吉野正芳議員
本日11月8日の国会で、吉野正芳議員が、
家畜の「全頭救出・終生飼育」を求めて質問をして下さいました。
以下、内容です。
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吉野議員
「このパネルを見てください。
これが文明国家我が日本国の今の姿です。
どうして命を大切にしないんですか?
これは自民党の畜酪しょう委員会20キロ圏内に入った時写した写真です!もうミイラ化してます。
なぜ命を救ってくれなかったんでしょうか?
山古志村だってヘリで牛を運んだんです。
なぜ政府はペットはシェルター作って保護してますけど家畜についてはこうなんでしょうか?(パネル指しながら)本当に文明国家として私は胸を張って世界に行くことは出来ません。
総理、今、約千頭なんです!
ですからたった千頭囲いの中に入れて寿命を全うするまで、もう放射能で汚染され売り物になりません。
でもせめて寿命を全うするまで生かして下さい!
そして政府として研究して下さい。
放射能の影響は2代3代4代5代ここまで牛の影響がある。
ぜひ、総理以外ありません。
答弁して下さい。
生かして下さい。
お願いします。」
委員長
「鹿野農水大臣」
鹿野農水大臣
「今ご指摘のこの資料でございますけども(パネルみて)代表の方々からご指摘を頂きまして心の痛む事でございます。
報告でございますけども10月13日にこの牧場につきましては内閣承諾を完了させて頂いております。
それから今先生から申された色んな研究材料とかできないかというご指摘度々頂戴してまいりましたけども、私どもとしましてはある一定の考え方に基づきまして対応いたした所でございますけども近日中に実用技術開発事業といたしましてと畜以外の牛の放射線量に関する研究のこうぼうを行う。北里大及び日本獣医師会頭による繁殖育成牛約30頭を用いた放射線量に関する研究について12月頃を目処に研究を開始すると、こういうような事の支援を行うという事を考えている所で、これからも研究機関等から要請があれば福島県と協議の上真摯に検討して参りたいと思っている。」
委員長
「野田内閣総理大臣」
野田内閣総理大臣
「農水大臣の説明の通りやって、研究目的等でぜひ活用したいという所にはしっかりと情報提供しながら貢献をさせて頂きたいというふうに思います」
吉野議員
「たった千頭です!全頭生かして下さい。
研究用で1、2、10頭位だったらダメです!
全頭生かしてくれるようお願いします。」
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吉野議員、よくおっしゃって下さいました!
ありがとうございます!
実は、森まさ子議員と石破議員へのお願いに行った後、参加して下さっていた吉野議員(事務所)からご連絡があり、質問で是非取り上げたいとおっしゃっていただいておりました。
ご参考までにと、私たちの方でもこれまで隊で集めたデータや農家さんの声・農政と国政を憂う声等をお届けさせていただきました。
吉野議員は、彼らの悲痛な心を、とても真剣に受け止めて下さいました。
とてもありがたいです。
一般の国民の感覚・声を、とても良く代弁して下さったと思います。
高邑議員も7月8日に家畜を生かすことを認めてもらうための質問をして下さり、当時の菅内閣総理大臣が「動物愛護の観点からも学術研究の観点からも貴重な提案だ」と発言しました。
農家さん達数十人、役場、畜産関係機関に聞いて回ったところ、
5月12日の総理の「同意のあるものを殺処分」が「原則殺処分」に変換されて独り歩きしており、
7月8日の件は「知らなかった。上(県・町)から全く下りてきてない。だから動かない。」と役場や畜産関係機関は答えてきました。
殺せ、殺せ、とあちらこちらから言われ続け、勧められ続け、仕向けられ続け、
大変に心を疲弊させている農家さん達は多いです。
「いずれ肉にして出すのだから」、と自分のところにいる間は慈しんで大切に育ててきた農家さんの心を、これ以上苦しめないで下さい。
「食用にならないのであれば生かしたい。」
こう思っているのです。
消費者も、「食用にならなくても・食用にならないからこそ、殺すのではなく生かしてほしい。」
こう思ってきているのです。
絶対に人の口に入らぬよう耳票の個体識別機能か、マイクロチップで管理するシステムはできるはずです。
管理しますから、
まず生かすこと自体を認めて下さい。
農家さんに給餌給水の立ち入りを認めて下さい。
食みが食い込んでしまっている牛の食みを外して下さい。
近所への被害を食い止めたいなら、給餌給水と引き換えに柵を設置させて下さい。
(現在のように給餌給水が制限された状態で囲い込みだけをやっては、死にますので。)
そして、全頭生かしてほしいと思います。
全頭、終生、苦痛を感じない方法で、生かしてほしいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
平成23年11月8日
家畜おたすけ隊