雑談・メモ 2015年4月26日 復興を支える仕組み作りの必要性 | help-palau 台風30号被害の「パラオ」の支援情報ブログ 

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2013年11月、台風30号で甚大な被害を受けたパラオの復興支援のため、各種情報を収集・翻訳します。2chやTwitter、Facebookなどで情報拡散して下さってる方、ありがとうございます!

「我々の支援は本当に役に立ったのだろうか?」


昨日、阪神大震災や311の復興支援のことでお話をする機会がありました


ガレキの下敷きになった方の救出など、早急な救助活動が必須なのはもちろんですが、

もう一つ重要なのは、その後の支援・・・自立して皆がやっていけるまでに回復するのを支援することです


たとえば食料や毛布などの必需品は、比較的早期に支援が行われます


しかし、一方で、


・仮設住宅への転居で、地域コミュニティが離散し崩壊

・支援金・補償などで世帯格差が生じ、それがもとで嫉みや中傷がおき、深刻な住民対立に

・寄せられた支援がうまく分配されない

・支援金を途中で掠め取ったり、自分達へ利益を誘導するなど、悪用する人間が後を絶たない

・震災の間に他の地域の会社が仕事を受注してしまい、復興してもその仕事が戻ってこない


こういった諸問題への対策については、阪神大震災での教訓がどの程度311に生かされたか?


ほとんど生かされてない、同じ過ちを繰り返しているだけでは?、というのが結論です


日本ですらこの有様です


パラオでは、どうだったのでしょうか?


こういった問題を解決するには、現地へ頻繁に訪問してコミュニケーションし、

今はどのような状況か?、今は何が必要か?、そして支援はきちんと行き渡っているか?、

などチェックしなければならないでしょう


これを無償でやるのは無理です

誰かがこういったことを有償でやれるような仕組みづくり、

体制づくりを支援することが、もっとも必要なことかと感じました


また、現地でも、一番欲しいのは「離島(カヤンゲル)への高速通信環境」とのことでした


通信環境の再整備が実現すれば、少なくとも、現地で何が求められているのかを、

もっと把握しやすくなるはずでしょうし、日本にいながらにして、

現地の被災者の方々と心からの相互交流ができるのでは?と思うのです。