さらに東電から、「大きな影響はない」とか、「全体として安定している」と聞いても、今までの経緯から素直に安心するわけにはいかないのです。だってね~え。
狼少年の話と同じでしょ。うそをつきつづけた少年がいきなり本当のことを言っても、誰も信用してくれなかった。
これが少年じゃなく国だと、危ないです。国に信用がなければ、だれも信じてくれなくなります。
だから、原発関係者のみなさまがた、どうか正しい情報開示をして、ウソはやめてくださいね。
さて、臨界とはなんぞや?いったい何がおこっているのだ?と、臨界について知りたくなり、どこかに解説はないかと調べました。
ちょっと長いけど、このニュースならなんとなくさるうさぎもついていけます。
http://www.47news.jp/47topics/e/222005.php
東京電力は2日、福島第1原発2号機で原子炉格納容器内の気体から放射性キセノンが検出された可能性が判明、核分裂が起きている恐れが否定できないとして、核分裂を抑制するホウ酸水を原子炉に注入したと発表した。
核分裂が連鎖的に起きる臨界が起きた可能性について、東電の松本純一(まつもと・じゅんいち)原子力・立地本部長代理は「一時的、局所的に起きた可能性はあるが、大規模な臨界は起きていない」と述べた。
東電と政府は年内にも1~3号機が「冷温停止」状態に達したと判断する方針だが、影響を及ぼす可能性もある。松本本部長代理は「東電としては大きな影響はないと考えるが、政府と相談する」と述べた。
原子炉の温度や圧力、放射線量を測定するモニタリングポストの値には変動がないという。圧力容器への注水は継続中で、経済産業省原子力安全・保安院は「全体としては安定している」としている。
東電によると、ガスのフィルターを調べたところ、データにキセノン133、135が含まれていることを示す兆候が出た。しかし鮮明ではなく「確実に検出されたとは断言できない」として、日本原子力研究開発機構に分析を依頼した。
放射性キセノンは核分裂に伴いできる。放射線を出す能力が半分になる半減期が短く、検出されれば直近に核分裂が起きた可能性を示す。東電は検出が事実だとしても濃度はかなり低いとしている。
2号機の核燃料は事故で冷却水がなくなって溶け、原子炉圧力容器の底や、その外側の格納容器の底に漏れてたまったと推定されている。東電は、燃料 が特定の形になったり、燃料冷却に伴い水温が下がり水の密度が増えたりすると、臨界が起こりやすくなると説明。一方で臨界に至らないまま核分裂が起きてい る可能性もあるとした。
東電は2号機に、格納容器内の気体を吸い出して浄化する装置を設置。1日採取の気体を分析し、キセノンが含まれている可能性があると判明。2日午 前2時48分から1時間、原子炉への注水ラインからホウ酸水10トン(ホウ酸480キログラム)を注入した。2日中に格納容器内の気体を再調査する。 (2011年11月02日 共同通信)
◎事態沈静化に躍起 核分裂で東電・保安院
福島第1原発2号機で核分裂が起きている可能性があることが判明した2日、東京電力と経済産業省原子力安全・保安院はそれぞれ緊急の記者会見を開き、「冷温停止に影響はない」「深刻な事態ではない」と事態の沈静化に躍起となった。
東京・内幸町の東電本店では松本純一(まつもと・じゅんいち)原子力・立地本部長代理が午前10時20分から担当者らを伴って会見。「核分裂反応 が起こることは燃料の状況からみて十分あり得ると思っていた」と、これまでの会見と同様に、表情を一切変えることなく説明。核分裂の規模を尋ねられると 「大規模な臨界状態ではない」と何度も強調した。
一方、保安院の森山善範(もりやま・よしのり)原子力災害対策監も霞が関の庁舎で急きょ会見したが、説明の根拠になっているのは東電から提出され たとみられる資料。「(圧力容器の)温度や圧力は安定的に低下している」と、深刻な事態を否定し、冷静な対応を求めた。(2011年11月02日 共同通 信)
