野田佳彦に見る政治家失格の条件・・・「私たちにできること」は野田佳彦を政治家と認めないこと (6/18)
民主党の「書いてある公約」には次のようになっています。
ここには、1)マニフェストで国民に約束した重要政策を政治の意思で実行する、2)「税金のムダ使い」を再生産している今の仕組みを改め、新たな財源を生み出す、とあります。
この「国民に約束した重要政策」はマニフェストの1番、つまり「国の総予算207兆円を全面組み替え。税金のムダづかいと天下りを根絶します。議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します」です。この中で310議席をもっている民主党だけでできることは「議員の世襲と企業献金の禁止」、「衆院定数の80削減」です。もともと政治家は自らの行動を他人の責任にすることはできませんが、自分だけでできることもしないのですから、政治家とはいえません。
また「官僚が抵抗する」というなら、「誰がどのように抵抗したか」を公表することは政治家には可能です。私たちは選挙における投票を大切にしなければならないし、今まで「投票に行きましょう」と呼び掛けた人も声を上げる責任があります。
これは野田佳彦が街頭演説しているもので、「書いてあることは命懸けて実行する」と国民に言っています。この前には「政治家は国民との約束を守らなければいけない」という趣旨の事を言い、さらに「まして文字に書いて国民に約束したことは、命をかける・・・つまり、もしやらなければ自分の命を差し出す・・・(現代では)政治家を辞める」と明言しています。
しかし、野田佳彦は政治家としてではなく、普通の日本人としても「嘘つき」か「詐欺師」というのがふさわしいでしょう。言葉が汚いということや、非難がきつすぎるということもありません。もともと「嘘つき」とか「詐欺師」という日本語が存在するのは、このような時にそれを的確に表現する必要があるからです。これほど矛盾したことを言う政治家はほとんどいません。
さらに演説は続くのですが、「そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです」といっています。そばで森山さんという人がたすきを掛けて聞いています。天下の公道でマイクを使い、国民に呼び掛けているこの2つの発言は、国民が「忘れてはいけないし、不問に付してもいけない」という内容です。
今や、「増税」という形で国民はその財産を奪われようとしています。野田佳彦が議員として私たちの代表になり、権力を持つに至ったのはこのような「ウソ」だったのです。再び刑法236条を示します。
●刑法246条 詐欺罪 「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。」、
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ことがここまで来たら、私たちは野田佳彦を政治家と認めないという断固たる立場を取る必要があります。またその野田佳彦と同調している民主党、自民党、公明党もまた政治家ではありません。本来、政治家としては認められない人を相手に交渉をして同意するというのは本人も政治家としての矜恃を持っていないことを示しています。
まず「私たちにできること」、それは「政治家の資格要件は、口から出たことを違えない」ということをハッキリし、野田佳彦の言動は無視し、報道は見ないということをまずは実行することです。
野田佳彦の政策や政治的言動は政治家の発言ではありませんから、報道するマスコミな雑誌を買わないということや、自民党、公明党に抗議をするなどが私たちにまずはできることです。民主主義というのはお殿様がいるのではなく、私たちがその意思を具体的な形で示すことです。それは「デモ」や「革命」でもありますが、普通の生活の中でできることです。
野田佳彦の政策について論評してはいけないと思います。もちろん野田政権が決めた原発再開を「実行する人」は国民にはいないと思います。
(平成24年6月18日)
--------ここから音声内容--------
えー、非常に重要なことは何回も繰り返さなきゃいけませんが、まずですね、民主党の「公約」ですね。公約のうちの最初の部分をここに示しますが、公約を実行する手段。まず、「マニフェストで国民に約束した重要政策を、政治の意思で実行する。」それで、「第一に『税金のムダづかい』を再生産している今の仕組みを改め、新たな財源を生み出す」とこう明記されております。これは選挙の時に国民に示したものであります。
それでは、この「国民に約束した重要政策」とは何か? 民主党のマニフェストの一、「ムダづかい。税金は官僚と一部政治家のものではありません。 国民の税金を、国民の手に取り戻します。」 「国の総予算207兆円を全面組み替え。税金のムダづかいと天下りを根絶します。議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します」こうあります。
