毎年、チェックアウトの日に母から来年分の予定を聞かれ、両家が都合の良い日を母がいそいそと予約をしておく、
というのが常だ。
しかし、今年は母から言われる前に
来年は〇〇(娘)も勉強が忙しくなるから、
夏休みは無理かも‥
と滞在中にそれとなく母に告げておいた。
毎年この旅行が苦痛だった私は、
もう孫が小さな頃の可愛さはたっぷりと両親に味合わせてあげたし、
娘も思春期になったり周りのことがわかる年齢にもなった、
そろそろ自分の気持ちに正直になって、この恒例の旅行を一旦辞めにしたい。
そう考えていたので、今年は滞在中も極力娘と二人で別行動をして、それとなく旅行が楽しくないアピールをしていた。
これで母にも少しは私がこの旅を楽しんでいないことが伝わっただろう。
そう考えていたが、これまた私の考えが甘かった。
母は私の気持ちには何も気づいていなかった。
母はこれまでもずっとそうだった。
私がどんなふうに感じているかなんて、
気にしたこともない人だったのに、
私はそのことをスッカリ忘れていたのだ。
滞在が終わって両親とホテルの前で別れた後、
早速母からLINEがきた。
来年、申し込んでおく?あかんかったら、キャンセルしたらいいねんし。
都合の良い日申し込んでおくよ?
このLINEをみて、私はどうしたものか‥と途方に暮れてしまった。
もう旅行は一旦辞めにしたい、と自分の本心を伝えようか‥
そう迷いつつ断りのLINE文を作り、あとは送信するだけ‥
どうしようか‥怒るかな、、、
そうウジウジと考えていた私は、
とりあえず夫に相談してみた。
夫は、
具体的に言っても私の気持ちは理解できないだろうから、
とりあえず保留にして、もう少し経ってからやはり娘の塾で無理そうだ、と言った方が良いのでは
という考えだった。
それも一理ある。
今更私の気持ちを真正面からぶつけたとて、
母の頭の中にはいつも兄しかいないのだ。
きっと私を薄情な悪者くらいにしか思わず、
行かない、という選択肢を理解できないだろう‥。
それならば、適当な理由をつけて断った方が角が立たないかも知れない。
そう考えて、
とりあえずは、少し考えます
とだけまずは返事をした。
すると、その数日後に
母からまた新たなLINEが来たのだ。
続きます。
