「山櫻」2011/11/20 | 空色ノートのブログ

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こんにちは、空色ノートと申します。このブログでは日記や詩を中心に、たまに旅行記も書いています。
映画、音楽、写真、旅行、漫画が好きです。美術館、博物館、神社、お寺など、時々出かけています。毎週の楽しみは、私の愛した歴代ゲゲゲ、薬屋のひとりごと。



預かった扇子 懐から取り出した

開くとほのかに 懐かしい匂いがする

花の季節に間に合わなかったこと 許してくれるだろうか


山櫻の下 目をつむれば

過ごした日々が まざまざと浮かんでくる

名を呼ばれるくすぐったさを 指を絡める喜びを

どんな時に泣くのかさえ 教えてくれた

会わなかったらきっと ずっと知らずにいた


流れてきた夢は どこまでも優しく

春のあの日を 思い出させる

柔らかな光 散り始めの櫻

俺を呼ぶ、お前の声