まぁ色々醜い言い訳をするでしょうから一応ここで釘を刺しておきますと、「国の総予算207兆円の全面組み替え」は、政治家よりか実は官僚の方が力が強く、変えられないとします。また、天下りも根絶できないとします。つまり私たちは政治家を選び、政治家が日本を運営していると思っていますが、もしかしたら官僚が運営しているのかもしれません。したがって、これは「出来なかった」というですね、言い訳も有り得るでしょう。
その場合は詳しくその経過を公表し、「どの官僚がどのように抵抗したか」ということを明らかにする必要があります。ただ、この後半「議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します」というのは、議員だけで決められることですし、民主党は310議席を持っていますから、「憲法改正以外のことは、ほぼ出来る」ということになります。また、この公約を可決して何かの抵抗にあうとしたら、その抵抗した政党は相当な打撃を受けると思います。
これに対して野田佳彦は、街頭演説でどのように言っているかというと、「書いてあることは命懸けで実行する」と言っております。この前にこの演説ではですね、「もちろん政治家は約束したことを守るんだ」と、こういう話をしたあと「特に文字で書いてあることは命懸けなんだ」と、こういうふうに演説をしています。
これは日本国土の上で、マイクを使って国民に呼びかけた野田佳彦の演説であります。このようなことを言うというのはですね、現在の野田佳彦が「消費税の増税に政治生命を懸ける」と言ってますが、どちらに政治生命を懸けるんでしょうか? 「マニュフェストを守る」ということ…つまり「増税しないということに命懸けで実行する」ということと、「消費税増税に政治生命を懸ける」っていうのは180度違います。こういうのを「嘘つき」とか「詐欺師」と言います。言葉が汚いというふうな非難が予想されますが、「嘘つき」とか「詐欺師」っていう日本語が存在するのは、このような場合があるからですね。それ以外の言葉は日本語として存在しません。こういう人を以て「嘘つき」とか「詐欺師」と言うために日本語は用意されているわけです。
さらにそのあとに、野田佳彦はどのように言っているかっていいますと、「そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです」と、こういうふうに言っております。この時に、隣におそらく政治家と思われる森山さんというのがたすきを掛けておられますけれども、この方は今何を考えておられるでしょうか?
この少し前に演説では、「書いてあったことは4年間何もやらないで、書いてないことは平気でやる。こういうのは政治家として成り立たないんだ」と言っておりますが、それは現在の野田佳彦本人であります。
先日、刑法246条の詐欺罪というのを示しましたが、ここでは「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。」とこう書いてあります。野田佳彦は明らかに人を欺いて、消費税を増税し財物を交付させる者であります。
したがって、まだ国会を通過しておりませんが、今の段階で詐欺罪が成立すると私は思いますが、この増税が国会を通過し現実に施行された時には、明らかにこの刑法246条に抵触します。これでもし抵触しなければ、刑法があるだけ無駄ということになります。
ところで、このような明々白々なことがこの日本で行われているっていうことは大変に重要なことですが、「野田佳彦を政治家と認めない」という断固たる態度を私たちが取る必要があると思います。
また野田佳彦と同調している民主党の人たち、自民党、公明党の人もまた政治家ではないと思います。本来、政治家はですね、認められない人と相手にして政治的な合意をするというのはありません。
私たちはよく「私たちにできること」と言いますが、この「私たちにできること」というのは小さいことではありません。
民主主義ってのは私たちが主人ですから、私たちが出来ることは一番大きなことをしなければいけません。つまり「政治はもうどうにもなんない。お金持ちがあの…お殿様がやるんだから、私たちは小さいことをやるんだ」という意味で、「私たちができること」ということを使われることがありますが、これは全く逆で、民主主義では「私たちにできること」は一番重要なことです。それは、政治家の資格要件というのを私たちが決めることですね。口から出たことを違えない(たがえない)ということです。
したがって私たちは、野田佳彦の政策、政治的な言動を無視しなければいけません。そういうことを報道している雑誌やマスコミを買わないとか、自民党、公明党に同調することを抗議するとか…いうことであります。私たちが具体的な意思を示すのは「デモ」とか「革命」もありますけども、普通の生活の中で、私たち日本は民主主義である、ということ、政治的資格要件を決めるのは、日本人そのものである、別に解散を待つ必要はありません。野田佳彦が何を言っても、何にも報道せず、何も言うことを聞かなければ、結局彼は政治家としては葬り去られると思います。
これ程、この短期間に考え…言うことを変えたという政治家は、私もほんとに人生で初めてという位であります。いったいこの人はどういう人なのか?これをよく国民も考えないと民主…日本の民主主義を守ることができないと、日本の将来を守ることができないと思います。
(文字起こし by haru)