ここ数年、ベンダーの方やいろんな人から、セミナーでしゃべってくれないか? というお誘いを頂くけれど、会社の立場上、それもかなわないので、せっかく流行に乗って、アメブロなんぞを使ってみたのだから、つらつら書いてみようと思う。
同じような立場の、ひとり情シス担当者は「あー、あるある」になると思うし、技術的な所だけによっても、こんな駄文よりもっと役に立つTIPSや、事例なんかはあふれているので、マネジメントというか、社会学的というか、心構えというか、すこし技術から遠ざかるような視点で書いてみようと思う。
特に、本当かよと思ったりもするけれど、中学生のなりたい職業ランキングで、ITエンジニアが出てくる時代なので、とても真剣に、「これからエンジニアになる可能性がある、大学生、転職してエンジニアになりたい人」に読んでもらいたい。
ちなみに、表題は、直近で頂いたこの手の話の中で、仮にしゃべるならどんなテーマかなと思っていた時に、前段の「これからエンジニアになる~」が頭にあったこと、新人~若手向けの場というのがあったので、なんとなくふと思いついた。よって、別段病んでいるわけでもなければ、遺言でもない。強いて言うと、「ひとり情シス」という形が世の中から葬られれば良いと思うということで、こんな単語を思いついた。
さて、「ひとり情シス」の前提条件は、「情報システム部門や職務を専任、もしくは兼任していて、社内では自分しか技術的事項がわからない状態の中、社内システムの全責任を負っている」という定義でいきたいと思う。職制上の立場はとかくとして、この状態にあっていれば、事実上システムに対する責任はその一人が負っているはずだ。そして、「一人」ではなく、「ひとり」。あくまで、職務上孤独な状態というのが、各種媒体で取り上げられる、「ひとり情シス」の定義で間違いはない。
場所が場所なので、具体的な事例はあげにくいし、次にならべる数字も本当かもしれないし、そうじゃないかもしれない。はたまた日本じゃないかもしれないし、日本かもしれない。そんなとらえ方で見てもらえれば。そんな私の状況。
・対象拠点=8箇所
・管理ユーザ端末数=200
・管理ネットワーク機器数=L3スイッチ4台、L2スイッチ8台
・管理サーバ数=20台
数字だけ羅列すると、このような感じ。サーバは仮想環境と物理環境を含めた数字で、L3スイッチの数がおかしいのは、管理責任下における台数であるため。この環境を、1人で、24時間365日面倒を見ている。そして、兼任ではないので、この他に経営的な仕事や、労務管理や庶務雑務をこなしている。
IT部分だけに限って言えば、こんな仕事をしている。
・システムの設計、構築、保守運用
・ユーザ端末の構築、保守運用、ヘルプデスク
・ネットワークの設計、構築、保守運用
・これに付帯する全ての業務
そして、政治的な部分はとかくとして、業務的にはこれら全てを自分で解決させ、何らかの答え、結果を出す必要があるため、常にPDCAサイクルを一人で構築して、回し続けている。
正直自分で書きながらありえない状況になっている。だいたい、飛び込みできた営業マンは、冗談だと思うか、ドン引きしている。24時間365日は業務が全く止まらないため、電話があればいつでも駆けつけなくてはならない。
でも、これが特異な例というわけではなく、自分の周りの同じ悲哀を背負っている人の話を聞く限り、規模感と範囲がおかしいだけで、ひとり情シスである以上、だいたい似通った状況に、ひとり情シス担当者は陥っている。
例えの適切性はとかく、思いつくのが、「離島のお医者さん」が適切解だと思う。コンピュータにまつわるあらゆることに、一定レベル以上精通していて、代替人員が居なく、結果的に重責を負う。お医者さんは一人しかいないから、目の前に重症患者が居れば、投げ出すことも、個人的な理由でそこから逃げることもできない。
当然、曲がりなりにこんな仕事を8年間続けてきたので、つらいばかりじゃない、ごく個人的な感情になるので、これからなりたい人の参考になるかはわからないけれど、次は「ひとり情シスのやりがい」について書いてみたいと思う。