◎原子炉の不安定さ示す
【解説】東京電力福島第1原発2号機で核分裂が起きている恐れがあることが判明し、事故発生後7カ月以上たっても、依然として原子炉が安定したと断定できない状況にあることを浮き彫りにした。
核分裂が起きていても局所的にとどまり、連続的に核分裂が起きる再臨界はホウ酸注入によって防げるとみられ、燃料が過熱して溶ける再溶融の恐れも低いとみられる。
だが原子炉が安定的な「冷温停止」状態になったと宣言し、事故収束に向けた工程表のステップ2の年内終了を目指していた政府、東電は、計画の再検討を迫られる可能性がある。
2号機の核燃料は事故後、原子炉圧力容器の冷却水が減少して露出、過熱して溶け、圧力容器の底や、その外側の格納容器に漏れているとみられる。東 電は水の注入を続け、圧力容器下部の温度は70度台に下がったが、漏れ出たり、飛び散った燃料全てを水が浸し、冷却できているかは現状でも分かっていな い。確実な安定状態の維持が今後も最優先の課題となる。(2011年11月02日 共同通信)
◎局所的な核分裂か
宮崎慶次(みやざき・けいじ)大阪大名誉教授(原子力工学)の話 キセノン検出が事実なら、核分裂が起きていると考えるのが自然だ。原子炉全体で起きて
いるか、局所的に起きているのかが重要だが、中性子が検出されていなければ局所的ではないか。溶けて固まった燃料がどこにどのような状態であるのかが分か
らないので、原因はなんとも言えない。ホウ酸水を注入するのは妥当な対応。こういうことでは、冷温停止を議論することは技術的にも住民の心情を考えても難
しいのではないか。(2011年11月02日 共同通信)
◎臨界状態続いてない
山口彰(やまぐち・あきら)大阪大教授(原子炉工学)の話 原子炉格納容器の中には膨大な量の核燃料があり、(現在も)ウランやプルトニウムの核分裂は
一定の確率で起きている。キセノンはその過程で生成されたのだろう。中性子が次々出てくる臨界状態が維持されているとは考えられない。今までと状況が変
わっているとは思えず、事故の収束作業に影響が出る可能性も低いのではないか。(2011年11月02日 共同通信)
◎情報収集急ぐ―斎藤副長官
斎藤勁官房副長官は2日午前の記者会見で、東京電力福島第1原発2号機で原子炉格納容器内の気体から放射性キセノンが検出された可能性があることについて「核分裂が発生している可能性や、誤って検出された可能性もある」と指摘、情報収集を急ぐ考えを示した。
冷温停止状態に持ち込む「ステップ2」の終了時期を年内とした工程表への影響についてはコメントを避けた。(2011年11月02日 共同通信)
◎臨界
臨界とは、核分裂 の連鎖反応が 安定 した 状態 で続くことだそうです。(朝日コトバンクより)
放射性キセノンは核分裂に伴いできるというわけですから、キセノンが発見されれば、核分裂があったということになるわけですね。でもその検出されたものがキセノンかどうかがすぐわからないなんて・・・。
核分裂すると、そこで生れた放射能の放出が続きます。東海村の事故もこうしておこりました。終息作業を行った人たちは、大量の放射線を浴びました。
それで考えるとですね、
キセノン検出って、作業には非常に重大なんじゃないですか?
それが正しく検出できない体制になっているって、どういうことでしょう?
キセノンが正しく検出できないって言うことは、危ない状態になってもわからないっていうことじゃない?
しかも、作業員のつけている計測器って、マイクロシーベルトしか測れなくて、いつも針が振り切れて、実際には周りが何(ミリ)シーベルトなのか分からないって言うし。
⇒ ドイツZDFテレビ「福島原発労働者の実態」
しかも、「漏れ出たり、飛び散った燃料全てを水が浸し、冷却できているかは現状でも分かっていな い」のに、冷温停止ができるって、賭けごとみたいに聞こえます。
報道の仕方もむしろ「冷温停止???」くらいの表現が現状に近いのでは?