昨日も書いた、恒例の両家 家族旅行。



自分の実家との旅行のはずなのに、
行く前から私は、毎年かなり憂鬱になる。

ここでは正直に自分の気持ちを吐き出すと決めているので、綺麗事もいい子ちゃんも無しにする。


障害者があり常に目立つ行動をして周りから驚かれる兄と、そんな兄に怒号で細かく注意し不機嫌な表情で愚痴を言う後ろ向きな母、そんな母に気が利かない!といつも怒られている父、そんな3人との旅行は、私にとってストレスでしかない。


それなりに高級旅館で温泉も食事も良いところでも、彼らと行動するとそんな諸々も帳消しになるくらい常にストレスが伴うのだ。


今回の旅でも、旅館内の温泉に行ったとき。
たまたま風呂上がりの兄と父とバッタリ一緒になってしまった。
多くの宿泊者がいるなかを、突然 風呂上がりの巨漢の兄が、大声を上げながら猛ダッシュでエレベーターホールまで駆け出したのだ。


もちろん、他の宿泊客たちは、突然のおっさんの大声とダッシュに度肝を抜かれ、みんな怯えと驚愕の表情で固まっていた。


私は、はぁーー、またか…


とうんざりして、冷めた眼差しで走り抜ける兄を見ていた。


すると、娘が、


ようくん!


といって兄のあとを追いかけて走ったのだ。
そして、エレベーター前で立ち止まった兄に付き添って、一緒に待ってくれていた。


そう、娘は凄く思いやりのある子なのだ。
優しくて、面倒見がよくて、
まるで幼い頃の純粋な自分を見ているようで
辛い。


私も、かつては両親の役に立ちたいと、一生懸命
兄の世話やケアをしていた。
お兄ちゃんのために常に気を遣っている妹だった。


それを今度は娘がやっている。
付き添ってくれている娘の姿を見て
なんとも言えない複雑な気持ちになった。


娘には、ありがとう とだけ言うべきなのかもしれないが、
私は、
ありがとうね、でも、ようくんの世話はしなくて良いんだよ。気にしないでいいからね

と言った。
むしろ、ようくんのことなんて、何も気にも留めないで欲しいとさえ思った。


ようくんのことを気にしたりケアしたりするのは、私で止めてしまいたかった。

娘にまでそんなことはさせたくなかった。

家族のなかでずっと私に与えられてきた役割を、
娘にまで引き継がせたくなかったのだ。


いつまでこの呪縛が付き纏うのか。
こんなことは口が裂けても両親には言えない。


ただ、私は不思議でならない。

なぜ両親から私に

嫌な思いさせてない?
兄と一緒でも大丈夫だった?
 
と一度も聞いてくれたことがないのだろうか。


私がどう感じているかは、
親にとっては考える対象ですらないのか。


と、いつも寂しくて悲しくて、なんとも言えない気持ちになるのだ。


そんな気持ちが最大級に溢れた、私の結婚式での話を次に書きたいと思う。