福島原発事故後の ドイツ、ヨーロッパ、日本の 食品放射線防護値による健康への影響に関する鑑定① | さるうさぎのブログ

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原発・放射能はもとより、環境に悪いものから子供たちを守るには・・・?!

引き続き、プフルークバイル博士のレポートから、さるうさぎが勝手に選んでコメントします。

http://foodwatch.de/foodwatch/content/e6380/e45020/e45042/foodwatch_IPPNW_Report_Sep2011_jp_final_ger.pdf

ちなみに、このドイツ語オリジナルはここにあります。
http://foodwatch.de/presse/pressearchiv/2011/report_kalkulierter_strahlentod/index_ger.html

「・・・誰がガンになるかは偶然だと思われる。したがって、それを「確率論的」放射線障害という。それに対して、高い放射線量によって放射線障害が現れ、放射線量の高さが急性放射線障害の症状を決める場合、「決定論的」放射線障害という。「差し迫った危険がない(No Immediate Danger)」とは、単に急性放射線障害の危険がないということにすぎない。」
これですかー!あの「ただちに・・・」ってやつ。「ただちに危険がない」は「急性放射線障害の危険がない」っていう解釈になるんだ。そしたら、国に訴えても、国は「ちゃんと説明した」と言い逃れてしまうかもしれない。ようするに、チェルノブイリみたいな、急性放射線障害はないって言っていたわけだ。でも他の形の放射線障害についてはなにも言ってなかった。だからうそはいってませんって?これは、だまし・詐欺ですね。

「EU制限値を守るとは、健康上心配ないことを保障するわけではない。」
で、EUもおんなじトリックを市民に使うわけね。

「体内に取り入れられる放射能のほぼ100%が食品によるもので、・・・人間の体内での生物学的半減期は約100日程度にもかかわらず、放射性セシウムもある程度濃縮されるということだ。特に筋肉細胞がカリウムよりもセシウムを優先して取り入れる。放射平衡状態では、筋肉が最も高いセシウムの放射能を示し、次に肝臓、心臓、脾臓、性器、肺、脳と続く」
だれかが「セシウムは体内に取り込まれず、体外排出されるから大丈夫」と言っていましたねえ。

「プルトニウムは土壌で比較的固く結合するので、植物に吸収される量は比較的少ない。したがって、プルトニウムは主に微細な浮遊物を吸い込むことによって体内に取り込まれる。」
少しは安心できるお話がでてほっとしました。プルトニウムの内部被ばくはなさそうです。

「・・・当時の放射線防護指令にあった最小化の原則が国際放射線防護委員会(ICRP ‒ International Commission on Radiological Protection)が宣伝してきた「ALARA(As Low As Reasonably Achievable)」(アララ)の原則にすり替えられた。これは、合理的、現実的に達成できる限り低くということだ。 ここで、「合理的」というのは経済性の観点から決められている。・・・ここで適用された基点は、実施される放射線防護策のコストと放射線防護策を実行しなかった結果発生する健康上の後遺症の社会的コストをできるだけ低くしておくべきだということだ。」
お金、お金、なにがなんでもお金! 健康を守るよりも、節約ですか。

「もう一つの規制作成者であるべき世界保健機関(WHO)は1958年5月、その定義権限を国際原子力機関(IAEA)に引き渡してしまった。・・・958年、会議に引き続い
てWHOは「原子力の平和利用が精神的健康に与える影響の視点」に関して会議を招集するよう依頼された22。原子力時代において放射線暴露を回避できないこと、健康への影響に関して公衆に非常に大きな不安がある問題に関する会議であった。健康への影響について公衆にすべてを知らせるべきではないことが提案された。」
やっと、やっと、やっとわかりました。真実を知らせるべきではない、というお題目を利用して、金儲けしている人たちが、わたしたちの健康を危険にさらしているんですね。(怒怒怒)

「この協定の影響は、チェルノブイリ事故後にWHOではなく、IAEAが健康のリスクを評価した時に特に明らかとなった。国際放射線防護委員会(ICRP)の哲学を実践するIAEAは、被曝した市民に見られる健康上の影響の痕跡を何らかの形で放射線と結びつけることを否定し、こどもの甲状腺ガンだけを放射線に起因するものだと認めた。」
だから甲状腺だけがよく放射能病として扱われるのね? ほかの病気は認めないのね。

