集団自殺を回避する方法(2)・・・汗腺を活発にしておこう! | お手伝いさんたちのブログ

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中部大学 武田邦彦先生のブログの中で、音声収録のみのものをテキスト化して掲載しています。
テキスト化及び掲載にあたっては先生から許可を頂いています。

集団自殺を回避する方法(2)・・・汗腺を活発にしておこう! (4/21)



船が沈み、溺れかかっている母子にも手をさしのべない人たち・・・それが今の日本の政府や自治体です。福島原発の事故の後、水道水が汚れペットボトルしか綺麗な水が手に入らないとき、どうしても買えずになくなく汚染された水で粉ミルクをといたお母さんがおられました。あまりにも可哀想です。



そんな政府と自治体ですから、この夏も熱中症になったら「おまえは原発に反対したから死ね」という可能性もあります。だから、まず扇風機を用意し、さらに打ち水の準備、風通しを確保すること、夏の暑いときに避暑に行く準備、そして「汗腺を活発にしておく」ことをおすすめします。



かつて自然の中で生活をしていた時代、人間の汗腺はとても発達していて体の熱を逃がしてくれました。人間は心臓が動き、体を動かすと熱がでます。その熱を空気中に逃がすことができなければ熱がたまって熱中症になるのです。



人間がある程度の活動をしていて裸なら26℃でバランスするとされています。つまり37℃の体温を26℃の空気に逃がすと、普通に生きていけるということです。だから、27℃以上になると暑さを感じることになります。暑さを感じるというのは体に熱がたまりつつあるのです。



そのときに、1)活動を止める、2)体の表面に水があってそれが蒸発して体から熱を奪う、3)外の温度を低くする、などがあります。夏の暑いときには、活動を控え、できるだけ涼しいところにいるということです。



もう一つは、汗腺を発達させ、水をのみ、汗をかくことです。そのためには普段から自然に近い生活をし、汗をかく運動をして、汗腺を活発にしておく必要があります。最近は冷房が発達し、汗腺が弱くなってきていると指摘されています。



特ににおいがする汗をかく人など、汗腺の働きを普段から運動をして汗をかくようにしておくことが大切です。体も丈夫になるし、夏に向かって一石二鳥でしょう。

でも、汗腺に自信のない人は、冷たい水かタオルをいつも持っていて、それで体の表面を冷やしたり、ぬらしたりすることです。普通に考えると「冷たいタオル」が良いように思いますが、「暖かい水」でもほぼ同じ効果です。



というのは、水は温度が上がる時にも熱を奪いますが、蒸発熱が一番、大きいからです。たとえば0℃に冷やした水を体温の37℃まであげるのには1グラムあたり37カロリーですが、1グラムの水を蒸発させるのは500カロリー以上の熱が必要だからです。



つまり、皮膚の表面から蒸発させるというのは体を冷やすのにとても良い方法なのです。もちろん汗でなくても「しめったタオル」で代用が可能ですから、クーラーが使えなくなったら、扇風機(風がないと蒸発しにくい)とぬれタオルの組み合わせをつかうのが良いと思います。



また、少し生活に余裕がある人は、夏はこの際、高原や北海道などに避暑に行く計画はどうでしょうか? 高原や北海道の景気は良くなりますし、久しぶりに生活をゆっくりとしてストレスを忘れ、被曝も忘れるようなところで子供の体を休める絶好の機会とも思います。



今回のことで一部の自治体(徳島県、新潟県、名古屋市、富山市など)を別にして県民、市民の健康を何とも思っていない政府、自治体であることがはっきりしました。私たちは国民を守ってくれないこれまでの外国の人のように、悲しいですけれど国がないと覚悟して自衛しなければならないでしょう。


(平成24年4月21日)




--------ここから音声内容--------




えー、仙石議員はですね、あのー「原発を止めると集団自殺するようなもんだ」と言った言葉を、あのー撤回してんですけど、撤回しようがなんだろうが、本人が言ったんですからね。撤回するんじゃなくて、「私は間違った考えを持ってましたから、この際もう議員を辞めます」と言うなら、ま、いいんですけどね。撤回したからつって、その人の心が変わるわけじゃありませんから。えーまぁそれでですね、船が沈んでおぼれかかってる母子にも手を差し伸べないということを、先程のブログに書いたんですが。




えー、そういう政府ですからね。この夏に、まーその電力が足りなくなって熱中症になったらですね、「お前たちは原発に反対してんだから死ね」と言う可能性があるんですよ。それを“集団自殺”と言ってるかもしれませんからね。そん時になったら「俺は集団自殺と言ったじゃないか」と、「まぁそんなの助ける必要なんかないよ」なんて言われるかもしれませんので。




まず、扇風機を用意すること、そいから打ち水もできるようにしといたらどうでしょうか?そいから部屋の風通しを確保しとくこと。そいからまぁ、お金に余裕のある人は、夏の暑いときに避暑に行く準備をすること。ま、ホテルなんか予約しなきゃいけませんから。そいからまぁ自分の体ですね、「汗腺を活発にしとくこと」をお勧めいたします。





実はですね、人間つうのはあの馬と一緒にですね、大変に・・・馬と人間なんですけど汗腺が、あれは。ま、大変に発達してるんですが。それは何で汗腺が必要かって言うと、人間はどんどん活動しますとですね、ちょうど裸で自然に放熱するとちょうど26℃ぐらいなんですよ、外気が。それを37℃と11℃下がると、ま、ちょうど生きていくと、あのー、その体の中が発熱するのと合うんですよね。





