人生の節目・衝撃の一言:お母さん、こんな時は政府を信用した方が良いよ | お手伝いさんたちのブログ

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中部大学 武田邦彦先生のブログの中で、音声収録のみのものをテキスト化して掲載しています。
テキスト化及び掲載にあたっては先生から許可を頂いています。

人生の節目・衝撃の一言:お母さん、こんな時は政府を信用した方が良いよ (7/26)




先日、東京で大きな反原発デモがありました。このことをNHKは報道せず、ヨーロッパの報道から「デモは民主主義の一つの大切な手段で、これほど大きなデモを放送しないNHKの放送姿勢を問う」という批判が出ていました。


それはともかく、そのデモで歩いていた福島のお母さんが、「原発が爆発したとき、私は逃げようと言ったけれど、息子は「こんな時こそ、政府の言う通りするのが国民の義務だ」といって避難しなかった。でも、本当は避難しなければならないところだったのです」と言っておられました。



なんという政府でしょうか? これまで日本政府は国民が信用してもよい存在だった、少なくとも命の関わる危険は知らせてくれた・・・それに答えなければならないという純朴な青年をも裏切ったのです.


(平成24年7月26日)




--------ここから音声内容--------




先日東京で大きな反原発のデモがありました。これまでも何回もあったわけですが、ほとんど日本の報道は反応しませんでした。徐々にテレビ朝日なんかを中心にですね、若干の反省があって報道するようになりました。しかし今回もNHKはほとんど報道せずですね、これについてはヨーロッパの報道からですね「デモは民主主義の一つの大切な手段であり、これほどの大きなデモを放送しないNHKの放送姿勢を問う」という批判が出ていました。





デモは直接的な意思表示としてですね、民主主義を守るための大切な方法の一つであります。しかしデモが国会の周りを回っていることをですね、報道(各社)がほとんど報道しなければ、デモというものはその価値が非常に少なくなりますね。その点では、もちろん早くNHKつぶさなきゃいけないんですけどね。NHKがあること自体がおかしくて、こんなこと言うのも変なんですけど、もうほんとに中の中まで腐ってますからね。国民の受信料もらって、「視聴者のため」なんて言ってんのは全部ウソですからね。





それはともかくとしまして、そのデモで歩いたいた福島のお母さんがですね、こう言っとりました。「原発が爆発した時、私は逃げようと言ったんだけれども、息子は「こんな時にこそ政府の言う通りにするのが国民の義務だ」と言って避難しなかった。でも本当は避難しなければならない所だったんです」と言っておられましたね。よろしいでしょうか。「原発が爆発した時に私は逃げようと言ったけれども、息子は「こんな時こそ政府の言う通りにするんだ」とこう言った」と。





これが日本人だったんですよね。だから日本は今まで戦争に勝ち…まぁ戦争に負けた時もありますけど、まぁだいたいは勝ち、独立を保ち、そして産業が発達してきて世界に冠たる誇りある国になったんですよ。こういう国民なんですよ、日本はですね。政府を信用して、しかも普通の時には政府の言う通りにしなくてもいいけど、緊急の時にこそ政府の言う通りにするんだ、と。これが日本国民ですね。





私はこのテレビを見てですね、政府が総辞職すると思いましたよ、ええ、責任取って。民主党は解散すると思いましたよ。あの時に国民を避難させなかった民主党幹部はみんな政治家辞めると思いましたよ。なんという政府なんでしょうかね。