いつものように病室から出てきた。
まずはいつもの私の一方的な話。
ところが今日は違った。
「退院したい」とつぶやいた。
入院生活がツライ。
家で一人でいた方がよかった。
たとえ良くならなくても、
家でツライ思いをする方がいい。
良くなると思って入院したけど、
何も変わらない。
幻聴は聞こえる。
ツライだけ。
なぜ、何がツライの?
同室の人に迷惑をかけている。
どんな?
自分の臭い。
え?臭いってこと?
そう。
他にもあるの?
食べるのに時間がかかる。
食べ方が汚い。
足手まといに違いない。
そんなことないよ。
これはいつものこと。
入院していなくても感じてしまう。
自分を否定することばかり。
途中、担当の看護師さんも同席。
息子の話をじっくり聞いて
答えてくれた。
臭いも食べ方も、
何も気になることはないよ。
3日間頑張ったんだね。
自分の気持ちを話せるって
いいことだよ。
すべて肯定的に寄り添ってくれた。
明日、先生にも相談してみようね。
任意の入院だから、
いつだって退院できるよ。
そう安心させてくれた。
自分の気持ちを吐き出して、
息子は少しスッキリしたようだった。
まだ、4日目。
これから何かが変わるかもしれない。
変わるはず!
そう期待している。
ここで諦めたら…という親の思い。
でも、ツライんだよね。
どこまで我慢をさせるべきなのか?
ツライ選択。