昔
化粧品の仕事をしているとき
お客様に説明、販売するための「ロールプレイ」という演習があった。
お出迎えから
きっかけ作りをしつつ
カウンターに座らせ
カウンセリングツールを使用して
お客様に説明し、クロージングして
販売するという手順だ。
お客様になかなかカウンターに座ってもらえないという
そんなことは私はまるで経験がなかった。
つまり
そこは私のギフトで
人を警戒させない能力はあった。
メイクテクニックは普通。
カウンセリングは普通。
でも販売力は今一つだった。
座らせることだけはうまかったな、と思う。
めっぽう弱かったのが
たくさんのアイテムを売ること。
自分と人を一緒にしてしまっていて
この人にこれ使わせたら
アイテムが増えちゃうしなあ
お金もかかるしなあとか
自分基準で考えてしまう癖があったためにおすすめが強くできなかったこと。
あれねー、よくないねー。
まあでも
お客様に今ならちゃんとお勧めしてあげられるとは思う。
本当にね、そこが弱かったなあ。
でも人ひとりにさ、半年で30万~50万とか売るんだよ。
しかも何年も何年も連続で。
お金ある人ならいいけどさ、
どうもその想像力がなくてねえ。
それがきつかったな。
まあ、結局今になってわかることはたくさんあるなあと思う。
ああ、脱線した。
ロールプレイだけど
私すごく苦手だった。27~28歳くらいまでかなあ。
一言一句見本と同じように言わなくては!!と
必死で…。
適当に要点を抑えて話すというのが
非常に私には難易度が高くて
全部シナリオのように把握して言葉で覚えていた。
で、その言葉が少しでも崩れると流れは崩壊。
私は頭が悪いほうではなかったとは思うが
その点がすごく不器用だった。
かけられないといいな、といつも思っていた。
なぜみんな完全に覚えなくても
適度に要点を抑えて言葉を流れるように使うことができるのだろう?
私はいつも考えた。
自分にできないこと、不思議だった。
私はシナリオみたいに
覚えて初めて、理解できた。
さて、今の会社に
その昔の私みたいな男性の新人さんが入ってきた。
言葉にとらわれて本質が見えず
という人である。
仕様を理解すればおそらく、言葉にとらわれなくなるとは思うが。
かつての自分を思い出すのである。
私は
教えるほうの立場にまわったのが25歳であるが
それ以降、教えるサイドのマニュアルを読むようになった。
最初は前に立っても、まるでシナリオのように読み上げてるようだった。
しかし
内容を自分に叩き込むうちに
余裕をもって話せるようになった。
そして
その後、短時間で要領よく、こなせるようになってきた。
あまり理解してなくても、それっぽく話せるようになったのだ。
それからか?
やっとロールプレイが得意になったのだ。
「ロールプレイをマスターした!」とその時私は口にしたと思うが
周りはまるでさっぱり何を言ってるのか理解できなかったと思う。
普通の人ができることを
私はできなかった。
理由は間違ってはいけないという
強迫と緊張だった。
そして自信のなさだった。
言葉の運びに自信が付き
大体の大筋をとらえるのに慣れて
物事を早く習得するようになってから。
みんなはもともと
言葉の運びに自信があったのだろうか?
普通の人は
物事の大筋を瞬時にとらえるのが得意なのだろうか?
本当にわからないが
理解してない場合でも表面上できる人もいるのが謎である。
うらやましい能力であるが・・・。
そんな不器用な私が
電話対応経験がないのに、電話対応のチームリーダーなのだ。
こまったもんだ。
電話対応するスキルがないのに
人の模倣で頑張るしかない。
つらいのは
仕方ない。
いつかまた
自動運転で自分を信じて出来る日がくるさ。