実は今日まで数日間、友人と温暖な国へ旅に出ていた。
結局後半は別行動になったのだが・・・「人のふりみて我がふり直せ」とはよく言ったものだ。
明日からの行動の参考にさせていただくことにする。
てなわけで、行きの飛行機で読み終えた。
ポール・ゴーギャン「ノアノア」
- ノアノア (ちくま学芸文庫)/ポール ゴーギャン
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こちらの作品は、現在開催中の「ゴーギャン展」で知り、読み始めた。
中年期以降タヒチに数回渡り、沢山の作品を残し、タヒチで亡くなったフランス人の画家ゴーギャンは、第一回のタヒチ滞在中に製作した作品が、パリの展覧会でほとんど理解されなかった。これらの作品の理解を助けるために作成したのがこちらのタヒチ滞在紀「ノアノア」とのこと。ただ、完全な実録ではなく、かなり脚色など手が加えられているようだ。
2ヶ月以上かけた航海の後にたどり着いた、南の島では、フランス人による文明や文化が持ち込まれはじめている一方、「原始」や「野蛮」もまだ存在していた。この「原始」や「野蛮」という表現は、創世記の楽園に出てくるようなイメージを持つもので、決してマイナスイメージのものではない。彼はそこで、美しい現地の妻「テウラ」を迎える。
この夫婦の愛の物語が、主に書かれている作品。
彼は自分達夫婦二人について「楽園で最初の男と女もおそらくこんな風だっただろう」と感じる。
この愛の物語を通して、原始的な生活がどれだけ神と近く、純粋な美しい人間生活が送れるかというようなそういう意味合いのことが伝わってくる。また、男と女の存在や、愛の形についても、彼の思いがこめられている。
マオリの人々が信じる神話も多く登場する。
ちなみに、少しだが、仏陀の言葉も登場。やはり避けて通れない。
彼の絵を見るときに、彼が興味を持ったこと、考えたこと、描かれている側の人々がどのように考え、生活をしていたか。。。がムクムクと浮かんできて、胸がいっぱいになる。
そして、原始的な人間本来の姿に近い世界を知ることで、人はそもそも何を求めていて、何が余計で、何が不安で、どうあることがベストなのか・・・etc.を発見できるかもと、思ったりもした。先人の残した歴史や哲学者達の残した著書からも得られることかも知れないが、もっと原始よりのものから何かを感じたい欲求に駆られた。古事記やギリシャ神話を読むのも良いかもしれない。
そして、
こんな便利な書籍があるのなら、もっと早く読んで、より興味深く絵を鑑賞すれば良かった。。。と少々反省するが、
ゴーギャンの意見としては、絵を理解する必要はないらしい。
ただし、音楽と同じで
「理解するかわりに、ほかのところにあなたの感動を求めなくてはならない」
と、残しているそうだ。
フムフム。
感動するにしても、理解するに越したことはない。
とくに芸術的センスに自信のないナオキャンには、本書は必要だっただろう。