小学校に入学した日の私の写真を見ると
ぎこちなく笑っている
うれしかったのかな?
わからない
まったく覚えてないが
すでに前歯がなくて
右手には包帯が巻かれていた
入学式のすぐ前の日かその前の日
私はストーブで『あぶり出し』をしていた
みかんの汁を絞って
絵をかき
それをあぶって浮き立たせるという遊びだ
紙をストーブに深く差し込みすぎて
紙に火が燃え移り
それをそのままにしていた私は
なんと
手が燃えていくのを見ていたのである
恐怖で身がすくんでそのまま
手が燃えるのを見ていた私を
母親が焦って流しへ連れて行ったのを覚えている
右手の親指の下の手のひらのところまで
皮がぐちゃぐちゃになった
私はひどく叱られながら
水道水をしつこくしつこく患部にかけられ続けたことを覚えている
私はそれを機会に
右と左を覚えた
右は、右は…あ、やけどの方ね、と
今ではその跡は
さみしいくらい
すっかりない
入学式のあと
学校生活は変わらない
保育園のときと一緒
同じようにおとなしい子と仲良く遊んだが
盛り上がった遊び方ではなかったのを覚えてる
やはり
人と喋るのはまず苦手で
ほとんど喋らなかった
2年生の2学期の終わりに
転校した
転校というのは
私にとって
いいことなのか分からなかったが
まったく喋ったことがないようなクラスメイトから
良く分からない贈り物をもらって
複雑な気持ちになったのを覚えている
一番印象的なプレゼントは
トランプの上下を交互に貼り付けた
52枚つながってビロロンと広がるシロモノだった
アレは…誰がくれたんだ?
本当に。。。くだらないもの
でも印象的だった
姉は一学年上で、新しいキャラクター文具なんかをもらえていて
とても、うらやましかった
私への送別品は、手作りのものばかりだった
そのときのクラスメイトのこと
覚えているが
良い思いでもないが
そんなに悪い思い出もない
次の小学校が
あまりにも強烈だったせいもあるだろう
地元で中心部にあった小学校から
ちょっと田舎の地区の小学校に移った
そのときに
私はさまざまな刺激を受けることになる
まず勉強の進み具合がちょっと差があったために
私がまず出遅れていた
そのため、九九が言えずに
浮いてしまた
しかし
次までにという約束でしっかりと覚えた私は
普通の言葉は喋れなかったが
九九は見事に暗唱した
みんなの記憶の段を飛び越えたのだ
みんなが喝采した
「おお~~~!!」
そのとき
私は鳥肌が立つほど気持ちよかったのを覚えている
その後
私を「社会デビュー」させる女の子と出会う
そのこはまた強烈な個性を持っていたけれど
だからこそ
私に興味を抱いたんだろう
ちょっかいを頻繁にかけてくるようになった
今思い返すと
私は昔から
依存される性格でもあったようだ
彼女は私に依存していた
私に執着していたといってもいい
何がそうさせたのかわかんないけど
自分についてくるような存在が欲しかったのかもしれない
けれども
彼女は世話焼きなところもあって
とても助かった
私が
クラスの子達としゃべれるようになったのは
彼女が道を作ったからだった
私はぎこちなくも
友達をすこしずつ作ることに成功した