「我々の支援は本当に役に立ったのだろうか?」
昨日、阪神大震災や311の復興支援のことでお話をする機会がありました
ガレキの下敷きになった方の救出など、早急な救助活動が必須なのはもちろんですが、
もう一つ重要なのは、その後の支援・・・自立して皆がやっていけるまでに回復するのを支援することです
たとえば食料や毛布などの必需品は、比較的早期に支援が行われます
しかし、一方で、
・仮設住宅への転居で、地域コミュニティが離散し崩壊
・支援金・補償などで世帯格差が生じ、それがもとで嫉みや中傷がおき、深刻な住民対立に
・寄せられた支援がうまく分配されない
・支援金を途中で掠め取ったり、自分達へ利益を誘導するなど、悪用する人間が後を絶たない
・震災の間に他の地域の会社が仕事を受注してしまい、復興してもその仕事が戻ってこない
こういった諸問題への対策については、阪神大震災での教訓がどの程度311に生かされたか?
ほとんど生かされてない、同じ過ちを繰り返しているだけでは?、というのが結論です
日本ですらこの有様です
パラオでは、どうだったのでしょうか?
こういった問題を解決するには、現地へ頻繁に訪問してコミュニケーションし、
今はどのような状況か?、今は何が必要か?、そして支援はきちんと行き渡っているか?、
などチェックしなければならないでしょう
これを無償でやるのは無理です
誰かがこういったことを有償でやれるような仕組みづくり、
体制づくりを支援することが、もっとも必要なことかと感じました
また、現地でも、一番欲しいのは「離島(カヤンゲル)への高速通信環境」とのことでした
通信環境の再整備が実現すれば、少なくとも、現地で何が求められているのかを、
もっと把握しやすくなるはずでしょうし、日本にいながらにして、
現地の被災者の方々と心からの相互交流ができるのでは?と思うのです。