えーつまり、我々ご飯食べるんですから、何でご飯食べるかつうと、ご飯が体ん中で酸素と結合して燃えるんですね。ま、燃えるつったって、生物的に燃えるわけですからじわじわしか燃えませんが、ま、燃えるわけです。そん時の熱を捨てないとダメなんですね、ご飯を食べるってことはそれだけ熱が出るってことなんですね。





で、まぁ熱がどんどん溜まってくるわけですよ。もし26度以上だったら、外が。だからもちろん、外35℃とか37℃になったら、もう熱捨てられないんですね。で、それを対処すんのは、まず体を活動を止めるというわけにはいかないんですが、ま、活動を止める。ゆっくりと寝ているっていうのは、それ良いわけですね。





それから体の表面に水が・・・これがまぁ汗とか水を被るってやつですね。それからまぁ、無理やり外の温度を低くする、まぁクーラーみたいなものがあるわけですね。だけどもまぁ夏が暑くてクーラーが使えないと、活動を控えてできるだけ涼しいとこに居る、と。それからまぁ、ほんとだったら汗をかいてっていうことですね、ま、水を飲んで汗をかいて。




ところがね、最近あの、冷房が発達しましてですね、汗腺が弱くなってる人多いんですよ。ちょっと臭いのする汗をする人なんかそうですね。だけどもこれはね、回復することは回復するんです。ですから今からですね、ええとスポーツなんかをして、体を丈夫になりますから一石二鳥ですけど、あまり急激はダメですけどね。汗をかくような、そういうこの…生活スタイルに変えるって事は大切ですよね。





考えてみりゃ、夏に汗をあんまりかかないってこと自体がですね、我々の生活、ちょっと違うかもしれませんね。だけどまぁ、だいぶそういう生活が慣れちゃったっていう人はですね、ま、冷たい水か濡れたタオルをいつも持ってて、それで表面を冷やしたり濡らしたりすると、ね。えーこれですね、普通はあの、冷たいタオルじゃなくちゃダメだと思うかもしれませんが、「温かい水」でも大体良いんですよ。




ていうのはですね、ええと水はですね、温度上がる時にも熱を奪いますね、だけども0℃から37℃まで上げるのでも、1g当たり37カロリーしか使わないんですけど、1gの水が蒸発するとですね、温度によるんですけど、ま、500カロリーか600カロリーぐらい熱を奪うんですね。ですから蒸発っていうのはものすごく体を冷やすわけですよ。





だからまぁ「湿ったタオル」が使えるわけですから、クーラーがもし使えなくなった時は、扇風機を回して、扇風機を回さないとこう、体から熱が蒸発しにくいんですよ。それで濡れタオルで体をちょっと冷やすと。こういうことするとですね、これはもうほんとに勧めたいと思いますね。




だからまぁ普段ちょっと、ここんとこしてなかった運動をして、ええと汗をかく練習をしとく、と。これいいですね、爽やかな感じですよね。それからビールでも飲んでですね、汗をばーっと出すと、ま、こういうことですね。えー、これも良いでしょう。




それからもう一つはですね、この頃あの、避暑地とか行っても閑散としてるんですよ、ホテルとか国民休暇村とかですね、民宿とかいっぱいあるのにガラガラですね。この際、夏久しぶりにですね、えー高原とか北海道なんかに避暑に行ったらどうでしょうか?





ていうのはですね、普通に考えますと現在の所得ですと、昔行った時よりか楽に行けるはずなんですよ。そいであの、放射線の少ないとこに行ってですね、ご家族でできればね、えー一週間ぐらいストレスを忘れて美味しいもん食べて、被曝も忘れて帰ってくると、これ良いかもしれませんね。あの今ですね、割合安い保養所とか結構空いてますわ。ですから今から予約をすればですね、連休前に予約すればかなり余裕があって、良い所予約できるんじゃないかと思います。




いずれにしてもですね、徳島県なんか非常に立派なあの、瓦礫の処理に関する立派な、この何て言いますかね、ステートメント(公式声明)出しましたね。ま、新潟県はかなり前ですけども、「国は、もう規制についてウソつかないでくれ」と、ま、いうようなあれも出してます。立派な自治体いっぱいあるんですけども、そうじゃないとこもあります。ま、政府はもちろんダメですね。





だから、ま、今まで日本人は、ま、政府を信用してりゃ良かったんですが。これからは、まぁ残念ながら外国人のようにですね、一応「国が無い」と、「政府の言うことは信用しない」と、ま、覚悟して、ま、今のうちから夏の準備をしておくってことですね。要するにあの、「原発再開しないと」、で「もうとにかく電気足りないぞ」と。ほんとは電気どんどん石炭火力で作ればいいんですけど、それ作らないでしょうから。




やっぱ我々はですね、生活をこうグルッと見渡してですね、どうしてここで暑いあの夏を過ごすか?と。タオルをどうしようか、扇風機を買っとかなきゃなぁと、そいでどこに置いたら良いかなと、こういう風にですね思って。そいからまぁマンションの人でも一応ですね、ベランダにこう少し木とかをですね、何とか置いてそこを冷やす、と。打ち水をするとかですね。人工芝・・・ま、とかなんですけど、それぞれですね工夫をされてですね、ええっとあの、風が無いと蒸発しにくいんで、ちょっと風が要るってとこあるんですけど、クーラーともう扇風機っていうのは全然電気代っていうか、電気使う量少ないですからね、まぁ扇風機を使うとか。




そいからまぁ、えー、どこに避暑に行こうか、ちょっと夏の暑いとこは別のときに行こうとかですね。そいから海なんかも、えー、日本海側だったら良いでしょうね。太平洋側ですと、ちょっと海は静岡よりか南でないとダメだと思いますが、ま、そういうことを考えて、4月はですね、計画を立てる月にしたらいかがかと、ま、そういう風に思います。


(文字起こし by danielle)