私が小学4年生のとき。5月GWです。

姉が高校3年生で大学受験を希望していました。


父と姉と私の3人で京都の大学を見学をしに行きました。


大学の見学を終えて三十三間堂へ行き、その後、豊国神社へと行きました。


豊国神社(とよくにじんじゃ)

御祭神  豊臣秀吉公


本殿でご挨拶をすると、男神様が出てきました。


当時、秀吉さんなんて知りませんでしたあせる

なんの予備知識もないままに来ていました。


男神様は、代理の神様なのだと教えてくれました。


豊国大明神が行方不明になっているのだと事情を話してくれましたガーン


秀吉さんの家臣の方やら秀吉さんのお母さんまでもが出てきましたびっくり


『太閤様を探しておる。どこを探してもおらぬのじゃ。そなたも、探してくれぬか?』


『藤吉郎を見つけてくれ。このとおりじゃ。頼む。』

土下座をされてしまいました。


太閤様って何?

藤吉郎って誰?

神様の話のはずやのに?


何のことやらサッパリわかりませんでした。


ムーさん(毘沙門天からの眷属ムカデ)が解説をしてくれたので、事情がなんとなくわかりました。


この豊国神社は、秀吉さんの死後、朝廷から神号をいただき、秀吉さんを豊国大明神として祀った神社でした。


徳川家康さんが天下をとった後に、家康さんの命令で豊国神社と秀吉さんのお墓も壊されてしまいました。


その後は荒れ果てたまま放置され、200年程経ってから明治天皇が豊国神社と豊国廟の再建をしたのです。


明治天皇カッコいい飛び出すハート

当時は誰だかよくわからなかったけど、とにかくすごい方なのだと感動しました。


最初、大明神として祀られた秀吉さんは存在していたそうです。


壊されたときに、秀吉さんはどこかへ落ちてしまったのです。


神界にいない。


霊界や幽界にもいない。


地獄にもいなかったそうです。


残るはこの世かどこかの空間なのだそう。


『私は、出来ることなら探したいです。でも、どこをどうやって探せばよいかわかりません。お力になれそうもありません。』


『諦めずに、どうか探してくれぬか?行く先々で探してくれ。聞いてみてくれ。これまでも何人かの人に頼んでおるのだ。協力してくれ。』


『出来る範囲で探してみます。でも期待はしないでくださいね。』


参拝を終えて帰ろとしたところで、神社の巫女さんに話しかれられました。


『豊国廟へは行かれましたか?』


『えっ?そこは何ですか?この神社も始めて来たので知らないんです。』


『こちらの神様である豊臣秀吉様のお墓なんです。ぜひお参りして行ってください。』

と言われました。


ここから少し離れた場所にあるのだと教えてもらいました。


豊国廟にも行くことになり、歩いて行くと豊国廟の門を見つけました。


入るのに100円かかりました。今もかな?


『墓やのに入場料いるんか?やめとくか?』

と父が言いだしたのでなんとか説得して入りました汗


急な石段を上がり到着しました。

息がきれました。


呼吸を落ち着かせて前に進もうとしたら、ゾクッと悪寒が走りました。


あぁ~ヤバいところに来たみたいガーン


もう体が動きません。

動けないのです。


『あれ?体が動かへん。』姉が言いました。


父も無言でじっとしていました。


2人も動かないのではなく、動けないのでした。


縛られたか?と焦っていると、黒い影がたくさん出てきて囲まれてしまいました。


体にまとわりついてきました。


うわぁ~叫びたいのに声も出ません。


パニックになったら何も出来ないし考えられないのです。


冷静になれば、お不動様や仏様に救いを求ることができるのに。


しばらく動けずそのまま数分経ったかと思います。


キラキラと光るものがやって来ました。


腕がたくさん生えていました。


先ほど参拝した千手観音様のようでした。


まとわりついている黒い影を祓ってくれました。


『守りをかけておいた。ここは長居するでないぞ。これからもっと力をつけてから来るとよい。精進せよ。』


仏様にお礼を言うとスッと消えてしまいました。


こんな風にピンチのときは、必ず誰が助けにきてくれました。


秀吉さんの廟にお参りをして早々に帰ろうとしました。


地面に穴が開いているのに気が付きました。

マンホールくらいの穴でした。


父や姉に聞いてみると、そんな穴などないと言われてあせる私にしかみえない穴なのだと思いました。


覗いても暗くて底がみえません。


ちょっと入ったれ~と飛び込んでみました。底へと落ちていきます。


お嬢。無闇に飛び込むものではありません。


龍達が私の後を追ってきました。


馬鹿者!10年早い!イヤ100年早いわ!


龍達にキャッチされて地上へ戻れました。


龍達やムーさんからかなりお説教をされましたショボーン


『穴に入ったから把握は出来た。今のお嬢では何も出来ないだろうから、また日を改めよう。』黒龍が言いました。


『さすが、黒ちゃん。何かわかったんや。』


この日は、諦めて帰りました。

つづく音譜