フォズは私の青春でした。(この台詞が言いたかった)
ダブルアンコールのあとは、ロードストーンを流したらしい。会場大合唱になって、わっちが出てきて本当にありがとうと言っていた。
歌わせてくれてありがとう。っていうMCで、フォズトーンが本当に本当に活動休止してしまうんだって思い知らされた。
(と、言っても最後のライブに行けなかったのだ。なんてことだ……!)
ふと、5年前ぐらいの、音楽祭を思い出した。狭い箱でビートルズだとかオアシスだとかのカバーをしたりして、メンバーも客も楽しいことをがむしゃらにやっていた。
本当にお前らバカばっかだ!ロックやってる奴らはみんなバカだって、バカ、バカ言ってた。音楽のPV流したりして、こんなピンクでなんか恥ずかしいとか言ってた。
めちゃくちゃ汗かいて、歌って、笑って、楽しい夜だった。
それから何年かして、オーダーメイドアルバムとか、REC OKツアーとか、学生バンドとコラボとか、PV募集したり、スタンプカードを作ったり。客を意識した活動を始めて、インディーズに戻ったり、変なレコード会社に所属したりした。さらに、過去のツアーの追加公演をやったり、楽しませるライブを見つけ出して、それをプロとして提供していくスタイルを確立していた。
スッカスカで、レジャーシートひけるんじゃ?ってレベルだった赤坂ブリッツを最後は満員まで埋めたフォズトーンの成長に感動した。
ライブに行くたびに、フォズの音楽を体いっぱいに浴びて、大袈裟かもしれないけどここでなら、ちゃんと呼吸ができると思った。どのライブもめちゃくちゃ楽しくて騒いで笑って、たまに泣いて、でも次のライブ楽しみに笑顔でアンコールを聴けた。
でももうそんなライブにも行けないと思い知らされて、自分が思いの外フォズトーンが好きだったことを知った。
◼︎景色の都市は名盤。不思議なのは、音楽を聴いて思い出す気持ちは色褪せないということだ。
ひかりを聴いても、チワワを聴いても、ベイビーゴーホームを聴いても同じ。なんだか懐かしいような寂しいようなそれでいて未来が待ち遠しいような変なドキドキ感で押しつぶされそうになる。帰り道見た夕日がめちゃくちゃ赤かったから、多分夏が始まるんだなって駅から家まで走って帰った時の気持ちを何度も思い出す。
そして全然関係ない曲をのせる。
FoZZtone、また会おうよ。


