになる前から2倍にするということが決定事項となり、子育て関連予算については岸田首相自身が倍増させると言い出したのに何を倍にするのかと質問されたら中身が決まってもいないのに申し上げることはできないと逃げ続けたことが印象深かった。
このような為政者の振る舞いを例えるなら
スーパーに買い出しに行って栄養価を考え下ごしらえに2時間かけて作った料理を食卓に並べて少し食べた途端ごみ箱に捨てられ、明日はもう1品増やしてねと言われているような胸糞の悪さだ。完全にナメた態度と言っていい。
先日、県議会議員選挙のため期日前投票をした。私の住む県の投票率は4割を切っていた。ちょうど日本の食料自給率くらいの低さだ。この国の主流派は選挙権を放棄する人々、少数派が選挙に行く無党派層と自公支持層と野党支持層だ。
自民党は有権者の2割前後の得票率で議会では多数派となっている。小選挙区制も自民党に有利に働く。少数派相手の商売は楽だ。利権でガッチリと組織票を集めれば自民党は勝てる。コアな支持層とカルトの集票までついてくれば鬼に金棒
この25年で勤労者世帯の所得は世代によって差があるが約100万円から200万円減少した。アベノミクスで名目賃金が上がったが実質賃金は下がっている。生活が苦しいという人々が増えながら同じ政党が選択され続けるアベコベな状況をどう理解すればいいのか。
無理に理解はしなくてもいいのかもしれない。理解するのは難しいからだ。毎回選挙に行く層と行ったことのない層の断絶は深い。選挙の時期になると誰に投票していいか分からないという声を聞くが、それ以前に選挙をやっている事自体を知らない人、選挙はやっているようだけど国政選挙なのか地方選挙なのか知らないという人々がいることを実体験として知っている。
地方自治は民主主義の学校と言われているが6割が不登校を起こしていたらその学校は何か問題を抱えているに違いない。学校入学以前に家庭で虐待やネグレクトがあった可能性も捨てきれない。
民主主義の参加者が減るといかに不健全かを懸賞に例えてみる。
応募者が自分一人の懸賞の当選者は自分一人だ。当たり前の話だが。企業PRに完全に失敗しているし販促効果もゼロ。担当者は処分されるだろう。
そこで起きていることは富の独占だ。
日本の民主主義も棄権する主流派が存在するおかげで上級国民が安泰なのだ。いつものオッサン世襲政治家メンバーで大事なことを決め、国民からの上納金を上級国民がおいしく頂いていく。彼らからすれば選挙当日、有権者が家で寝ていてほしいのも頷ける。
どうやったら福島県のユースビオという零細企業が国の布マスク調達事業を受注できたのか、
五輪スタッフに日当35万円が許されていいのか、納税者としては納得ならんことばっかりなわけだ。
主流派はこれからも選挙権を捨てるだろう。そこには確信を持っている。
懸賞の参加者が減ることは大歓迎だけどね。