電気自動車の補助金と節電の呼びかけ(3/11)
(事故から1年を書いた後にこの文章を読みますと、なにかすべてがムダのように感じられます。)
民主党政権が「言動不一致」であることはハッキリしています。多くの国民はすでに政治的には無力感を感じていて、「どうせ、国はいい加減な政治家と官僚がやっている」ということで諦めているようです。
その中でも、極端な「言動不一致」、「ダブルスタンダード」があります。その一つが「国民に節電を呼びかけ、電気自動車に補助金を出す」という不思議な現象です。しかも、戦後の電力制限令などを使って15%の節電を強制したりしたのに一方では電気自動車に補助金を出すという始末です。
もちろん、自動車会社からお金を個人的にもらっているから、国民の税金を使って補助金でお礼する一方、電気会社からも個人的にお金をもらっているので、これまでの経営責任を問わずに国民に節電を呼びかけるという点では「お金をもらえれば良い。払うのは税金。税金が足りなくなったら増税」ということでは首尾一貫しています。
おとなしい国民、取り放題の税金、言いなりになるマスコミ・・・ということで、それを国民が支持しているのですから奇妙なことですが「正当」とも言えるでしょう。「絆」、「人の心を傷つける」という言葉がこのようなダブルスタンダードを生んだのでしょう。
このほかにも昨年の夏に14歳の子供を「放射性物質を取り扱った」という罪で書類送検しながら、その1億倍以上の放射性物質をまき散らした東電、それを取り扱っている自治体を黙認したり、政府が支援したりしているのですから、これもダブルスタンダードの典型です。
このような社会でまともな人間が育つでしょうか? 教育現場ではますます「社会とは全く違うこと」を観念的に教えることになります。ある小学校が「環境の大切さを教える」と言って、科学的なウソを体系的に子供たちに教えているのを見ると暗澹たる気持ちになります。つまり教育界だけではなく、日本人自体が「心で思っていることと口で言うこと」がかなり離れているような感じがします。
誠実で善良な国を失うと、その影響はかなりになり、これまで繁栄を誇ってきた日本も衰退に向かう可能性があると私は思います。先日のテレビ番組に出たときのことは先ほど書きましたが、出演者の多くが「善意」で、「言い訳」を口にしていたことで、ややショックを受けました。政府や役人だけではなく一般の人も「ダブルスタンダード」、「心と言葉の乖離」、「ためにする言動」の中にいるのではないかと思います。
(平成24年3月11日)
--------ここから音声内容--------
ええとー、この電気自動車に補助金を出して、えー節電を呼びかけるっていう、この非常に奇妙なことが、まぁ白昼堂々と行われているわけですね。ま、こういうようなことが起こっても、現在の民主党政権は、まぁもともと「言動不一致」である、ということなので、えー、ま、みなさんも無力感にさいなまれているわけですが。こういった「ダブルスタンダード」ですね、えー、国民に節電を呼びかける一方、電気自動車に補助金を出す、と。まぁ電気自動車をもちろん走らせれば電気を多く使うってことは誰でもわかるわけですね。
えー、ま、もちろんこれにはつじつまが合ってるんです。つまり電気会社、自動車会社からお金を個人的にもらってるので、えー、そのお礼として国民の税金でお礼をすると、と。ま、こういうことですね。えー、ま、お金をもらえばいいんだ、と。払うのは税金で払ってくれ、と。税金が足りなくなったら増税するんだ、と。えー、増税に賛成している国民はどうせ多いんだから大丈夫だ、と。ま、こういうことですね。
えー、このごろ、私…多くの人が増税に賛成している理由もだんだんわかってきたんですよ、ええ。自分だけ得すればいいということで言えば、増税もそんなに悪いこっちゃないんですね。まーこういったことですね、「絆」、とか「人の心を傷をつける」とかいった言葉はですね、えー、まさに、えー、まぁウソをつく、と…まぁいうことになるんでしょうね。ダブルスタンダードでいく、ということになるわけですね。それに誰も抵抗できない世の中になった、と。
えー去年の夏に14才の子供が放射性物質を取り扱ったということで書類送検になった、と。私はこのことが非常に…こう、つらく感じられました。えーその1億倍以上の放射性物質を撒き散らした東電だとか、まぁ「それはたいしたことないじゃないか」と言った自治体とか、まぁ…それを政府が支援するわけですね。警察は14才の子供を捕まえるんだけど、えー、東電は相変わらず社長、会長が大きな顔をしている、と…まぁいうような社会ですね。
ま、これはしかし、教育現場でも似たような気がするんですよ。えー、ある小学校が環境の大切さを教えるって言ってますんですけど、内容を見ましたら全部科学的にウソなんですねぇ。暗澹たる気持ちになりますね。まぁ環境を大切にするのはこういうことだという…ウソであってもそれを言うということですねえ。
ま、日本人全体が心で思っていることを口で言う(の)は、もういけない、と…まぁいうことですけど、これは大きな問題になる可能性がありますし、まさに、えー、今度の地震、それから、あー、原発事故っていうのが明らかにしたものは、やはり政府、役人ばかりでなく、もちろんマスコミばかりでなく、一般の人も含めて、我々はダブルスタンダード…もしくは心と言葉の乖離(かいり)、離れている、それからなんかやる時には、その…正直じゃなくて、えー、自分が得になることだけをやる・言うっていうですね、ま、そういうんで(そういうもので)…もう囲まれているなっていう感じがしますね。
私、今までタバコとか色々、まあ「なぜだろうな」っていうのを考えてきました。で、それに対するいろんな反対も頂きましたが、全体として見るとですね、えー、まー、ほとんど普通の人もそうなんでしょうねえ。私が今まで長くわからなかったこと、それは、「事実は事実なんだ」と、まあ人によっては多少の差があっても、まず事実を見ようと思ってる、と思ってましたけど、そうじゃないんですね。お金が先なんですねえ。変な時代になりました。
ちょっと、えー、このブログは…この記事は出そうかなぁと思って迷ったんです、ちょっと暗いから。だけど、やっぱり出すべきなんでしょうね。えー、未来を明るくするためには、私たちはなんとか、えーこの大きな日本人の歪み(ひずみ)から抜け出さなきゃいけないと思います。