世界中で毎日を過ごされている皆さま、こんにちは。NJ在住相談員の彩です。

 

私のFBページで「ホームシックになること」という題でブログを書きました。

 

ホームシックって辛くて悲しくて、、、ですが、もしその感情が人間の進化の過程で人間が得た能力だとしたらホームシックもそんなに悪くないな?と考えられたりしませんか?そんなことを考えながら書いてみました。

 

かなり長いですが、ここに引用させてくださいね。

 

 

<ホームシックになること> 

 

海外にいると、ホームシックになることはよくあることかもしれません。ほんの数時間しか離れてなかったとしても、大好きな場所に住んでいたとしても、友人や周りの環境に恵まれていたとしてもホームシックになるときはなってしまいます。

 

なぜでしょう?ホームシックになるのを避けることはできるのでしょうか?どこに行ってもその場所を100%満喫できたら良いと思ったことはありませんか?

 

「人間は身近な人や場所に親しみ以上のものを持つのです。そこから離れるということは、慣れ親しんで、安全が確保され、リラックスできる状態から全く逆の状況に身を置くことになり、精神的に辛さを味わうのです。これがホームシックです」と元アメリカンインターナショナルカレッジで心理学と教育学のバーバラ・ドットリッチ教授は述べていました。続けて、「ホームシックは人間が生き延びるために習得した知恵でもあったのです。この知恵のおかげで、自身の部族から離れてフラフラしたり、知らない場所や、危険があるかもしれない場所に一人で気楽に行ったりしないようになったのです。他の動物と違って、人間は一人では生きていけないのです。ですから、親しみのある場所に属す感覚を持ったり、親しみを感じたりすることは、家族やコミュニティーの中で個人が安心して暮らせる確証を与えることでもあったのです」

 

コーチングに関して学ぶ中で、脳の働きに興味を持ち始めていたので、この元教授の言葉は私の目を引きました。

 

私達の脳の中で、人間に特徴的な部分が二箇所あります。一つは『辺縁系』と呼ばれる場所と、『前頭前皮質』と呼ばれる場所です。

 

オーストラリアのクイーンズランド大学、クイーンズランド脳研究所では、『辺縁系』を『我々の行動と感情を司る部分で、特に、生死に関わるような摂食、生殖活動、子供を守ること、そして戦うか逃げるかのとっさの判断などのような場合に使われる』と明記しています。

 

人類の歴史は生存競争の歴史と行っても良いでしょう。恐怖心がなかったり、注意を怠ったりしがちな人たちは10mの崖から飛び降りてみようとしたり、色鮮やかなキノコを味見してみようとしたり、ライオンやクマと遊ぼうとしたりしたかもしれません。人類の歴史の中で、早々と生存競争から脱落した人のうちにはそのような無謀で無鉄砲な人たちが少なくなかったのではないでしょうか?逆にいうと、今日生き延びている私達は、用心深く、思慮深い人たちの子孫と言うことになるでしょう。つまり、ホームシックの感情は私達を守るものとしてDNAに組み込まれているのかもしれません。

 

私達が新しい場所に行くと、『前頭前皮質』よりも脳の原始的な部分である『辺縁系』は、「ここにいちゃいけない。家にもどれ」という司令を出すのでしょう。そして、先程見たように、この感情が私達を守ってきたのです。家を離れて不安を感じないことは危険を自ら招くようなものですよね。しかし、現代社会においては住み慣れた場所を離れることが即危険につながるとは限りませんし、たとえ家から離れても、安全を確保することは難しくないのです。

 

マーク・ディングマン博士は彼のブログ「Neuroscientifically Challenged」の中で、『前頭前皮質』について「前頭前皮質は脳の約10%の体積を占めていて、様々な活動において関連があるのです。前頭前皮質に関連があり、認知に関する分野があり、実行機能と呼ばれている場所があります。この、実行機能という名称は、定義の仕方によって多少異なったエリアを指すこともありますが、一般的にはこの実行機能は近視眼的であったり、反射的な反応であったりする行動を制御し、計画、判断、問題解決、自制、そして、長期的目的を加味した行動ができるようにするものです。また、それらは高度な認知プロセスであるため、人間が他の動物よりその能力を発揮できるのです。したがって、この実行機能は人間がもっとも人間らしさを主張することのできる機能と言うことができるでしょう」

 

もしあなたがダイエット中にランチの選択肢にサラダとカップケーキがあったとします。『前頭前皮質』は、一時的な感情を抑え、長期的な目的や自制心を働かせてカップケーキではなくサラダを選ぶのに役立つのです。では、どのような状況にいるとそのような理性的な判断ができなくなってしまうのでしょうか?おそらく、疲れていたり、集中力が欠けていたり、あるいは、自分に自信がなかったりといった場合かもしれません。そのような状況では、あなたの脳、特に『辺縁系』は「カップケーキ食べても良いんじゃない?小さいし」や「疲れてるんだもの、甘いものが必要だよ」のようなメッセージを送るのです。

 

ここまで見てきてわかったように、我々人間が馴染みのない場所にいると、不安な気持ち、つまりホームシックになるのは至って当然の反応なのです。もしかすると、意思や『前頭前皮質』が望むように機能しないことに対してがっかりするかもしれません。しかし、そのような状況下では疲れやすく、集中しにくく、また、自信を失いやすい可能性が高いと思いませんか?新しい環境で疲れを感じるのは、当たり前です。一挙手一投足全て緊張しているのでしょう。今いる場所にまだ心地よさを感じなかったり、祖国にいる人や祖国そのものを思い出していたりしたら、心ここにあらずとなっても仕方ないです。さらに、安心できない場所では自分が弱くなったように感じたり、できることが少なくなったと感じたりし、不安になるのも当然です。

 

つまり、ホームシックになることは弱いということでも、能力が低いということでもないのです。逆に健康で、また、人や場所に親しみを感じることのできる能力を持っているということの証明にほかならないのです。だからこそ、あなたの遺伝子はここまで残っているのでしょう。あなたは偉大な生存者の子孫なんですから。

 

とは言うものの、ホームシックを感じることを楽しむまでには至らないですよね?それもよく分かります。それに関して何かできるでしょうか?ここまで脳の『辺縁系』と『前頭前皮質』について見てきました。『辺縁系』は不慣れなことやリスク、困難を避けるべく懸命に働きます。ですので、それを満たせば一瞬でもほっとできるのです。一方、『前頭前皮質』は長期的なゴールを考えたりや自制心を使ったりして自分の行動を決める手助けをしてくれます。

 

ホームシックは悪いことでも、避けなければならないことでもありません。もし、人間として当たり前の感情としてホームシックを受け入れることができたら・受け入れようと試みたらどうなるでしょう?また、ホームシックを感じた場合にどうすべきか事前に考えて計画を建てておいたらどうでしょう?私達の『前頭前皮質』をフル活用し、不慣れな場所での生活を少しでもプラスに転化できたら良いですね。

 

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とは言っても、ホームシックにかかり、辛い思いをしているときは我慢せず、吐き出せる場所があると良いですね。

ヘルプデスクでは、そんなあなたの辛い気持ちをお伺いします。

 

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今日のブログを書いた人


Aya Sippie-Okoshi 

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