14MHzと21MHzのフルサイズダイポールアンテナをひとつのバランに接続して使うとどうなるかをMMANAでシミュレーションしました。
私の現在の手持ちのアルミポールが7mなので、地上高7mで計算しました。
地上高7mの場合、14MHzの水平に張ったダイポールアンテナで、Rが100Ω近い値になります。水平で100Ωだと逆V型にしても充分には下がりません。Rを下げるなら、地上高を下げるか上げるかです。どちらもやりたくないなら、前回の記事の(1:1.7)トランスを使う方法もあります。
SWRが2以下なら内臓アンテナチューナーを使う方法もあります。
7mHで検討した結果があまり良くなかったので、最後に10mHの逆V型2バンドでシミュレーションしました。データはいちばん最後にありますが、これが今回検討した中ではいちばん良いデータでした。作りやすい形ですし、普通の強制バラン(1:1)で使えそうな感じです。ただし、あくまでシミュレーションの段階での話です。
《 Xタイプ 》
21MHzがV型、14MHzが逆V型の場合です。
Vの角度についてはいい加減に調整してあります。
計算してみたら、14MHzが123.8度、21MHzが127.8度でした。

給電点からたくさん線を出すと計算がトラブルようなので、給電点付近を次に示す形状図のようにしました。

14MHzのパターンです。

Rは75Ωでした。地上高7mだとこのくらいまでしか下がりません。
次は21MHzのパターンです。

21MHzはよい値になりました。
《 平行タイプ 》
複数のバンドのワイヤーを一定の間隔で平行に並べる方法です。
実際に使うときは逆V型になるのですが、定義が面倒なので、水平で2本並べました。

給電点付近は次のような形状にしました。

線同士の間隔によって、結果が変わってきます。今回は20cm間隔で計算しました。
14MHzのパターンです。

水平設置で地上高7mだと、14MHzでは共振させてもSWRはこんな値です。
次は21MHzのパターンです。

水平設置だと、21MHzでもRは68Ωありますが、逆V型に設置すれば50オームに近づけることができるはずです。
Xタイプ・水平タイプのどちらでも使えそうですが、調整のしやすさなどを考えると、平行タイプを逆Vで設置して、14MHzだけインピーダンスを(1:1.7)トランスで下げて、バランはフロートバランにするとかで、大丈夫かな??
《 逆V型2バンド 10mH 》
上記の検討では7mHの制約がネックだったので、10mHに変更しました。
7mのポールを10mにするのはそれほど手間ではありません。ひとまわり細いアルミパイプを金物屋さんで購入して、穴加工するだけです。それに、今回は逆V なので10mより高くはなりません。

14MHzの角度を狭くしたいので、14MHzが下になります。これで開き角度は110度。
21MHzの開き角度は128度。いい加減な調整です。

形状はこんな感じです。
プラスチックのまな板を給電点に使って加工すれば、この形をほぼ実現できます。

地上高10mの場合の14MHzのパターンです。
Rが63Ωまで下がりました。

地上高10mの場合の21MHzのパターンです。
地上高が高くなるとパターンがいろいろと変化しますが、実用としてどの程度影響するのか興味があります。
なお、地上高10mですから、アンテナはご近所の屋根の上に出るので、障害物による問題はありません。
この逆V型2バンドなら、普通の市販の強制バランでいけそうな気がします。






