福島県立美術館(福島県福島市)で開催中の、『発掘された珠玉の名品 少女たち 夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより』を観てきました。
1973年、京都・東山に誕生した「星野画廊」。「絵がよければ展示する。作家が有名か無名かは関係ない。」という、ユニークな画廊として知られるそうです。
この展覧会では、そのコレクションより、様々な「少女たち」を描いた作品・121点が紹介されています。
特に、
笠木 治郎吉 (かさぎ じろきち)《花を摘む少女》(素朴で健康的な美しさ)
作者不詳 (Tani)《婦女読書図》(まるで陶器の人形のよう)
松浦 舞雪 (まつうら ぶせつ)《花摘みの図》(無邪気な妹と物思いにふける姉、それぞれの春)
岡本 大更 (おかもと たいこう)《花さく頃》(優しい時間が流れる)
木村 斯光 (きむら しこう)《朝》(女性らしい柔らかさ、はにかんだ表情も良い)
島 成園 (しま せいえん)《きぬた》(遠く離れた人を想う、切なくも美しい秋の夜)
岡本 神草 (おかもと しんそう)《拳(けん)の舞妓》(インパクト大、一度観たら忘れられない)
甲斐荘 楠音 (かいのしょう ただおと)《サイダーを飲む女》(「あなた、さっきから私のこと見てたでしょ」と言われているような…)
堀井 香坡 (ほりい こうは)《百萬》(我が子への深い愛情が伝わってくる)
粥川 伸二 (かゆかわ しんじ)《娘》(柄物の組み合わせがお見事)
太田 喜二郎 (おおた きじろう)《花摘図》(夏の庭が明るく眩しい)
が良かったなぁ…と。
お土産に、ポストカードと限定パッケージのコーヒーを購入。展覧会用に作成したものでしょうか、素敵なシールで封をしていただき、胸がときめきました。
会期は、11月12日までとなっています。
常設展示 第Ⅲ期コレクション展 では、
池田 遙邨《大漁》
カミーユ・コロー《ヴィル・ダヴレー 林をぬけてコロー家へ向かう池沿いの道》
カミーユ・ピサロ《エラニーの菜園》
斎藤 清《会津の冬(51)》
など、好きな作品も観ることができ、嬉しかったです。
速見 御舟《晩冬の桜》(春の訪れが待ち遠しい)
も美しく、しみじみと眺めました。
こちらの会期は、12月27日までとなっています。