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21~22歳の頃のお話です。

みえ仲間のK君から、相談があると言われました。

K君からの話はややこしいことばかりで、また巻き込まれるのかとビヒリましたあせる


K君は、小学校の同級生です。

幼くして両親が他界。
親戚の家をたらい回しにされ、中学と高校は寮のある男子校へ入りました。

小学校を卒業して会うこともなくなり、成人してから再会してツーリングやスキーに行ったりする仲間でした。

K君は、20歳で結婚。
お嫁さんの家へ婿入りしました。

お嫁さんは、私の家の近くに住んでいた2つ年上のお姉さん Yちゃんでした。2人は小学生の頃やっていた将棋クラブの仲間です。

Yちゃんは、すぐに子供を授かったのですが、妊娠中にガンが見つかり出産してから治療を始めました。

進行が早くて、出産して半年も経たないうちに他界されました。


Yちゃんの実家は工務店をしていて、K君もそこで働いていました。

近所のお寺に、古くて広い墓地がありました。

土地開発をすればよいのではないかとK君がお寺に何度も通って交渉していました。

住職さんに断り続けられたのですが、その住職さんも亡くなり代替わりされたというので、K君に頼まれて私も一緒にお寺に行きました。


『これは・・お見それしました。私の完敗です。さぁお上がりください。契約しましょうか。』

いきなり住職さんから頭を下げられ、何のこっちゃ?・・困惑しました。
住職さんからガン見されましたあせる

K君と住職さんの間で取り交わした賭けのような?約束があったそうです。

最後まで教えてくれませんでした。

私はただ同席するだけでしたが、その時に土地開発の契約を交わしました。

K君から
『何人か連れてきたんやけど、いつも門前払いされてたんや。中に上げてもらったの初めてやで。』と聞きました。

大事なお墓を掘り起こすことになるので安心して任せられる人を見極めていたのかな?と思いました。

私は工務店の人ではないんですけどね汗


順調に工事が始まりました。
土葬も多くて大量の人骨が出たので丁寧に掘り起こしたそうです。



墓地には、大きくて立派な松の木がありカラスが住みついていました。

木を切り倒してから、カラスがK君や作業をしている人を襲うようになりました。

カラスと格闘しながら工事は進み、新しい墓地とお地蔵様ができ、新しい家が次々と建ち並んでいきました。

その1つにK君は住むことにしました。

カラスはK君の家のベランダへ毎日やってきては動物の死体やゴミを運んできて汚したそうです。

K君が家から出てきたところをつつきにきたり、K君だけを襲うのです。

『もう耐えられへんから助けてくれ!子供までつつかれそうになって危ないねん。』と相談されました。

『いやいや、さすがにカラス相手やろ?無理やで。』

『やるだけやってくれ!あかんかったら諦めるから。たのむ!』

しつこいのはわかってるので、一度だけチャレンジすることにしました。


K君の家に行き部屋の中から外を見ました。ベランダにカラスがやってきました。


神仏に呼び掛けるように、カラスに呼び掛けてみました。

カラスと繋がりました。
テレパシー?心の中で会話ができました。

K君がいると興奮するので、その部屋から出てもらいました。

私も驚きましたがカラスも人間と会話ができるとは思ってもみなかったと驚いていました。

カラスはグループのリーダーで、K君のことを恨んでいました。

K君のしたことを謝り、なんとか許してもらえないかと交渉しました。

新たに生活できそうな場所の提案をして、八咫烏のキョロちゃん達に案内を頼みました。

話がまとまり、K君への攻撃をやめると約束してくれました。

カラスを触りたくてウズウズしていました笑

触っても良いと許可をもらえたので、初めてカラスに触りましたラブ

羽が思ってたより硬くてしっかりしていました。艶があって美しいのです。


その日、カラスは新しい場所へと引っ越していきました。

キョロちゃん達はカラスの生活が安定するまでサポートしてくれたようです。


それからはK君はカラスに襲われることはなくなりました。

安心して生活ができるようになったある日、ベランダに何か物があることに気がつきました。

どんぐりなどの木の実や、柿や栗などの果物があったそうです。

何でこんなとこにあるんやろ?不思議に思ったそうです。

ある日、カラスが運んでいるところを目撃しました。

お詫びの印だったようです。

『カラスの恩返しか?と思った。こんなガラクタばっかり運んできて・・でも今までで一番嬉しいかも・・涙って嬉しいときも出るもんやな。』とウルウルしながら教えてくれました照れ


動物にも感情があります。

心から悔い改めて謝罪すると伝わりました。

人間の都合で自然環境を破壊しています。

虐げられる動物がいるのだと思うとなんともやるせなくて、自然環境を守りたいと思いましたおねがい