いつも山へ行く時は、主人が私の体力や好みを考えて選んでくれます。
今回も候補は色々あったんだけど、3連休で紅葉も始まりかけてる時期って事で、人気の山は相当混むだろうと予想。
それで岩菅山を選びました。

ここは日帰りできる山なんです。
コースが2つあって、ゴンドラを使って稜線歩きが出来るコースと、コースタイムが少し短いけど樹林帯と階段が多いというコース。
ゴンドラを使うと、どうしても時間に制約があるから若い人や健脚でないと日帰りは難しい。
でも樹林帯と階段って聞いただけで乗り気が無くなる私。

なので、ゴンドラを使うコースで頂上にある避難小屋に1泊のピストンって言う計画で行きました。

ただ避難小屋にはトイレはあっても水場がありません
テントを持って行かないのは良いけど、水を6ℓ以上持たなければなりません。
テントよりはるかに重いので、主人は大変だったと思います。


朝4時頃に家を出て『東館山ゴンドラリフト』乗り場の駐車場に着いたのは8:20頃でした。
ゴンドラが動き出すのは8:40との事。
丁度良い時間に着きました。

   

広々とした駅舎で、トイレもすごく綺麗でした。
私達の他には、日帰り装備の6人グループが1組いただけでした。

8:52 東館山頂駅に着きました。
空は真っ青で良い天気です。晴れ

   

  

まずは植物園の中を下り、スキー場の斜面を登って登山口を目指します。
5分ほどで植物園を抜けました。
ここから山頂までは5.1kmだそうな。

   

私の足の速さは、1時間に2km。
距離だけを見ると3時間で行かれる計算になります。
でも今日はテント装備と同じザックの重さ。
更には、自家製サラダチキンとグレープフルーツ2個の重さが加わって、早々に肩が痛くなってしまいました。あせる

9:19 スキー場の斜面に出ました。

  

ここを登って右側の木々の所に登山口があります。
この斜面が、見た目はそ~んなに急では無いんだけど、かなりバテましたねぇ。

   

左側に見える建物が山頂駅です。
この写真は下山時に撮った物なので、雲がいっぱい出てますが、登ってる時は(23日)は真っ青な空でテンションが上がりましたよ。

登山口に着いたのは9:34
ここから山道に入りますが、まずは長い階段です。

   

前日に降った雨のせいなのか、ここが水っぽい土地柄なのか、登山道は緩んでいるし狭いし、ザックを降ろして休む所がありません。
登山口に入る前のスキー場の所で1本取っておくのが良いと思いました。


10:04 金山沢頭に着きました。

   

ここは横手山や赤石山への分岐点です。
   

ベンチが1つだけあります。
登山口を入ってから、座って休めるのはここだけです。
   

ほぼマイペースで歩けていますが、バテ具合はハンパ無かったので10分位座って色々食べてエネルギー補充をしました。

この先も樹林帯が続きます。
登山道は所々に水が溜まってて、木が倒して置いてあってその上を歩かなければなりませんでした。

10:39 樹林帯を抜けました。
真っ青な空が見えて、気分が上がります。アップ

     

正面に見えてるのが、岩菅山です。
まだあんなに遠い。
登る山や登山道が見えてるのは気分が良いものだけど、遠さも実感出来ちゃうから天気が悪かったりして気分が上がらない時は辛いですね。

このまま、こんな開けた所を歩けるのかと思ったら、時々樹林帯に入ってしまいます。
アップダウンが激しい樹林帯の中では、酷く疲れを感じて辛いのですが、こういう開けた所へ出ると一気に気分が上がるので、頑張る事ができるんですよ。チョキ

この辺に来ると、樹林帯って言ってもこんな感じなので、圧迫感は全然ありませんけどね。

    

こんな日当たりが良い所でも、登山道には水が溜まりズブズブです。


11:55 ノッキリに着きました。
   

ここは、一ノ瀬との分岐です。
ベンチが2個ありました。
金山沢頭からここまでは休憩ポイントが無いので、ここでお昼ご飯を食べました。
パンを持って行ってましたが、疲れからかまともな食事をする気分では無かったので、グレープフルーツやエネルギー補給が出来るバーやナッツなどを食べました。

ここから山頂まで35分と書いてありますが、山を見た感じではとても35分で登れそうにありません。
私の予想では1時間ってところかなぁ。

15分位休んで、いよいよ岩菅山にアタックです。

   
12:37
中央から右側に続いてる尾根道を歩いて来ました。
緩やかに見えますが、地味に登ってるので意外と疲れました。

でもこの先は岩々なとこになったので、岩好きの私は一気にテンションMax!爆  笑
身体の疲れなんて感じなくなっちゃってました。爆  笑

だって、こんな真っ青な空を見ながら登ってるんだもの。
   

   

