その他の転職Q&A

 

Q待遇欄に社会保険がない場合、保険には加入できない?

 

A法律の基準を満たせば加入できます。

 

社会保険とは労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金保険の4保険の総称であり、会社は下記の条件で労働者を加入させる義務があることが法律で定められています。

・労災保険:すべての労働者
・雇用保険:フルタイムで雇用される労働者。パートは、1週間の所定労働時間が20時間以上なおかつ31日以上雇用される見込みのある労働者。
・健康保険、厚生年金保険:フルタイムで雇用される労働者。パートは、1日又は1週間の所定労働時間と1カ月の所定労働日数がいずれも正社員の4分の3以上ある労働者。

ただし、2カ月以内の有期雇用契約の方は対象外となります。心配な場合は、応募前に確認することをオススメします。社会保険の規定があいまいな会社は、こちらから避けたほうがよいでしょう。

 

 

 

Q人間関係のトラブルで退職しました。入社後に良好な人間関係を築くコツを教えてください。

 

A社風の合う会社を選ぶこと、入社後は周囲と積極的にコミュニケーションを取ることがコツです。

 

入社後の人間関係に苦労しないために大切になる第一のポイントは、社風が自分に合う会社を選ぶことです。物の見方や考え方に共通点が多い人たちとなら、お互いを理解しやすいといえます。

社風を見極めるには、会社のホームページから読み取れる雰囲気や求人広告のキャッチコピー、面接官の人柄などが手がかりになります。

また、同僚との競争が激しい職場では働きにくいなど、特に気になることがある場合には、「個人の仕事の目標はどのように設定しておられるのですか?」など、面接で具体的に確認することをオススメします。

入社後に良好な人間関係を築くためには、以下のような点を心がけるようにしてください。

・あいさつは自分から進んでする。
・同僚や上司、後輩の名前をなるべく早く覚え、名前で呼びかける。
・わからないことは、その場で素直に質問する。
・「前の会社ではこうだった」など、転職先を前の会社と比べない。

周囲に好意を持ってあなたから積極的にコミュニケーションを取れば、必ずうまくやっていけるはずです。自信を持って転職に臨んでください。

 

 

 

Q休日出勤は振替休日になり、休日出勤手当が支払われない。これって違法?

 

A振替休日なら合法、代休なら違法になります。

 

労働基準法では、会社は週に1日以上(または4週に4日以上)の休日を与えなくてはならないとされています。そのため、休日出勤で失われた休日を別な日に与えることは違法ではありません。

休日出勤手当が支払われないことが違法かどうかは、以下が判断基準になります。

・就業規則に振替休日の規定があり、休日出勤する前に振り替える休日があらかじめ決められていた場合

→違法ではありません。休日と労働日を前もって入れ替えることにより、本来の休日である土日に働いても休日出勤したことにはならないためです。

・就業規則に振替休日の規定がない、または、規定はあるが、振り替える休日があらかじめ決められていなかった場合

→違法です。休日と労働日を前もって入れ替えていないため、土日に働いたことは休日出勤になります。そのため、会社は代休の付与とは別に、休日出勤手当を支払う必要があります。あなたの会社の就業規則に明記されているはずですから、一度確認してみることをオススメします。

 

 

 

Q会社の評価制度が変わって給与が下がったのは違法?

 

A法律の定めにのっとった変更であれば、合法です。

 

評価制度の変更は、就業規則の記載事項の変更にあたります。就業規則を変更するときは、労働組合がある場合は労働組合、労働組合がない場合は社員の代表者の意見を聞かなくてはならないことが労働基準法で定められています。

この定めに則って、あなたの会社の労働組合や社員の代表者の意見を聞いたうえでの変更であれば、年収の増減にかかわらず法律違反とは言えません。

ただ、会社は必ずしも労働組合や社員の代表者の意見に従う必要はないため、社員の反対を押し切って給与の切り下げが行われることもあります。

その切り下げ内容が合理性に欠ける場合には、労使の合意なく会社が一方的に変更することは許されないとする判例もあります。

 

 

 

Q雇用保険被保険者証はいつ受け取れるのですか?

 

A退職した会社から送付してもらうか、再発行を申請しましょう。

 

雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入した際に、資格取得確認通知書とともに公共職業安定所より会社へ交付されます。再交付などの処理を防止するため、従業員が退職するまで会社側が預かり、退職時に従業員に渡されることがほとんどです。

雇用保険被保険証は各従業員のものですので、なるべく退職した会社から郵送などで送ってもらうのがよいでしょう。ただし、送付してもらうことが難しい場合は、再発行(再交付)してもらうことも可能です。

任意の公共職業安定所にて、雇用保険被保険者証再交付申請書を入手しましょう。申請書に記載事項を記入後、公共職業安定所の所長に提出することにより、再発行・再交付を受けることが可能となっています。

 

 

 

Q異動してすぐ仕事を辞めるのは、職場に対して印象が悪い?

 

A印象は良くはありませんが、転職の希望も大切です。

 

異動直後の社員が退職することは、異動先の職場に対して少なからず迷惑のかかることです。しかし長い目で見て、やる気が持てないまま仕事を続けることは、あなたにとっても職場にとっても良いこととはいえません。

転職する決心が固まったのなら、一日も早く新しい上司に退職の意思を伝えることをオススメします。
その際には、職場に迷惑をかけることを詫び、誠意ある対応を心がけましょう。

ほかの担当者にもわかるように仕事内容を文書にまとめる、後任が決まれば速やかに引き継ぐなど、業務への支障をなるべく少なくする努力が大切です。

 

 

 

Q転職の相談を、同じ職場の同期にしても構わない?

 

A構いませんが、信頼のおける相手を選ぶようにしましょう。

 

誰かに話すことで考えがまとまることもありますので、人に相談をすること自体は悪いことではありません。

しかし、同じ職場の人に相談する場合には、万が一にも情報がもれないように気をつける必要があります。基本的には、転職の意思はまず直属の上司に伝えるのがルールです。

不用意に多くの人に相談してしまうと、退職の意思が人づてに伝わり、上司の気分を害するなど、しこりを残したまま退職することになりかねないからです。相談相手はできれば1人に絞り、信頼のおける相手を選ぶようにしてください。

 

 

 

Q選考の結果待ちの会社が、新しい求人広告を出した。私は不採用ということ?

 

A不採用とは限りません。落ち着いて結果を待ちましょう。

 

この場合、以下のようなケースが考えられます。

・選考中の採用案件とは別に、新たな採用ニーズが発生した。
・現在の選考で思うように応募者が集まらなかったため、追加の募集をかけた。

あなたの合否とは別に、会社側の事情で新しい求人広告を出した可能性は大いにあります。落ち着いて結果を待つようにしてください。