鹿野国務大臣
動物そのものの立場というふうなものを尊重して、そして施策を講じていくというふうに私どもは認識しております。
石破議員
これは農水省所管の法律ではありませんが、この問題を論ずるときに必ず出る議論なので、大臣、よく御案内のことだと思います。
つまり、第四十四条は、愛護動物は犬とか猫に限らず、牛であり、馬であり、豚であり、綿羊であり、ずらっと書いてありますが、「愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行つた者は、五十万円以下の罰金に処する。」というふうに書いてあるわけですね。
もう一方、原子力特別対策法という法律があって、この法律の方が動物愛護法よりも優先するという考え方なのか、それとも、みだりにということではないのだという考え方なのか、どちらの立場に政府は立っておられますか。
もう一つ、昭和六十二年十月九日総理府告示の、産業動物の飼養及び保管に関する基準、これを御存じだと思います。管理者、すなわち飼い主ですね、「管理者は、地震、火災等の非常災害が発生したときは、速やかに産業動物を保護し、及び産業動物による事故の防止に努めること。」
こういう基準がありますね。御存じのはずです。
何でこれがきちんと守られないのか。
つまり、国が立ち入りを禁止することによってこの保管者の義務を果たすことができないとするならば、入ってはならないと言った政府がこの義務をかわって負うということになるのが法律の考え方としては当然じゃないですか。
鹿野国務大臣
後段の件でありますけれども、この件につきましては、警戒区域の中におきましてもどういう形で対処していくかというふうなこと等々について、今、いわゆる放射線量の低いところから何とか囲いさくをつくりまして、そして、まさしく具体的な形で動物をそこに囲い込むというふうな施策をとっております。
それは、基本的に、原子力安全対策本部におきまして、この警戒区域におけるところの家畜等々につきましては、まさしく今日、処分をするという決定に沿って対処しているということでございます。
石破議員
済みません。私はそのようなことをお尋ねいたしておりません。原子力特別対策法という法律があって、動物愛護法という法律があって、そしてまた今申し上げた保護に関する基準があって、この三つはどういう関係に立っていますかということを聞いているんです。
枝野国務大臣
原子力災害対策本部の副本部長という立場から御答弁をさせていただきます。
今回の原子力事故が生じたことによって、特に警戒区域等を設定した初期の段階においては、まずは人命、人に対する健康を守るということに全面的に徹せざるを得ない状況の中で、動物に対する対応が十分ではなかった。
それは、愛護法の関係でいえば、「みだりに」というところとの関係で、人命、人の健康を守るという措置のためにやむを得ない措置であったということで解釈されるものというふうに思っております。
その上で、警戒区域等に対する立ち入り等、つまり、人に対する健康への影響についてリスクが一定程度低減された段階から、例えば動物、家畜についての安楽死等の対応や、今農林省で頑張っていただいている、今生きている家畜等に対する対応を順次進めていただいているところでございますが、これについては、原子力災害対策本部としても、できるだけ、特に今生きておる動物等についての対応を急ぐように農水省と連携して努力したいと思います。
石破議員
この話は、随分前からあるお話ですよね。何カ月も前から指摘していることですよね。
その間にどんどん牛の命が失われているわけで、きのうの写真を直視できますか。あんなのを直視できますか。
私は普通できないと思いますよ。
あれを見て涙を流さない人がいたとしたら、私はその人の人間性を疑いますね。
私、本当に悲しかったし、
あの牛がどんな気持ちで死んでいったかと思えば、人間の責任というのはものすごく重いと思う。
そんなに傲慢でいいと私は思わない。
それは、枝野大臣は今、法的にいろいろなお話をなさいました、私は全く納得していないけれども。 (皆もです!)
