http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111230/dst11123012010008-n1.htm
東日本大震災に伴い発生した宮城県、岩手県の震災がれきの処理について、「現状で受け入れをする考えがない」と回答した都道府県と政令市が計36団 体あり、約6割に及ぶことが、産経新聞の調査で分かった。ほぼ全ての自治体が「放射能への不安」を理由に挙げた。受け入れに消極的な自治体は西日本に多 く、東西の意識格差が浮き彫りになった。
調査は電話での聞き取り方式で、12月中旬から下旬に実施。
被災3県と距離的な理由で受け入れ困難な沖縄を除く43都道府県、仙台市を除く18政令市の計61自治体の担当者に、がれきの受け入れに関する現状を聞いた。都道府県には把握できている市町村の状況も聞いた。
京都府は回答を拒否。2つの自治体が「住民の苦情で業務に支障の出る恐れがある」などとして、匿名を条件に回答した。
都道府県のうち、がれきを「すでに受け入れている」と回答したのは東京都、山形県(山形市など6市町)、青森県(三戸町)の3自治体のみ。「受け入れる考えがある」と前向きな姿勢を示したのは15にとどまり、「ない」とした27を下回った。
政令市では「ある」と「ない」が9ずつで同数だった。
「ない」とした団体のうち大多数は「放射性物質への住民の不安」を理由にした。焼却施設や埋め立て施設など規模が小さく「受け入れられる状況にない」とした自治体もあった。茨城、栃木、千葉の3県は自らも被災地のため、受け入れは困難とした。
「ある」と回答した自治体でも、すでに具体的な受け入れの動きが出ているところがある一方、高知や三重県などでは「受け入れたい気持ちはあるが、積極的な市町村がない」などと説明した。
被災地との距離も大きく影響。東北・関東では前向きな自治体が目立つ一方、近畿では大阪府が受け入れの独自基準を策定した以外に大きな動きはなかった。九州では北九州市が受け入れを検討している以外は全自治体が「ない」と答えた。
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■「東日本とは違う」
がれき処理については、原発事故の影響が大きい福島県は県内処理を基本とすることになっており、岩手、宮城両県の県外処理が課題になっている。
環境省によると、岩手県のがれき総量は同県の年間一般廃棄物の11年分に相当する57万トン。宮城県では判明分だけで、それを遙かに上回る338万トンのがれきが発生した。
一方、産経新聞の調査によると、東京都、山形県、青森県が7月以降に受け入れたがれき量は約64万5600トンにとどまっている。“救いの手”はなぜさしのべられないのか。
四国地方の県の担当者は「東京や静岡のように協力したい気持ちはあるが、すでに放射能が来ている東日本と、西日本では(住民の)考え方が基本的に違うと思う」と吐露する。
周辺住民からきた電話やメールは数百件に上り、ほとんどが受け入れに反対。「がれきを受け入れれば、おたくの農作物はもう買わない」との声もあり、「うちは一次産業が中心。風評被害を考えれば、受け入れたくても…」と担当者は困惑する。
■“脅迫”…強烈な拒否反応
より深刻な“方針転換”もあった。佐賀県武雄市は市内のごみ処理施設での受け入れを計画。11月28日に受け入れを表明したが、直後から「苦しみをお前た ち職員に与えてやる」などと脅迫めいた電話やメールが相次いだ。このため、わずか3日後に樋(ひ)渡(わたし)啓祐市長が受け入れを断念を表明。
批判の電話には「イベントを妨害する」などもあり、樋渡市長は「市民に危害を及ぼす予告は看過できない。武雄市産(品)の不買運動まで起きている」と説明した。
また、大阪府でも放射能の専門家を招いた会議が、傍聴した反対住民のやじで続行できなくなるトラブルもあったという。
「うちには原発もなく、職員にも放射能の知識がない」。住民も役所の職員も、放射能に対するそこはかとない不安感が受け入れ論議の足かせとなっているのは明白だ。
■「8千ベクレル」の誤解
受け入れの考えが「ない」と回答した各自治体が問題とするのは、環境省が提示した焼却灰の埋め立ての基準だ。
環境省は放射性セシウム濃度が1キロあたり「8千ベクレル以下」なら埋め立て可能とする。だが、昭和38年施行の原子炉等規制法の規則では、これま で「100ベクレル以下」のものを「放射性物質に汚染されたものではないもの」とみなし、一般ゴミとして原発敷地外で処分することを認めてきた。
全国知事会では12月20日にまとめた国への要望案で、基準が「80倍」になったことについて言及。受け入れに消極的な自治体の多くは、「8千ベクレルでは説明がつかない」などと国の対応を批判している。
だが、岩手、宮城両県が受け入れを要請しているがれきの放射性濃度は、高いものでも岩手が普代村の39ベクレル、宮城が石巻市の116ベクレルと「8千ベ クレル」にはおよそ届かない。1キロ当たり100ベクレル以下であれば法令上、放射性廃棄物とはいえず、金属や木材などリサイクルも可能なレベルだ。
環境省では12月上旬、ようやく住民向けパンフレットを作成し、説明に乗り出すというが、宮城県の担当者は「処理しなければ復興にも入れず、国には受け入れの環境作りをお願いしたい」と訴えている。
がれき、本当に頭が痛い問題ですね。(ちなみにさるうさぎは今日ちょっと本当に頭痛気味)
家の中でも掃除をするにはまずごみを片付けなければ始まらない。町だってそうでしょう。でもそのごみに放射能が入っていることで、ことは厄介になってます。
「ごみが多すぎて一人じゃ手が回らないの。ちょっと手伝ってくれないかな」
と友達に頼まれたとしたら、わたしは忙しくなければ手伝います。でもそのゴミに放射能が入っているとしたら・・・。
まず、「その放射能を出したのはだれ?」と聞きます。
「東電」と答えたら、
「じゃあ、その東電さんに手伝ってもらえば?」とさらに聞きます。
「東電さんは手伝ってくれないの。それでなくても東電さんは放射能の発生源の処理で忙しそうだし。あまり放射能が入っていないゴミだけでもいいから手伝ってくれない?」
ここで答えに迷いますね。放射能がこわいからといって断ったら、「困っているときに助けてくれないなんて、ひどい」と思われそうだし、かといって本当に手伝って大丈夫なものか、その辺で迷います。
環境省がパンフレットを作るそうですが、今まで原発宣伝向けに作っていたような「原発のしおり」みたいなパンフを作ったら、逆効果だと思う。うそ臭さがぷんぷんするようなものはNGだよ。
ただ「安全」を連呼したらそれだけでだめ。現実的に書いてください。詳細な説明とデータも入れてください。国民の放射能に対する知識は去年でかなり上がったから、「素人には難しすぎる」と言って、そのへんをはしょらないでくださいね。
それを読んで「なるほど」と納得できたら、『手伝う」という気持ちになれるかもしれません。
愚問かもしれないけど、「がれきは受け入れなれないけど、助けたい」という自治体がお金を出し合って、被災地に新たにごみ焼却システムを作って、現地で処理する事はできなのかな?
がれき処理と引き換えに、「今後全原発廃止」という条件なら、国民感情も変わるかも。