(文字起こしをお手伝いして下さった方からの投稿です。danielle(ダニエル)様、ありがとうございました)
読者のご質問に答えて17. これが良俗? 国民を被曝に導くNHK番組(12/27)
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NHKが放映した「いのち耕す人々」を聞いたとき、私は「地球に優しい」、「ゴミを分ければ資源」、「絆」という言葉を思い出しました。
また、生物多様性で朝日新聞が使った「多様な生きものによって支えられている生態系は、パーツが一つ欠けるたびに、少しずつバランスを崩していく。やがて臨界点に達すると、修復できないほどの大きな崩壊を始めることになる。」というのも同じ響きです。
これらの言葉は私には聞くに堪えないものです。番組自体は農家の方が土地を愛する心ですが、自分を痛めても、「東北の**」として売られている「万が一にも汚染されている**」を買わなければならないお母さんの心情に思いをはせるのが日本人です。
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NHKでですね、非常に難しい放送があったようですね。
それはあの、読者の方からご連絡があり、内容の紹介もあったんですが、「いのち耕す人々」という番組があったらしいんですね。
ま、農家の人は一生懸命、畑を耕して農作物を採る。しかしそれが放射線の風評というか影響で売れない、と。
これはですね、見た人が感激しましてね。「あぁ、やっぱりお百姓さんのことも考えてあげなきゃいけない」てな感想を述べておられました。
しかし私はですね、この「いのち耕す人々」という言葉自体がですね、正に現代、ですね…この中には“騙し“が入っています。
私が最近、こう、とても良くないなと思っている騙しの入っている言葉ですね、「地球に優しい」。 地球って言うのはですね、全然CO2を出したからって困るとか、ゴミが増えたから困るなんてことは全く無いんですよ。これは人間の問題なんですね。それを人間だけがいい思いをしたい、っていう代わりに「地球に優しい」という表現を使う。
「ゴミを分ければ資源」 これもきれいな言葉ですよね。
ゴミという汚い物も私達が分別すれば資源になる。これが全く出来ない、もしくは学問的に否定されている…
というにもかかわらず、これを子供に教えて標語を作らせ、お習字で練習させたんですね。
「絆」っていう言葉も本当に僕はもう、なんていう言葉だろうと思いましたね。人間に絆は必要なんですよ、大切なんです。だけど今度、地震が起こり原発事故が起こると、絆を全く発揮しなかった訳ですね。日本の国土でありながら、宮城県、岩手県、福島県。日本の国土でありながら、打ち捨てましたね。
もちろん自衛隊出しましたよ。しかし全体として見るならば、「お金がもったいない」って言うんですよ。もう、「少しぐらい病気になってもいいよ」と。 「福島の土地を100年捨ててもいいよ」と。 「俺たちと関係ない」(と。)
それから、学校はほんと酷かったですね。「給食持ってこない奴はお前帰れ」と。 「マスクをしてるなんてのはとんでもない奴だ」と。
何でこれが絆なんですかね。絆っていうのは、ほんとにいたわる心なんですよね。同じ運命を一緒にやろうって。それは、悪い運命を共にするっていうんじゃないんですよ。俺も自殺するから、お前も自殺しろとか、俺もタバコ吸うから、お前も副流煙吸え、と…そういうんじゃないんですよね。相手の心を尊重して、そして人間と人間が生活していく、っていう事なんですよ。
今年の言葉が「絆」というのにはびっくりしました。「絆の破壊」というんなら解りますけどね。でまぁ、最近書いた本で私ね、朝日新聞が使った生物多様性のこの文章がとても気になりましたね。
「多様な生き物によって支えられてる生態系は、パーツが一つ欠けるたびに一つずつバランスを崩していく。
やがて臨界点に達すると、修復できないほどの大きな崩壊を始めることになる」
全部ウソです、これ。これに賛成する学者はいないでしょうね。
それは程度問題っていうのはあるんですよ。それは、まぁ生物が非常に栄えた頃っていうのは、今よりかずっと、生物種が少ないんですよね。生物種が少ない事が大切なんです。今は生物種が多すぎて、バランスを崩しかけているんですね。臨界点なぞありません。そんな事は歴史的にもないし、生物的にもありません。生物の一つ一つはパーツでもありません。