「現場には入らないで、何をしているんですか?」
そう聞かれることがあります。

 

私は、障がいを持つ方へ、性に関わる身体的ケア・サポートを支える仕事をしています。
 

実際に利用者の方と関わるのは、現場のヘルパーさんたち。
 

私の役割は、その方たちが安心して活動できるように、環境と仕組みを整えることです。


■ 安心の仕組みをどう作るか

支援の現場は、とても繊細です。
想いだけでなく、安全と信頼を保つためのルールが欠かせません。

 

私たちは、次のような流れを丁寧に整えています。

 

・利用者の希望内容や健康状態を事前に共有
・同意事項を明文化し、双方で確認
・対応内容の確認とリスクへの備え
・緊急時の連絡体制(担当・警察・救急への連携)

誰かが不安を感じたら、すぐに声を上げられる。
何かあったら、すぐに止められる。
 

“一人で抱え込まない”ための仕組みを常に中心に置いています。


■ 「支援」は特別なものではない

この仕事の根本にあるのは、「人として当たり前の願い」に寄り添うことです。

・身体を清潔に保ちたい
・触れられる安心感を得たい
・人との関わりを思い出したい

それらは誰にでもある自然な感情です。
私たちは、そうした気持ちを尊重しながら、

安全に、誠実に支えられる関係を作ることを大切にしています。

 


■ 現場を支えてくださるヘルパー皆さん

ヘルパーさんたちは、静かに、そして真剣にこの仕事に向き合ってくださっています。

マニュアルでは説明できないことも多く、表情や呼吸、話や間の取り方で相手の安心をつくっています。

その努力を守りつなげることが、私たちの仕事です。
報酬、相談体制、安全ルール、初めて方への研修。
一つずつ整えたことで、現場の人が「安心して関われる」状態を保ちます。

 


■ ご利用者の方々

「ここが不安」「こうしてほしい」
そう言葉にすることは、決してわがままではありません。

それは、自分の尊厳を守るための行動です。
事前にお知らせ頂くことや言葉を決めておくことで、
安心してお願いや中断を伝えられるようにしています。


■ 社会の皆さま

支援の形は人それぞれです。
身体的なケアも、心のケアも、どちらも「人としてのつながり」を保つ大切な行為。

触れる人、支える人、それを見守る人。
どの立場にも敬意があります。

誤解や偏見ではなく、「安心して関われる社会」を当たり前にしていきたいと考えています。
また、都会ではなく、まだまだ地方にはお困りの障害者/障がい者の方々がいます。その方々にも少しずつですが、届けられるように日々頑張っています。


■ 最後に

現場で動いてくださるヘルパーとご利用いただく皆様からの声を聞き、仕組みやルールを整えています。

利用者も、支援者も、どちらも安心できる。
その“安心”を守ることが、私の役割です。

 

あなたは、「安心して人と関われた」と感じたのはどんな時ですか?
コメントで教えてください。

 

ご奉仕 ヘルパー 派遣センター