税金・確定申告・・・

 

社員になると税金はどう納めるの?おさらいしておきましょう。また、社員になれば無縁と思われがちな確定申告についてもチェックしておきましょう。

 

 

 

住民税と所得税とは…

 

住民税とは…

 

住民税とは、道府県(都)民税と市町村(区)民税のことで、住んでいる市町村(区)に納める税金のこと。

 

フリーターであれば、送られてくる納付書をもとに個人で支払う必要があります。一方、会社員の場合は雇用主が毎月の給与から天引きしてくれますので、個人で支払う必要はありません。

 

 

 

所得税とは…

 

所得税とは、所得(収入)にかかる税金のこと。

 

会社で働いて得た給料は給与所得と呼ばれます。給与所得にかかる税は毎月の給料から自動的に天引となります。なお、ネットオークションやアフィリエイトなどで給与と別に20万円以上の収入がある場合は、雑所得として所得税が別にかかりますので、確定申告の必要があります。

 

 

 

退職時の住民税の取り扱い

 

※6~12月に退職して会社員を辞める場合、以下の3パターンから選択します。1~5月の退職者は原則として(2)に該当します。

 

(1)市町村から納付書が送られてくるので、個人で支払う。
(2)翌年5月分までを一括して給与や退職金から差し引き会社が納付。翌年6月からは自動的に(1)に該当。
(3)再就職先が決まっていたら、会社間で引継ぎをしてもらい再就職先で給与天引き。

 

 

 

退職時の所得税の取り扱い

 

※所得税は、1年間勤務することを見越した金額を毎月給料から差し引いています。そのため、退職して年間の収入に変動があった場合は、所得税の額も変わります。また、退職金も課税対象のため念のため確認しておきましょう。

 

(1)退職した年の12月までに再就職した場合は、辞めた会社の源泉徴収票を新しく勤める会社に提出すること。新しい会社が所得税の年末調整を行い、適正な所得税額を納めてくれます。
(2)退職した年の12月までに再就職できなかった場合、確定申告を行えば払い過ぎた所得税が戻ってくるケースもあります。
(3)退職金が出た場合は退職所得として課税対象になりますが、非課税枠が大きいので課税されることは少ないです。

 

 

 

確定申告とは…

 

1年間に働いて得た収入や支出を税務署へ伝え、所得税の手続きをすること。

 

会社員は勤務先の年末調整で計算し手続きをしてもらえますが、自分で手続きしなければならないケースもあります。フリーターの場合もバイト先の年末調整で手続きをしてもらえますが、複数の会社に勤務している場合は申告が必要です。

 

申告期間は毎年2月16日~3月15日

 

期間を過ぎると延滞税がかかるので注意しましょう。反対に源泉徴収(所得税の仮払い)の額が実際の所得税額より多い場合はお金が戻ってきます。還付申告は2月15日以前でもOK。

 

手続きが必要な人

 

(1)給与の収入金額が2000万円を超える人。
(2)給与所得や退職所得以外の所得金の合計額が20万円を超える人。例えば、ネットオークションやアフィリエイトなどで20万円以上儲けている人。
(3)バイトをかけもちしているフリーターなど、2ヵ所以上から給与をもらっている人。
(4)年末調整を受ける前に退職し、再就職しないまま年を越した人。
(5)災害などにより、源泉徴収税額の徴収猶予や還付を受けた人など。