昔々
小学校2年生の3学期。
私は小学校を転校した。
新しい小学校では
すでに九九が始まっていた。
友達関係もすでにできていた。
私はおとなしい子。
言葉も少なくて、明るい方でもない。
ただ、勉強だけは
別に劣等感はなかったと思う。
だけど
前の小学校では九九にまだ入っていなかったが
新しい小学校では九九に入っていた。
かけられたとき
何にも出来なかった。
そのとき人に責められたわけでもないが
私はひどく落ちこんだ。
でも
悔しくてあせって
一生懸命勉強した。
そして
とき浅くしてすぐに
黒板の前に立ち、皆の前にでて九九を暗唱する機会を持った。
そのとき私は
見事に暗唱した。
すごく完璧に。
そのとき
クラス全体から
「おお~~~」っと歓声が上がった。
これだ。
この快感を
私はいつまでも繰り返したいようなのだ。
不安は人によってもたらされ
安心も人の反応によってもたらされ
快感も人の反応によってもたらされた。