ここは大きな岩は少なくて、急なので足が滑りやすく落石を起こしやすいので、慎重に歩きました。


   

紅葉も所々で始まってたんだけど、写真に撮ったのを見たら全然綺麗じゃ無いから、ここへは載せません。^^;

   

ミニミニ階段。
昔はどうなってたか判らないけど、今は不要って感じです。( *´艸`)

ここを過ぎれば、もう直ぐに頂上です。
頂上で1番に出迎えてくれたのは、この石碑でした。13:05
   

私の予想通り、ノッキリから1時間掛かりましたね。
日帰り装備でも、35分で登るのはキツイんじゃないかなぁ。

   
頂上表記の所にザックを置いたりするのはマナー違反だけど、登って来る人が居なかったので、一緒に苦労して登って来た戦友として一緒に写真に収めました。ニコニコ

頂上はとても広かったです。
石碑や石灯篭やお社がありました。



避難小屋は1段下がった所にありました。
狭いって程では無いけれど、広くも無いです。

カーペットが敷いてあるんだけど、ほうきで掃いても綺麗にならなかったので、置いてあった新聞紙を広げて敷きました。
   

その上にマットとシュラフを広げて、今夜の寝床が完成です。
   

主人は明朝、裏岩菅山へ登ると予定していたようですが、往復で1時間半のコースタイムがあるし、明日の天気は下り坂らしいし、今日登って来た道を下山することを考えると、今日の内に行ってしまった方が良いのではないか?って思って、一休みした後に行く事にしました。

主人はアタックザックを持って来て無かったので、私のザックの中身を全部出して必要な物だけを入れて、主人が背負って行く事にしました。

荷物のほとんどを小屋に置いて行く不安もあったけど、今から登って来る人も居なそうだし、さっきまで頂上に居た人のほとんどは下山したので、大丈夫でしょうって事で。ニコニコ
13:50頃、裏岩菅山へ出発しました。

   

私のザックはレディース用なので、主人も同じザックを持ってますが少し小さいようで、なんか小学生のランドセルみたいで可愛い。( *´艸`)

14:41 裏岩菅山へ到着しました。
ザックを背負って無いので、コースタイム通りです。
   

来る時の登山道では、全然写真を撮って無かったです。あせる

ガスが上がって来てたので、空が青い内に行きたい!って思って、足を停める事無く歩いちゃいました。
気持ち良い稜線歩きなんだけど、アップダウンもあって楽しくて気持ち良い登山道でした。

途中で男性とすれ違ったんだけど、「今から裏岩菅山へ行くんですか?意外と時間かかりますよ」と言われてしまいました。
頂上の小屋に泊まるなんて、思わないでしょうからね。ニコニコ

裏岩菅山の山頂は狭かったです。
でも展望は360度!
残念な事に雲が上がって来ちゃってて、見えたのは270度くらいでしたけどね。



裏岩菅山の標高は、岩菅山より高い2341mで志賀高原では1番高い山だそうです。
そんな山頂に2人っきり。

今回はここを選んで正解だった」と主人も私も大満足でした。

時間に余裕はあるので、ゆ~くりすることもできたけど、やっぱり小屋に置いて来た荷物が気になったので、小屋へ戻る事にしました。

   

こんなに綺麗な稜線。
ガスって来ちゃったのが残念でした。

15:41 岩菅山に戻りました。
   

戻って来た時には、もう登山者は誰も居ませんでした。
避難小屋にも、新たな宿泊者はいませんでした。

岩菅山に2人だけ。
気分良いですねぇ。ルンルン

夕方になって風が寒くなって来たので、ストーブをつけてみました。
ストーブの横に置いてあった木を入れて、小屋の中にあった新聞紙と小枝を入れて火を点けると、意外と簡単に火はついたのですが、ストーブの蓋の隙間からモクモクと煙が出て来て、あっと言う間に小屋の中が真っ白になってしまいました。
窓は開けられないし、これはヤバイって事で直ぐに木を取り出して水をかけて消火。
煙突が付いてるのに、詰まってたのかなぁ?


お昼ご飯をろくに食べて無かったので、夕飯はラーメンにしました。
持って行ったサラダチキンを食べながら、「これで帰りのザックは軽くなるわぁニコニコ

泊まりの時のザックって、食べ物が1番重いですからね。

ご飯を食べて横になると、直ぐに眠くなってしまいました。
いつの間にか眠ってしまい、パッと目覚めたのが22時でした。
18時頃には寝てたみたいです。
外へ出て空を見上げると、月は綺麗に見えたんだけど、風が強くてガスがドンドン流れてて、★は時々見えるだけだったのも残念です。
山頂の小屋だから、満天の星空を期待してたんですけどね。

