結びの魅力 | Greenに抱かれて

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ある一冊の素敵な本に出会いました。

「結び」についての本です。








この本は、比較的簡単な日常使いのできる
結び方をまとめたものですが、
それだけでも、目次を見ると
ざっと100以上に上ります。


結びの文化は帆船時代に発展し、
この時代に多くの結び方が考案され、
今日にも受け継がれています。

ロープの構造(編み方)によっても、適切な結び方は異なり、
また用途、更にそれが短期的であるか、長期的であるかによっても、
解きやすい、解けにくいなどと、様々な結び方が編み出されてきました。
結び方といえば、「固結び」、「蝶結び」程度しか
浮かばない私にとっては、
長い間先人たちによって使いこなされてきた
生活の知恵、そしてその奥深さに驚かずにはいられません。


そして、中でも私の目を惹いたのは、


 


「飾り結び」です。



 

これらを応用すると、









タペストリーや、セーラーズマットなど、
あらゆる縄の装飾品を作ることができるのです。



実際、船の上でも、鐘の握り手や重り、
笛の飾り紐など多くのものに、この結び方は使われてきたようです。






 


セーラーズマット、素敵ですね。




ためしに、簡単な飾り結び試してみましたが、
からまって、作れませんでした。。
相当な鍛錬が必要です。。



船の上の美感。
ファッションにおいては、今ではマリンスタイルとして定着しており、
インテリアでいえば、真鍮製のマリンライトや船舶時計など、
ゴールドの装飾品が印象的なクラシカルなスタイルが代表的で、
各分野でその美のスタイルは確立され、長年人々から愛されてきています。

塩野七生さんの「ローマ人の物語」によれば、
ポエニ戦役で対海運国カルタゴとの海上戦において、
陸上戦を得意とするローマ軍が不利を補う目的で
発案した船上に設置する新兵器
(見た目は塔のようで、一種の桟橋のようなもの)、
それを見たカルタゴ艦隊から嘲笑が巻き起こったという。
なぜならば、海運国の船乗りは、船の操縦と同じく船の美観も
大切にしており、すべての帆が張られたときの帆船の美しさは、
海に命を賭けてきた男たちの誇りをかき立てるものであり、
船上に奇妙な物体を装備することは全く理解しがたかったようです。
そんなエピソードもあるくらい。

陸地とは違い、人間の手で切り開くことのできない海の世界、
その壮大な大自然の美しさが、
船上での美意識を育んできたのでしょうか。
そして、そこから生まれた装飾としての結び。

なんだか、そんなことも考えさせられる、
「結び」の世界でした。