「チェルノブイリ原発事故以降ドイツには、食品の取扱いに関して放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)の制限値しかなかった。牛乳、乳製品、乳幼児用食品で370ベクレル/lないし370ベクレル/kg、その他の食品で600ベクレル/kgだった。」
すみません!前回のブログでさるうさぎは間違えて推測していました。チェルノブイリ以降、セシウム基準値はヨーロッパですでに600ベクレルだったのですね。お詫びします

「日本で大事故が起こってから、EU指令にしたがって輸入食品に対して明らかに高い制限値が適用されていた。放射性ヨウ素、ストロンチウム、プルトニウムについても日本の許容値よりも圧倒的に高い値を規定していた。大事故が起こった場合に「備え」、EUは1987年に高い制限値を規定し、大事故時に新たに議論したり、公衆の注目を浴びることなく自動的に高い制限値を施行させることができるようにしていたのだ」
と、言う事だそうです。

「EU委員会は2011年3月25日、実施指令によってこの高い新制限値の適用範囲を日本からの輸入食品、輸入飼料だけに制限した・・・EUはそれによって、必要もなく日本自身では摂取が認められていない汚染食品の輸入を認めた。この問題が知れ渡ることになって、それに対して抗議が出てきてようやく、・・・EU委員会とEU加盟国は同じ
4月8日にブリュッセルで、日本で有効な最高許容制限値を日本からの輸入食品、輸入飼料の新しい制限値とすることで合意した。2011年4月12日、このフクシマ指令の改正が公示された」
わかりました。日本食品については、ヨーロッパでも直輸入ならセシウム基準値500ベクレルを守るわけですね。これも、前回間違えて理解していました。でも第三国経由はいかに?

「ドイツ産、ヨーロッパ産の食品については、今後も元々の放射性セシウムの制限値が有効で、牛乳、乳製品については370ベクレル/kg、その他の食品については600ベクレル/kgである。チェルノブイリ後25年経った現在も、いくつかの地域では野生キノコ、野生肉(イノシシ、ノロジカ、アカシカ)、羊、 肉食淡水魚(ペルカ(スズキ類)、カワカマス、ホタルジャコ)でこの制限値を上回る。」
・・・・・・・・今度魚を買うときは、どこ産か産地をみます。野生肉、野生きのこはとりあえずめったに手に入らないし。

「(飼料について)注意: 日本の規制には、ストロンチウムの制限値がない。」
そうなの!?

「チェルノブイリ事故後、チェルノブイリ周辺地域どころか、ヨーロッパ全体でも放射能で汚染された食品の取扱いをはっきりさせなければならなくなった。その際、各国はたいへん異なる対応をしている。・・・西ヨーロッパでは、農業製品の破棄処分、各国内とヨーロッパ諸国間での食品流通への弊害を恐れ、いろいろ思案を巡らせることになった。それに伴う損失は次に事故が起こった場合に、より少なく、あるいは完全に回避できるようにするべきだ。当局では、こういう方法でしか食品の安全供給を保障できないと議論された。汚染食品から市民を保護することが、農業と流通業界の損失の後の最後に位置付けられた」
西ヨーロッパも同じだったのか。危険の回避じゃなくて、損失の回避。

「ベラルーシでは、制限値を低くすることで集団の放射線量、追ってはその結果起こる健康の障害をできるだけ低くしておくほうがマクロ経済的に効果的で、安上がりになるという考え方が、決定権者の同意を得た。これは西側諸国の考え方とは対照的で、西側では制限値を高くすることで流通が制限されることは少なくなるが、ガンやその他の疾患が増えるので保健コストが増大することと、人間が苦しむことが黙認されている。」
みえてきました。ある一定人数以上の国民が病気になれば、医療費のほうがかかるから、国にとっては損なので、そのときになって国は国民の健康を考える、と。

「ウクライナとベラルーシの制限値とドイツの制限値(牛乳と乳製品でセシウム同位体370Bq/kgないしBq/l、その他の食品で600Bq/kg)に違いがあるので、その結果、ウクライナとベラルーシでは販売してはならない食品の多くが、ドイツでは問題なく販売できるという問題が生じる。」
ウクライナ・ベラルーシ産の食品、ってスーパーであるのかしら?あまり見たことがありません。どこかにひそんでいるのかしら?さるうさぎの課題です。

「ウクライナとベラルーシの汚染食品規制方法はいずれにせよ、1987年のEURATOM指令よりも市民の保健をめざしたものとなっている。」
皮肉なものです。


(つづく)