では、保管義務というのが飼い主に、保管者にあるわけでしょう。水をやり、えさをやり、そういうのがあるわけでしょう。
入っちゃいけないということで、それはできないわけでしょう。
だとしたら、いけないと言った国にその責任があると考えるのが普通じゃないですか。
そうでないとするならば、放射能の被害を受けないようにきちんとした措置をした上で、飼い主が、えさをやり、水をやりということで立ち入りを、お願いだ、入れてくれなんと言って警察官に泣いて頼むなんという、そんなことがあっていいですか。
今こうしている間もどんどん命は失われているんですよ。
すぐに対策を講じる、
一頭でも死なないように今すぐやるということがどうして言えませんか。
なぜ言えない、農水大臣。
農水大臣に聞いています。
枝野国務大臣
ぜひ御理解をいただきたいのは、これは、今回の原子力発電所事故以降の対応について、こうした大きな事故についての準備ができていなかったということの結果として、特に周辺地域の住民の皆さん、そしてそこにいた動物も含めて、十分な対応が、当事者の皆さんから、至らない点が多々あったことは間違いない。それも大変申しわけなく思っております。
ただ、まずは周辺住民の皆さんの人命そして健康ということを最優先に、また、その上で、自衛隊や消防の皆さん初め、危険な中で頑張っていただきましたが、まさに事故の収束や周辺住民の皆さんの健康へのリスクとの比較の上でリスクを冒していただきましたが、そういったことの中で、動物などに対する対応がどうしても、周辺の放射線量やその時点での原子力発電所の状況等にかんがみたときに、では警察や自衛隊の皆さんにそのリスクを冒していただくということをお願いできる状況なかった時期を一定程度つくったことは間違いありません。
そうしたことの中で、現状では、順次入れるような状況になってきて以降の対応がまだまだ十分でないという御指摘については真摯に受けとめて、原子力災害対策本部としても、農林水産省等ともしっかりと連携をして、できるだけ迅速に対応してまいりたいと思います。
石破議員
この話はもうこれ以上しませんが、それを飼っている人がどんな思いでいるかというのは、枝野さん、わかっているでしょう、あなた。
話も聞いて、気の毒だという言い方は私はしたくないので、本当にそうだと言って共感をしたでしょう。
だとしたら、人命が今すぐに緊急を要するような状況かといえば、
もちろん、深刻な状況は続いていますよ。しかしながら、山古志村のときにCH47で自衛隊が牛を運んだ。
私は、自民党政権が全部正しかったとは言わないけれども、あのときに自衛隊のヘリを使ってでも牛を運んだということはやはりきちんとした人道的措置だったと思っていますよ。
それが今できないはずはない。
そして、今我々が要求をしているのは、口蹄疫とはわけが違うので、これは伝染していくものでも何でもないんですよ。
こういうような被害を受けたその牛がどのようにして経年変化を起こし、どのようにして健康に影響が及ぼされるかということは、きちんと科学的なデータをとるということも非常に意味のあることであって、
農水大臣、今こうしているときも牛がどんなに苦しんでいるか。
そして、飼い主の人たちが本当に涙に暮れているということは大臣よく御認識をいただいて、役所にお帰りになって、
何かすぐできることはないか、
今すぐ運べる牛はいないのか
ということについて御指示をいただきたいんですが、どうですか。
鹿野国務大臣
きのうも吉野委員から具体的なことの問題提起がされたわけでありますけれども、私もきのうの段階でお答えしたところでございますけれども、
一つ、きょうも石破委員から御指摘いただきましたので、実用技術開発事業として、まず、屠畜前の牛の放射線量に関する研究の公募というふうなものは早速行ってまいります。そういうふうなことで、具体的な措置を講じてまいりたいと思います。
石破議員
一頭でも多く助けてやってくださいよ。
一日も早くやってくださいよ。
そして、飼い主をこれ以上泣かせないでくださいよ。
それは国の責任として絶対にやるべきだと私は思いますがね。
鹿野国務大臣
今具体的に申し上げた事業につきましては、本日公募をするというふうなことで措置を講じてまいりたいと思います。
石破議員
その結果は日々検証していきたいと思っております。
このことは与党がどうの、野党がどうのという話では全くありませんので、ぜひお願いをいたしたいと思います。
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ありがとうございました!
大変感謝です!!!
人間として、政治家として、当たり前のことをここまではっきり言って下さいました!
石破議員は、限られた時間の中で、問題の核心を論理的且つ明確に突いてらっしゃいました。
現地の農家さん達も、これだけズバッとを言って下さった議員に対してとても心救われたと言っていました!
