私が20歳の頃。
みえ友達のK君から、ルイヴィトンのお財布をもらった時のお話です。
みえ友達の中ちゃんから、会いたいと連絡がありました。
そんな時は、仕事帰りに中ちゃんの家に寄るのですが、今回は外で会いたい。
中ちゃんの家から離れたところで会いたいと言うのです。
なんか変やなぁ?と思いました。
次の日が日曜日だったので、隣町に住んでいるバイクツーリング仲間の家へ行き、少し離れた外で話しました。
『これなぁ、とりあえず受け取って。持ってみて!』
20×20×10cmの箱を渡されて両手で持ちました。
『なんなん?』
『持ってみて大丈夫?変な感じとか嫌な感じせーへん?』
『いや?特になんもないでー。』
『これな、いわくつきの物やねん。今は絶対に開けんといて。凄いもんが入っとるから、開けるかどうするか好きにして。捨ててもええから。もうどうにかして!頼むわ。』
詳しいことは話してくれず、訳がわかりませんでした。
箱を渡されてすぐに家に帰りました。
開けようとすると
『お嬢。中から並々ならぬ気を感じます。心して解錠なさい。封印されています。』
えっ封印ですと
何が封印されとるん怖いやん
箱を開けてみました。
中には箱が入っていました。
さらに箱箱箱
どんだけ箱やねん
6重はあったと思います。
マトリョーシカかと思いました。
こんな感じ↓
『我らがこの部屋に結界を張りました。だれもこの部屋からはでられません。我らは手出しをしませんから、みな頼みましたよ。』
龍達は結界を張るのみで見守るだけです。
私は封印を破り箱を開けました。
モクモクと煙のようなものが出てきました。
私の眷属達、狛犬と虎とムカデと狐達が一斉に飛びかかり確保しました。
鳥達が縄でグルグル巻きにしています。
正体は、体長4m程のワニでした。
こんな感じ↓
どうやら、このお財布に取り憑いていたワニの霊でした。
封印されてしまい、我を忘れて怨霊となっているようでした。
眷属達がワニさんに話しかけていました。
怒りのせいか、全く話しになりません。
祓い詞をかけています。
少し黒いモヤが祓われたのですが、すぐに黒く戻ってしまいます。
私がお不動様の真言をかけてみました。
お不動様の炎がワニさんにかかります。
するとワニさんは黒いモヤが祓われて、本来の魂の輝きを取り戻しました。
眷属が、もう一度祓い詞を唱えてくれました。
私はワニさんの怒りが鎮まりますようにと祈りました。
それからワニさんとお話しました。
つづく