退院したい | 息子は統合失調症

息子は統合失調症

1992年生まれ。18歳で発症した息子の記録。

午後、面会へ。
いつものように病室から出てきた。
まずはいつもの私の一方的な話。

ところが今日は違った。
   「退院したい」とつぶやいた。
   
   入院生活がツライ。
   家で一人でいた方がよかった。
   たとえ良くならなくても、
   家でツライ思いをする方がいい。
   良くなると思って入院したけど、
   何も変わらない。
   幻聴は聞こえる。
   ツライだけ。

なぜ、何がツライの?

   同室の人に迷惑をかけている。

どんな?

   自分の臭い。

え?臭いってこと?
   
   そう。

他にもあるの?

   食べるのに時間がかかる。
   食べ方が汚い。
   足手まといに違いない。

そんなことないよ。

これはいつものこと。
入院していなくても感じてしまう。
自分を否定することばかり。

途中、担当の看護師さんも同席。
息子の話をじっくり聞いて
答えてくれた。

臭いも食べ方も、
何も気になることはないよ。
3日間頑張ったんだね。
自分の気持ちを話せるって
いいことだよ。

すべて肯定的に寄り添ってくれた。

明日、先生にも相談してみようね。
任意の入院だから、
いつだって退院できるよ。

そう安心させてくれた。

自分の気持ちを吐き出して、
息子は少しスッキリしたようだった。

まだ、4日目。
これから何かが変わるかもしれない。
変わるはず!
そう期待している。
ここで諦めたら…という親の思い。

でも、ツライんだよね。
どこまで我慢をさせるべきなのか?
ツライ選択。