心を救うって、一番難しいことで、一番しなくてはいけないことだと思います。
命も、これから。
自殺した畜産農家さんたちも見ているでしょうか…
平成23年11月10日
家畜おたすけ隊
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下記は、隊として答弁に思わず突っ込んでしまったものです。
>今、いわゆる放射線量の低いところから何とか囲いさくをつくりまして、そして、まさしく具体的な形で動物をそこに囲い込むというふうな施策をとっております。
農水省に電話しても、殺処分しか勧められません。
生かすために県営の広い牧場がいくつかあるのに、一切使う話も出ていません。
生かすための囲い込みは南相馬市主導の2つしか聞いたことがありません。
石破議員は生かすための施策について質問なさっているのは明白なのに、
わざと殺処分のための動きに話をすり替えようとしています。
そして、
>処分をするという決定に沿って対処しているということでございます。
いいかげん、殺すこと以外のことをやっていただけないでしょうか。
>一頭でも死なないように今すぐやるということがどうして言えませんか。
なぜ言えない、農水大臣。
本当になぜでしょう…。
「面倒だから」、
とは言えないでしょうけれど…
>そういったことの中で、動物などに対する対応がどうしても、周辺の放射線量やその時点での原子力発電所の状況等にかんがみたときに、では警察や自衛隊の皆さんにそのリスクを冒していただくということをお願いできる状況なかった時期を一定程度つくった
人間は大事です。
だからこそ、その人間を何度も立ち入らせて安楽殺をどんどん進めているのであれば、安全とされている同じ基準で入り、生かせばいいだけの話ではないでしょうか。
行政職員と獣医師がずっと立ち入っています。
6月から8月にかけて、まだかろうじて畜舎内で飢え乾きながら生きている家畜たちに、給餌給水を、それもできずに殺すことを止めないのであれば、最期に、せめて一口の水だけでもやってほしいとお願いしましたが、結局叶えてもらえませんでした。
農水省は畜産を扱う唯一の行政機関です。
確かに、そこしか行政機関が存在せず、人間と動物、どちらも同等に緊急であれば人間を優先するのは当然納得できますが、
他にも行政機関はあり、人間の対応はしていた。
人手が足りないから、と農水省全体がフルに駆り出されていたのでしょうか?
人間の救出に専念していたようには思えないと現地で声が上がっています。
せめて、今からでも、農水省として動いて下さいませんか?
それをさせる行政命令を上から出して下さい。
石破議員のおっしゃるとおり
新潟の時のように、できないはずがないのです。
仮設住宅を回っていて、そこに非難している一般の住民も、
「自分たちも大変は大変だけど、でも家畜はもっとかわいそう…。何とかしてあげたい。頑張って!」との励ましをよくいただきます。
もっと家畜のこと、頑張ってやって下さい。
これは、それによって人間のことがおろそかになる、というゼロサムの論理は働きません。
家畜を救うことによって、人間も救われるのです。
本当に。
人間社会の維持・健全な発展にとって、不可欠だと思います。
物言わぬ無垢の動物の命を軽んじる者は物言わぬ無垢の存在(赤ちゃん、子ども、も含めて)人間の命も軽んじます。
残念ながら今回の対応は人間に対しても冷たい、人殺しの対応だと今は評価されてしまっています。
でも、それを変えていかねばなりません。
社会を構成する全員にとって。
是非、お願いいたします。
>私は、自民党政権が全部正しかったとは言わないけれども、あのときに自衛隊のヘリを使ってでも牛を運んだということはやはりきちんとした人道的措置だったと思っていますよ。
それが今できないはずはない。
これ以上まともなことが言えますか?
>石破議員
一頭でも多く助けてやってくださいよ。
一日も早くやってくださいよ。
そして、飼い主をこれ以上泣かせないでくださいよ。
それは国の責任として絶対にやるべきだと私は思いますがね。
この痛切な問いかけに対する答弁の有り得ないほどの逃げ腰感は多くの人が認識を共有したかもしれません。真摯には答えているように思えませんでした。逃げ口上ばかり。しかも逃げ切れていません。
是非誠を持って、応えて下さい。
命と心
この人間社会において大切な価値をどう扱うかという非常に重要な問題です。
「とりあえず殺しちゃえ!」でなく、是非真剣に向き合っていただきたい。
>保管義務というのが飼い主に、保管者にあるわけでしょう。水をやり、えさをやり、そういうのがあるわけでしょう。
入っちゃいけないということで、それはできないわけでしょう。
だとしたら、いけないと言った国にその責任がある
これを聞いただけで心救われた農家がどれほどいるか…!
是非理解をいただきたいです。
保管したかった、災害が無ければきちんと保管できていたはずのものを、
急に、納得もしてないままに保管できないようにさせられた、
そのことに対し、飼い主側に罪が発生するでしょうか?
100%餓死で苦しんで死ぬとわかっていたから、かわいそうで放してきた飼い主は罪人のように責められて、殺せ殺せと言われ続け、「生かしたい」と思う人間の良心でさえ、まるで悪いものであるかのように肩身の狭く隠し続けながら生活をしなければならない心情を、どうぞご理解下さい。
法的な責任も国にあるのに、飼い主に責任を転嫁させて殺処分を勧めようとするのは止めて下さい。
お願いいたします。
>今農林省で頑張っていただいている、今生きている家畜等に対する対応を順次進めていただいているところでございますが、これについては、原子力災害対策本部としても、できるだけ、特に今生きておる動物等についての対応を急ぐように農水省と連携して努力したいと思います。
頑張って下さっていると、本当にいいです。
是非よろしくお願いいたします。
「生かす」方向で、是非よろしくお願いいたします。
平成23年11月10日
家畜おたすけ隊