犯人に「教えてください」、「ありがとうございました」と言い続ける記者 (11/18)
あまりに露骨な応対の差にほとほとイヤになってしまいます. 本当は人の非難だから言いたくなかったのですが、あまりに続くので一言.
1) 福島原発後の記者会見、
2) 「教えてください」、「ありがとうございました」と言い続ける記者、
3) 事故直後から隠蔽(3月12日、3月16日、作業中の飛散など)を続ける犯人。多くの人に被害を与えても辛い感じがしない東電幹部.
4) 食品問題の時に大手マスコミの記者がとった態度、
5) 今までのように怒鳴らなくても良いけれど少しは態度を変えて欲しい、
6) 100年後のパンダのササが不足する??という報道が食品汚染より重要??
7) お金をもらえばコロッと変わる、長いものに巻かれろ現代の日本社会を象徴する記者さん!!しっかりして!!
(平成24年11月18日)
--------ここから音声内容--------
私は人がどう言った、こう言ったっていうのはあんまりこう気になんない方で、そのために対人関係にあんまりこじれがないということがありまして、これはいい性質に生まれたなと思うんですが、実は福島原発事故からずっと続いてる東電の記者会見ですね、これだけはいくらなんでももうちょっとイヤになってきたんですね。
記者がですね、犯人に向かって「教えて下さい」、「ありがとうございました」と言い続ける、この有り様はですね、なんだと思いますね。福島原発後の記者会見は3月の下旬ぐらいから始まりまして、日本人向け記者(会見)と外人向け記者(会見)がありましたが、外人向け記者(会見)がですね、あまりに東電の発表がいい加減なので、もう誰も来なくなりまして、確か4月の25日ごろですね、記者がゼロのとこに向かって東電が普通の発表をし、「どなたかご質問はありませんか」と、誰もいない会見会場で話をするっていう、そういう異常な滑稽な状態がありました。
ところが、日本人の方はですね、どうしたわけか事件が起こったり事故を起こした会社に対して、あれほど今まで罵倒し激しかった記者がですね、東電に対して「教えて下さい」、答えがあると「ありがとうございました」と言い続けてるんですね。もちろん東電は爆発自体で大変に被害を与えました。日本国民の電気を危うくし、被曝者を多く作り、政府を混乱させ、国民を不安に陥れ、さらに例えば最近ですと3/12、3/16、それから作業中の飛散など、放射線(放射性物質)の飛散を隠してるという、その真犯人であります。その真犯人を…犯人にですね、あれですね、犯人に「教えて下さい」と言う記者ですね。犯人が答えると「ありがとうございました」と言い続ける記者ってのは、どういう気持ちなんでしょうかね。
特に私がこれ聞いてて思い出すのはですね、食品会社が色んな不祥事を起こしました。大きなものもありましたが、その多くはたいしたことありませんでした。それに対してですね、僕はある社長を知ってるんですけども、ほんとにもう夜も寝(ら)れないつらい思いをした、罵倒され罵倒されですね、新聞記者からもうほんとに罵倒された。
雪印乳業の事件が大きな事件でして、大手でしたけどね。それでも、社長がもう疲れ切ってエレベーターに乗る時に「僕ももう寝てないんだ」と言ったら、記者が「何言ってんだ、被害を受けた人の気持ちがわかんないのか」って怒鳴りまくりましたね。しかしそれがやっぱり世論を形成して、雪印の社員の中には立派な人ずいぶんいたんですが、ずいぶん雪印は痛みました。それ以外じゃないですよ。もっと小さな所で食品会社にはすごかったですね。マスコミの記者の居丈高なこと、ものすごかったですよ。
で、なんでそいじゃあ東電の場合はですね、「教えて下さい」、「ありがとうございました」って言うんでしょうかね。泥棒した犯人に「どこから侵入したか教えて下さい」、「あそこの窓から侵入しました」、「どうもありがとうございました」…言う記者いるんですかねぇ。聞いてることはそういうことなんですよ、「どこにどういうミスがあったんですか」、ね、「ありがとうございました」、こうですからねぇ。
私は今までのように食品が…小さな食品会社の人を怒鳴り散らすという記者もどうかと思いますが、少しはね、東電に対して態度変えてほしいですよ。きちっとした、犯人というかね、悪いことをした人に対する態度っていうのがやっぱり世の中ではそれなりのことがあるんですよ、ええ。それはね、痴漢をした人から始めて、何か横断歩道をですね、なんか変に渡ったとか、人を殴ったとか、色んなですね、悪いことをした人に、「ちょっとあなた、教えて下さい」、「どうもありがとうございました」(と)言うことはないんですね。それなりの記者の発言があるんです。それを思い出してほしい。
これはお金が中心だからですね。ようするに東電から広告費をもらってるから、ぞんざいな口を聞くとですね、上役から怒られるっていうことなんですね。だけどそれが、ほんとに綱紀…社会の綱紀としての報道機関、記者の態度ではないということに、もう一回目を覚ましてもらいたいと思うんですね。
それで、私昨日ですね、温暖化によって100年後のパンダの笹が不足すんじゃないかという記事をまじめに取り上げていた新聞記事を見て、ほんとにビックリしましたね。もちろんそれも要るのかもしれませんよ、100年後のパンダの笹。だけども、多くの日本人はですね、お米が汚染されてないか、魚はどのくらいなのか、ガレキを焼いた後、ガレキを焼いた新潟市の燕三条の付近とか、北九州の付近とか、静岡県の島田市の付近なんかはどのくらい汚染が進んでるのかっていうことに、非常に神経をとがらかしているわけですよ。
それをね、100年後のパンダの笹だ、中国奥地で少し不足するという研究結果…これウソですよ、ウソですけども、まぁウソでもホントでもいいけども、そういうのを報道するっていうのがねぇ。いやぁもうこれはアレですね、もうなんて言うか、そういう報道機関の報道を聞いたから、なんか得られることがあるんですかねぇ。
マスメディアというのは、その社会の先頭を切って、その社会の雰囲気を表すと言いますけども、確かにお金が全て、ええ。法の下の平等だとかですね、まったくありませんね。この前、橋下さんの、ある週刊誌の記事について、「本人を取材してないので」というようなことが随分言われましたが、私もですね、今までほとんど取材されて悪いこと書かれたことほとんどありません、ええ。もう、特にあの、一関のね、市長のやつなんか、もうぜんぜん…取材があったのはたった2社。出たのが…僕を誹謗する記事が出たのが、もう20社も30社もありましたけどね、ええ。中央新聞も含めて。全然取材来ないんですよ。
だけどこの、僕は一市民だからどうでもいいんですよ、ええ。日本人はマスコミから見るとね、国民は…一人一人の国民でできてんじゃないんですよ。偉い人だけでできてんですよね。ですから偉い人と、庶民とを区別するんですね。それがなんでこう…庶民がそういう新聞を買うかってのもちょっとわかりにくいんですけどね。わかりにくいんだけど、まぁそれが判官(はんがん)びいきとか、弱い者を助けるとか、正直な日本とか、誠実な日本っつぅのはダメになったんでしょうね。
私はですね、そういう全体的なグチはともかくとして、せっかくこんなこと書きましたから、せめて、東京電力の記者会見についてはですね、「教えて下さい」、答えがあったら「ありがとうございました」ってのはやめて下さい。それがあるとですね、聞き苦しくて聞けないですね。私はそう思いますので、ぜひ希望します。