こんな早くに目覚めてしまって困るので、睡眠薬を飲んで再び眠りました。


朝目覚めたのは4時頃でした。
ご来光にはまだ早いのでもうひと眠り。
次に目が覚めたのは5時。
もう少しだなぁ。もう寝ないようにしなきゃ」って思いながら、窓の外の明るさを見てたんだけど、いつの間にか寝てしまって次に目覚めた時は、既に外は明るくなっていました。

慌てて外へ飛び出したけど・・・・・5:49

   

もう完全に太陽は登ってしまっていました。ショボーン

諦めて小屋で朝食後、外へ出てみたら眺めがとっても綺麗でした。
ズームした所には、槍ヶ岳と穂高連峰が見えてたんだけど、画像では判らないですね。




寝床を片付けて、敷いた新聞も綺麗に畳んで元に戻して、もう1度誰も居ない山頂を楽しみました。

7:35下山開始。
農鳥小屋のおじさんが居たら「のろまだ」って言われちゃいますネ。( *´艸`)

   

   

今日も良い天気。晴れ
風が強くて寒かったので、長袖を着て歩きだしましたが、日差しが強くて直ぐに暑くなって脱ぎました。

登りでは時間が掛かった登山道も、下りは早いもんです。
ノッキリに着いたのは8:12。
35分で降りて来ました。爆  笑

8:58 山が近くで見れるのはもうこの辺までかなぁって思って、記念に写真を撮りました。



どこの山へ行ってもそうだけど、登りでは苦労して時間もかかるけど、下りはなんかすごく早く感じます。
時間的には下り坂では早いけど、下山だからって下ってばかりいる訳でも無く、登ってる所も多いんですけどね。
知ってる山ならまだしも、初めての山だと先の登山道がどうなってるとか、時間的にどうとかって不安な気持ちもあるから、実際の時間以上に長く感じるんでしょうね。

帰りはピストンなら道を覚えてますからね。
来る時はここでこんな話をしたとか、ここでどんな人と会ったとかね。


   

明るい登山道もこの辺で終わり、樹林帯に入ってしまいます。
途端に気分がダウン
昨日の疲れが残ってる太ももと戦いながら歩く事になります。

金山沢頭に着いたのは9:44でした。
ほぼ地図のコースタイム通りに歩けています。
ノッキリでは休憩しなかったので、ここで10分位座って休みました。



昨日、登っていた時より何だか紅葉の色が綺麗になってる気がしました。
   


登山口を出たのは10:19でした。
パーッと開けた視界に「帰って来たぁ~!」って思わず叫んでしまいました。

   


ゆっくり周りを見回すと、登りでは気が付かなかった岩菅山と裏岩菅山がハッキリ見えてるじゃないですか。!
  

左が裏岩菅山で右が岩菅山です。
その間の稜線が綺麗なのも見れます。

感動したのはここまで。
このスキー場の下りで、右足親指の裏側が痛くなってしまいました。
私は前にもキツイ登山で、ここに水膨れが出来たことがあるんですよねぇ。

これから植物園の坂を登らなければなりません。

東館山頂駅に着いたのは、10:50でした。
休憩時間を抜くと、3時間10分くらいでしたね。
昨日の登りでは、3時間45分くらい掛かったんですよ。
地図のコースタイムでは、下山道の方が少し長くなってるようですけどね。

山頂駅の階段を登って見ると、裏岩菅山から山頂駅までの道のりが良く見えました。
   

1番左が裏岩菅山で右が岩菅山です。
そこから山の線に従ってず~と右に行って、小屋がある右側が登山口になってます。
そこからスキー場をガーッて下って手前の木々の中を登って来たって訳です。

こんなに全てが見渡せる山って・・・・初めてかなぁ?
これもまた感動でしたねぇ。
これだけの所を、私は歩いて来たんだ!って実感がしっかり持てるじゃないですか。

あ~、奥穂に行った時も、涸沢のテント場から登山道が良く見えたけど、でも全てでは無いですからね。

ゴンドラは、『人が来たら動かす』って感じでした。
私達2人だけの為にゴンドラを動かしてもらえるなんて、贅沢な気分で降りて来ました。ルンルン

すごく疲れて、とても私には日帰りなんて出来る山じゃ無いけど、泊りで行ったお蔭でゆったり楽しめて良かったです。

紅葉の時期は激混みしそうな所ですけど、この山もお勧めですよ。
登山道のアップダウンが結構あって、飽きる事無いし眺めは良いしね。チョキ



10月の初めにも連休があるけど、台風が来てるみたいだから山へは行けそうに無いですね。
その次の連休は11月だし。
11月は、雲取山荘でも水道がガッチンガッチンに凍っちゃうくらいだから、テント泊は寒くて無理だろうから、今年の泊り登山は今回が最後かなぁ。

でも日帰り登山は、まだまだ続きますよぉ。