KVDって、いったい... | けんすけのバス釣り日記

けんすけのバス釣り日記

バス釣りとトーナメントと日常のあれこれ。

僕は毎月Basserを読んでいますが
その中でも、雨貝さんのアメリカのトーナメントレポート
を楽しみにしています。

12月号ではエリートシリーズ・ポストシーズン戦の
2戦の模様が伝えられています。
この2戦は9月に行われており、ケビン・バンダムが
5度目のAOY(アングラー・オブ・ザ・イアー)
を獲得したことはすでに伝えられていますが
このたびのレポートを読んで、改めてKVDの凄さを
ひしひしと感じました。

今期のエリートシリーズは前期までと違って
全8戦のレギュラーシーズン戦とその後のポストシーズン戦2試合の
2部構成になっています。
レギュラーシーズンの上位12名のみがポストシーズン戦に
進むことができ、この2試合でAOYを決定するという
ことになっています。

レギュラーシーズン戦終了時点では1位がケビン・バンダム
2位がスキート・リースということで、一見この二人の一騎打ちに
思えるのですが、このポストシーズン戦のポイントシステムが
とんでもないことになっていて、1位から12位までで40点差、
2戦で80点差という大逆転劇を演じることが可能なシステム
になっていたんですねぇ。

つまり、12名全員にAOY獲得の可能性が秘められている
ということになります。

1位でポストシーズンを迎えたバンダムも
「今回のAOYを確実にできる唯一の方法は2試合とも勝つ以外
にないだろう」とコメントしています
そうなるとAOYの意味っていったい...ってことにもなりますが
まぁ、それは今回ちょっと置いといて...

で、実は1戦目にバンダム、こけちゃうんですねぇこれが。
7位でフィニッシュです。
そうなると、気になるスキートですが、こちらも振るわず
5位のフィニッシュ。
全体的には下位の選手が上位に入って、上位の選手が降るわなかった
という結果になりました。
その結果、ポストランキングはというと、スキートが1位
バンダムが2位ということになりました。

こうなると、俄然スキートが有利...というか
マーク・デービスに次ぐ史上二人目のクラシック&AOY同年制覇という
快挙が目前に...って感じでした。

1位と2位って差以上に、ポイントが16点離れていたので
仮にバンダムが最終戦を優勝しても
スキートは4位以内に入ればAOY獲得ということに
なっていたんです。

しかし、ここからがバンダムの凄いところです。

第2戦は128kmにも及ぶアラバマリバーがその舞台と
なったわけですが、その最下流部でバンダムは
プラティクスの初日にホットなスポットを見つけていました。
水深1.5から2フィートでグラスパッチが点在し
ところどころウッドカバーが沈んでいるシチュエーションで
スピナベを入れれば、即バイトの入れ食い状態。
そんな同条件のスポットをさらに2箇所見つけていました。

もちろん試合当日、バンダムはそのスポットに
向かう訳ですが、試合前日に振った大雨の影響で
増水・濁りと状況は激変。
ノンキーのバイトさえなく、別のスポットでも同じく沈黙。
9時の時点で、ライブウェルの中は空っぽ。
しかし、この時点でスキートはすでにリミットメイクに
成功し、推定10Lbのバスを持っていたんですねぇ。

IMG_6600.jpg

僕やったら、もうこの時点で壊れてますわぁ(-0-)

えっ?そもそも君と比べること自体大間違いって?
いや、まぁ...同じバサーというか...トーナメンターというか...
まぁ、とりあえず、自分の試合中の想いとどうしても重ね合わせて
しまうわけですよぉ(^-^;
まぁ、そんなことは置いといて...

そしてバンダムは3箇所目のスポットで2本のキーパーを
ライブウェルに収めます。
ここでバンダムはどうやらパターンはまだ生きているということが
わかったらしいです。
しかし、プラティクスで見つけていた3箇所はすべて使い果たしてしまいました。
そして、同条件を備えたシャローを探し回り...

