人はどういうときに記憶を残すかというと
特に言えば
「感情が揺さぶられたとき」だ。
悲しいとき
嬉しいとき
傷ついたとき
達成感を覚えたとき
不安なとき
怖いとき
嫌な思いをしたとき
記憶がないというとことは
その時に感情の動きがそこまでなかったということだ。
義理の母は子育ての記憶があまりないという。
それは彼女が
その時代、舅や姑との関係で感情を使い果たしてしまっていたからかもしれない。
かなり彼女はそっちで疲弊していた。
初めてのことが多く不安に思うことが多い
子育ての時代は記憶に強く残る。
そして、それを後から思い出すとあたたかい気持ちになる。
後から思い出して苦しいとか辛いとか
そんなことはないのだ。
全部がいい思い出になる。
なぜかというと、それが繰り返されることはないからだ。
そして過去のまだ今よりも未熟だった感性で起きた出来事であり
今の感性でその物事を見ると、大したことじゃないからだ。
今思い出してもつらい思い出があるとしたら
それは
「今」の感情だ。
今だ。
記憶じゃない。
今。
今の自分を表しているものだ。
仮にいじめられていた時代を思い出して
いじめていた誰かを憎たらしいと
まだ思うようなら
これは過去の記憶でもあるが
「今」でもあるということ。
どんなに燃え上がる刹那な恋愛の記憶より
子育ての記憶
または
自分が子供のころで母に甘えていた記憶ほど
素敵な記憶はないんじゃないか。
そんな風に思う。