時事寸評 国民との約束より仲間内の約束 (7/1)
泥棒やアウトローの集団というのは、社会に対して犯罪をするのに仲間内だけは約束を守ることに厳しいものだ。外から見るととても滑稽で、自分たちがもともと社会の約束(法律など)を守らないのに、仲間内では「あいつは約束を守らないのだから!」などといっている。
今の民主党がそうだ。選挙の時に国民との約束した公約を守らないで増税したのに、「党議拘束」を守らないといって増税に反対票を入れた仲間を厳重に処罰するといっている。仲間を処罰する前に自分自身を処罰しなければならない。
今朝方、新聞が財務省と増税の密約をして増税キャンペーンをしていることを書いたが、同じように新聞は「国民との約束」より「民主党内の約束」の方が大切という論陣を張っている。これも何らかの密約があるのではないか?
(平成24年7月1日)
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えーこのところですね、民主党のこの造反者…ま、「離党」、それをどう処罰するか?ということがですね、随分新聞に載っております。どちらかというと新聞はですね、増税に反対した人たち…つまり党議に違反…党議っていうのはどっちなのかよく分かりませんが、公約で言えば「増税反対」、野田首相は「増税」ということなんですが。それに対して厳しい事を書いてあります。
しかしですね、私は泥棒とかアウトローの集団っていうのには、ある特徴があってですね、社会に対して犯罪をしている集団なのに仲間内では結構犯罪に厳しいんですよ。約束を破ることに厳しいんですね。これ外から見ると滑稽ですよね。自分たちはもともと社会の約束(法律など)を守らない集団なのに、仲間内でですね「あいつは約束を破った!」とか言ってるわけですね。いやだって、「あなたたち、もともと約束破ることを以って職業としてるんじゃないですか」とまぁいうふうに言いたくなっちゃうわけですね。
今の民主党はまぁそうですね。残念ながら、天下の公党にも関わらず、まぁアウトローなんですよね。選挙の時に国民に約束したことを守らずに、「党議拘束を守らない」と言って怒ってるっていう。いやぁこれ、仲間を処分する前にですね、自分を処罰しなきゃいけませんね、ええ。それが偉い人なんです。偉い人は自分の身を自分で処することができる。つまり、選挙公約…つまり、国民との約束…公約ですからね、公の約束を破ったわけです。これ破ったっていうのはですね、「やろうとしたけど出来なかった」っていうんじゃないんですね。「やろうとしなかった」ってことですからね。
例えば、私がまぁ簡単に言いますと、役人の天下り禁止はもしかすると役人の抵抗にあうと、ま、抵抗にあうってのはどういう内容か知りませんが、まぁとにかく抵抗にあったとしますね。だけど衆議院の定数を80減らすっていうのはこれ第一公約ですが、これはまぁ、なにしろ300位の議席があるんですから、ただ手挙げりゃあ済むことですからね。
ですから、まぁ「公約を破ったのに国民に謝らず、党議拘束を破った党員を何か処罰する」と。こんなことできるんですかね?ええ。まぁ、新聞も併せて、それからまたやや解説者も併せて…文化人ですね、「国民との約束より、民主党内の約束の方が大事だ」という論陣を張っております。
えーまぁ日本のですね、野蛮性と言ったらなんなんですが、やはりこれはですね、「公よりも私(わたくし)の集団を大切にする」という、ま、日本の昔からのアウトローの傾向をそのまま示してるんではないかと非常に残念に思うこの頃であります。
(文字起こし by haru)