1.絵本太功記

2.勢獅子

3.松竹梅湯島掛額

 

大晦日まで仕事だったため、せめてお正月気分を味わいたくで壽初春大歌舞伎の三が日のチケットをとりました。

実家が都内だとあまりお正月気分にもならないのですが、歌舞伎座に来るとTHEお正月のお出迎えでうれしいですね!

 

鏡餅の橙が早くもカビてきている・・・。

 

席は2階1列正面。2階席は後方で一度観たことがあったのですが、その時は1等席の値段を考えると舞台から遠く天井の圧迫感もありイマイチの印象でした。

今回は1列目なので視界が開けており全体を把握しながら観れるのは魅力ですね。

ただ個人的には1列目でも舞台まで距離があるなぁ。

歌舞伎座は縦に長いので、2階席前列であっても演者まで遠いんですよね。

新橋演舞場の3階席のほうがまだ舞台に近いと感じました。

 

演目はギリギリまで仕事をしていたので下調べなしで当日を迎えたのですが、夜の部は七之助さんの独断場でした!

突然黒衣姿の人形遣いが出てきて「お、なんだろ?」と思ったら、こんなサプライズ展開が待っていたとは・・・。

紙ふぶきが舞う中、真っ赤な着物を振り乱すお七の人形の動きに釘付けでした。

七之助さんの人形振りは、ダンサーの情熱的な踊りを観る時のような、舞踏家としての才と華を感じました。

 

逆に2幕目の勢獅子はイマイチ乗り切れませんでした。

お正月らしいおめでたい舞踊のはずが、梅玉さんと芝翫の踊りはちぐはぐ、若手衆は終始固い表情で緊張がひしひしと伝わってきてしまい、お祝い気分があんまり盛り上がらなかったです。

ただ初日だったからかな?日程が進めば乗ってきて晴れやかな舞踊になる感じがしました。

 

2階のフロアにインタビュー席が設けられており、石田ひかりさんがいらっしゃいました。

今日はEテレにほんの伝統芸能の撮影が入ってたんですね!

放送がたのしみです。

 

 

 

一、壇浦兜軍記 阿古屋
二、あんまと泥棒

三、二人藤娘

 

Eテレで玉三郎さんの6年前の阿古屋の映像を観て、12月は絶対に観に行かないと!と臨戦態勢でチケット争奪戦に挑み取れたのは初日3階B席。

今回は一等席で中盤以降に観に行きたかった。

しかし玉三郎さんが阿古屋役で出演するAプロの土日祝の開催は2日と24日しかないという・・・社会人泣かせのスケジュール。

席が取れただけでもありがたい!

 

玉三郎さんの阿古屋を観た感動は、歌舞伎というより、コンサートのそれに近かったです。

阿古屋の演奏に心を揺すぶられ、感情の起伏が激しく波立ち、何度も心の中がもわっと熱くなりました。

何がすごいって弾いているのは玉三郎さんなのに、阿古屋の演奏なんですね。

登場人物の感情で楽器を奏でている。

時に不安定で危うさが伴う旋律が、阿古屋の心情を音に乗せいるかのようで、ぐっと惹きつけられました。

また竹本の三味線と阿古屋の演奏が会話のようにぴったりと息が合わさっており、異様な緊張感が演奏中の舞台を支配していました。

歌舞伎でここまで音楽に主軸が置かれた演目は初。新しい体験でした。

また事前にEテレの番組で内容を知っておいてよかったです。

前知識なしで初見で挑んだら、演奏のすごさだけになってしまったかも。

阿古屋の演奏・歌詞に込められた景清への想いをを理解していると、拷問に執着する岩永左衛門の揺れる演技、重忠が阿古屋の演奏に無実を見出したことが、舞台上の役者の演技から伝わってきました。

しかしこの次元の演技と並行して演じなければいけない若手のお二人のプレッシャーたるや・・・。

Bプロの傾城雪吉原を観たいので児太郎さんか梅枝さんのどちらかの阿古屋にも行こうと思案中。

(行けませんでした)

 

 

能   :「紅葉狩」シテ(上臈・鬼神)梅若 万三郎
狂言:「樋の酒」シテ(太郎冠者)野村 万作
         アド(主)野村 裕基       
          アド(次郎冠者)野村 萬斎