老孟司さんの本は、何冊か読んでいるので、
入りやすかったし、わかりやすかったです。
長く解剖学に携わられて、死体の解剖ということを
やってこられた方、というだけで単純に興味を
持ってしまうのですが、
生死の境をどう定めるのか、何をもって死とするのか、とか、
脳死について、
また、死刑や安楽死にも触れ殺す立場の重荷ということ
にも触れるなど、読みやすくてつい進んでしまい、
もう少し考えてみようと戻ったりしながら読みました。
ただ読むだけなら2時間くらいで読めそうですが、
考えながら読むとすごく時間をかけられそうな、
この本をきっかけに、
さらに関連の本にも興味が広がる内容でした。
印象的だった箇所を2つ・・・。
「たとえばオーストリアの王家、ハプスブルク家の
埋葬方法は非常に特殊でした。
死体から心臓だけは取り出して、わざわざ銀製のケースに入れて
教会に収めていました。」
「もう回復の見込みがなく、寝たきりになっている患者が、
自分の生きる意味に疑問を持った。そのとき、フランクルは、
その人がそういう運命を自分で受け入れて、それに対してど
ういう態度をとるかということが、周囲に大きな影響を与える、
それが意味だと語ったというエピソードです。」
(ドイツ心理学者V・E・フランクルの著作から人生の意味についての引用部分)
