退社・入社Q&A

 

Q入社日を延期したいのですが、どうすればよいでしょうか?

 

A理由を伝えた上で入社日の変更をお願いしてください。

例えば引き継ぎが理由の場合、「●月●日から御社で勤務するお話をいただいておりましたが、現職の業務を後任に引き継ぐスケジュールを考えると難しい状況です。

できましたら●月●日からに変更をお願いしたいのですが、いかがでしょうか」と伝えましょう。内定が出たということは企業も必要とした人材ということですから、こちらの都合をはっきり、丁寧に伝えることです。 

 

 

 

Q内定した企業に入社するためにそろえるべき書類は?

 

A入社にあたって提出を求められる書類は「年金手帳」「源泉徴収票」「雇用保険被保険者証」です。

手元になければ、それぞれ前の会社に問い合わせましょう。その他、「健康診断書」「住民票記載事項の証明書」「社員証に貼る写真」「給与振り込み用の銀行の通帳のコピー」などの提出を求められることもあります。

 

 

 

Q転職先から「前会社在職時の収入や役職の証明書がほしい」と言われました。

 

A退職者は、勤務していた会社に対し「雇用期間」「業務の種類」「その事業における地位」「賃金」「退職の事由(退職の事由は解雇の場合でも、理由として含む)」についての証明書を請求することができます。

会社側がこの証明書の発行を拒否すること、労働者が請求していない項目を記載することは、いずれも禁止されています。必要な項目を伝えて、安心して前会社に請求してください。

 

 

 

Q入社予定日前に研修がありました。その期間の給与は支払われますか?

 

Aその入社前研修が、労務を提供している時間であるかどうかで変わります。

会社の指揮命令に従って、労務を提供している時間には、もちろん賃金の支払いが必要になります。会社が研修への参加を義務付けている場合は、指揮命令下にあると解されますので賃金が支払われるべきでしょう。

また、参加が義務付けられていなくても、「入社前研修に参加した者は配属先が優遇される」など、不参加者が不利益な取り扱いを受ける場合は、賃金が支払われなければなりません。不払いの場合は、各都道府県の労働局(総合労働相談コーナー)などに相談してみましょう。

 

 

 

Q入社時に「契約書」にサインするよう求められました。これは普通ですか?

 

A多くの場合、「会社の機密情報を漏らさない」ことを約束するためのものなので、サインして問題ありません。ただし、不当な内容が盛り込まれていないかよく確認してからサインするようにしましょう。

 

 

 

Q入社予定日に旅行の計画があります。正直に入社日の延期をお願いするべき?

 

A企業は予定している出社日から出社してほしいと思っています。

「旅行に行くので…」などプライベートな理由で出社日を延期すると、当然いい顔はされません。マイナス評価を覚悟の上なら伝えることもよいでしょう。

ただせっかく採用してもらった会社ですから、旅行は入社後に休みを取ってからでも遅くはありません。企業にとって人を採用するということは、あなたに対する評価であり、期待でもあるのです。

 

 

 

Q月の途中で入社したら、住宅手当まで日割り計算で支給されていました。

 

A月初の入社でない場合、基本給や諸手当を日割り計算で支給することは法的には全く問題ありません。

各企業の方針によりますので、「他の同時期入社者は満額支払われていたのに…」など気になる点がある場合は、就業規則等に記載されている、手当の日割計算方法に従って計算されているかを確認してみてください。

就業規則等は会社と社員のいわば契約内容を明文化したものです。入社したらしっかり目を通しておくことが大切です。