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4箇所目のスポットでカフェインシャッドとスーパーシャロクランクの
ローテーションで、3Lbフィッシュ2本を立て続けにキャッチ。
これを機に、2Lbオーバーだけでも20本以上という
バイトラッシュに突入!
推定14Lbを超えるリミットメイクを成し遂げました。

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どないころんでも、釣っちゃうわけですね、この人は。

そして、この日バンダムは初日1位で折り返すことになりました。
しかし、これで万全というわけではありません。
4Lb近くはなれているとはいえ、スキートも3位でのフィニッシュ。
バンダムはこれ以上の順位を獲得できませんが、スキートは
4位以内にはいればいいわけです。
まだ、俄然スキートが有利ですよね。

しかし、バンダムは言いました。
「明日はオレの日になる。約束するよ。」

く~っ!(> <)こんなセリフ言ってみたいぞぉ(笑)

それにしても、なんなんでしょう、この自信?
この初日の内容はもちろん凄いわけですが
2日目のことを考えたら、まだこんなもんはほんの序の口。
ここからが、本当のKVDの姿です。

2日目を迎えるバンダムはこうも言っていたそうです。
「釣るべき魚がどこにいるのか自分にはわかる。」

その釣るべき魚は、初日見つけたバイトラッシュのスポットの
ことを指しているのかと思いきや...

ちゅーか、絶対そこに行きますよねぇ、普通(-0-)
っていうか普通じゃないからバンダムなんですよね(^-^;

そう、バンダムは初日の最下流エリアへは向かわなかったんです。
初日の半分くらい走ったところでボートを止めて
あろうことか、ディープクランクのタックルを取り出したんです。
それも、ちょっと行きがけにチェックしてみるかぁ
なんて感じではなく、同じタックルを2セット用意してまで...

そして...1投目からキーパーをキャッチ。
そして、わずか15分で4Lbを頭にリミットメイクに成功。
さらに入替を行い、開始からわずか45分で
15Lbを超えるビッグリミットを達成。

な、なんなんですか...この人は(-0-)

初日にシャローエリアで爆発してるんですよ。
なのに、30km以上手前のエリアで
それも、ディープクランクって...

実は初日の帰りに、チェックはしていたそうなんですけど
そのときはカレントが利いていなくてダメだったんだって。
せめて、その際に良い手ごたえを感じていたというならまだしもねぇ。

この時点で2日間のトータルウエイトが30Lbに達していたため
試合はまだ終わってはいないものの、ほぼバンダムの勝利は
間違いないものとなりました。

しかし、忘れてはいけません。
仮にバンダムが優勝しても、スキートが4位以内に入れば
AOYはスキートのものになります。

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バンダムはほぼMAXウエイトを釣ってしまっているわけですから
他にやることはない...はず...ですが...

バンダムはこう語っています。
「優勝確実なウエイトを釣ってしまったら、自分にできることはもう
何もない。あとはスキート次第だ...」

ここまでは、まったくもって、その通りですね。

「でも、ほかのアングラーがいいウエイトを持ち込んで、自分と
スキートの間に食い込んでくることは、自分にとって大歓迎
だから、ほかのアングラーが釣りしやすいように、ボートの
流し方を気をつけたよ。」




もう、絶句です。


この文章を読んだとき、鳥肌が立ちました。

バンダムが自分の釣果のみならず
この試合のすべてをコントロールしてしまっている...



そして...見事バンダムは5度目のAOYを見事獲得しました。

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AOYの最多獲得記録はローランドマーチンの9回。
でも、その頃と今のレベルはまったく違っているはず。
その中でこれだけ圧倒的な強さを誇るKVD。
すごすぎです。

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来期はハミングバードがスポンサーにつくそうです。
そう、あのサイドイメージのハミングバードです。
いったい、今後どうなっていくんでしょうか。

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ちなみに、バンダムの甥っ子も参戦してくるらしいです。
でもって...これがまた強いらしい(^-^;

バンダムさん、ちょっとツメのあかでも送ってもらえません?
煎じて飲んでみます(笑)

ちなみに、ウエイン前の二人。
すごすぎのツーショットです。

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けど、心なしかスキートの目はうつろ...

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とまぁ、長々と書きましたが、もちろんBasserにはもっと
詳しく載っているので、是非読んでみてください(^-^)v

ところで、こんなところにルアーをストックするんですねぇ。

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それにしても、ギャラリーのすごいプレッシャーですな(^-^;

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アイコネリの回りにも...

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いろいろ問題児のアイクだそうですが、やっぱりこの人も気になります(^-^)
来期はがんばってやぁ(^-^)/

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ちゅーか、あごひげ長すぎへん?(爆)

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