【セントウルS・回顧】
阪神競馬場でセントウルS(3歳上・GII・芝1200m)が行われ、先手を取った藤岡康太騎手騎乗の10番人気アクティブミノル(牡3、栗東・北出成人厩舎)が、そのまま直線に入ってゴールまで粘り切り、スタートで遅れるも直線で猛追を見せた1番人気ウリウリ(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)をハナ差凌いで優勝した。
勝ちタイムは1分7秒8(良)。
さらにクビ差の3着に5番人気バーバラ(牝6、栗東・小崎憲厩舎)が入った。
1着△⑥アクティブミノル (10番人気)
2着△⑯ウリウリ (1番人気)
3着…⑧バーバラ (5番人気)
サマースプリントの最終戦、セントウルSは出遅れながらもゴール前、大逆転を狙い突っ込んできた⑯ウリウリでしたがハナ差届かずの2着、これによりサマースプリント優勝はベルカントに決定!
スタートは⑯ウリウリの出遅れから、逆に好スタートから押して押して逃げの態勢は3歳馬⑥アクティブミノル、これにハクサンムーンが絡むのかと予想してたのですが、競るのを避けてすんなり2番手に控えたハクサンムーン、これでペースはすんなりと落ち着きミドルペースになった。
逆に出遅れた⑯ウリウリには厳しくなったと思ってみていたが、やはり内ラチぴったりにつけて経済コースを進みポジションをさぐる形であとは直線捌いてどこまでこれるかだ。
人気馬ではストレイトガールは中団の外目を追走。
そして勝負は4コーナー、内ラチでガッチリ手綱を引き脚を貯めていた⑯ウリウリは前の馬群を避けて今日はこのあたりスムーズに4コーナー外目に出して周ってきた、ただこのときちょっとストレイトガールとかメイショウイザヨイあたりが壁で踏み遅れたか。。。
先頭は逃げる⑥アクティブミノル、2番手ハクサンムーンはここで差がつまらない、内からは⑧バーバラが追い込んで、外からは⑯ウリウリとストレイトガールが突っ込んでゴール前激戦!
しかし、わずかに逃げてしぶとさ見せた⑥アクティブミノルが、2着ウリウリの追撃を振り切り勝利した。
⑥アクティブミノルは函館2歳S以来の重賞2勝目で中京のファルコンSでも接戦の2着と1200mなら崩れていない、今日は恵まれた部分もあるが初の古馬相手でもしっかり結果をだしたことは今後に向けても楽しみでしょうね。
一方、2着に敗れた⑯ウリウリは大外枠、ゲート出遅れも響いたし開幕週の馬場もあっただろう。もちろんこの馬の切れ味は1番だったが、この馬の場合直線をうまく捌いてこれないと取りこぼしもありえる脚質、スプリントでもG1級の力は示したが一気に頂点に立つにはそのあたりもうまくいかないといけないのかなという気もした。
3着バーバラは内をうまく立ち回った、苦手とみられた阪神コースも見せ場たっぷりの3着、使われてる強みと武豊騎手の好騎乗で上位にきたが、末脚もなかなかでした。
最後に人気のストレイトガールは直線はウリウリと同じ位置から伸びてきて追いつけなかったが惜しい惜しい4着、6歳というので多少の衰えも考えなければとは思うが次の本番では上積みもありそうで頑張ってほしい。
ハクサンムーンはちょっとわからないところがあるが、よく食い下がってはいた、人気を落としたときのほうが怖い印象もある馬、この馬も変わり身は注意か。
【京成杯OH・回顧】
中山競馬場で京成杯オータムH(3歳上・GIII・芝1600m)が行われ、最後方でレースを進めた田辺裕信騎手騎乗の13番人気フラアンジェリコ(牡7、美浦・斎藤誠厩舎)が、直線でやや進路取りに苦戦しつつも脚を伸ばして、好位追走から一旦先頭に立っていた11番人気エキストラエンド(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)や、中団から脚を伸ばした7番人気ヤングマンパワー(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)など7頭が殺到したゴール前の大激戦をわずかに制して優勝した。勝ちタイムは1分33秒3(良)。
2着はハナ差でエキストラエンド、3着はさらにハナ差でヤングマンパワーとなった。
1着…⑫フラアンジェリコ (13番人気)
2着…⑧エキストラエンド (11番人気)
3着…⑬ヤングマンパワー (7番人気)
そしてこちらはハンデ戦らしくゴール前は大激戦の大波乱!昨日から荒れ模様の中央場所は本日のWIN5で最高額の3億9千万円が飛び出す結果になった。
こんなの100円当てたら生きる気満々になっちゃうのになぁ。。。
レースは確固たる逃げ馬不在で、押し出され気味にケイティープライドが逃げて人気のアルビアーノが2番手、このあたり勝った⑫フラアンジェリコは最後方から進んでいる。
直線はアルビアーノが逃げるケイティープライドを捉えにいき、1ハロン標のあたりで先頭に、しかしその直後からすかさず抜け出して襲い掛かる⑧エキストラエンド、さらには外から数頭並んで差を詰めてゴール前は大接戦、6~7頭が横一線のなかわずかに抜け出していたのが最後方にいた⑫フラアンジェリコでした。
元々、大がけタイプの馬ではあったのだが、軽量と相性のいい中山でうまく流れに乗って伸びてきた。昨日から開幕の中山だったが、差し、追い込み馬が上位を賑わしていた、ここも最後方でじっくり溜めて爆発させた⑫フラアンジェリコが人気薄ながら一発決めた。
そして2着は、一瞬勝ったと思ったであろう⑧エキストラエンド、今日は中団の内でいつもよりも前目でレースを進めていたが、抜け出して先頭に立つ脚は速かった、しかし最後に一転した。当てにはしずらいがマイルでは怖い一頭ですね。
さらにもう3着はさらにきわどい勝負だったが、ここでも安定感をみせた3歳馬⑬ヤングマンパワー、とにかくマイルで大崩れがない馬。この馬ももう少し内から立ち回れればもっとやれたかもしれない。
そんなわけで、今週もはずれてしまいした。特に京成杯オータムHのほうはまったく印のない馬どうしの決着とは諦めがつく一方で情けないですね。
しかし、秋競馬開幕で年末に向けて今年もますます盛り上がっていくであろう中央競馬、楽しみです。
来週は秋華賞トライアルにオークス馬ミッキークイーン、桜花賞馬レッツゴードンキ登場!ローズS!と東では菊花賞トライアル、セントライト記念です。
それではまた来週(・.・;)

