仕事探し・企業探しQ&A

 

Q厚生年金と健康保険のみの加入でも「社会保険完備」といえる?

 

A「社会保険完備」とはいえません。

 

「社会保険完備」とは、健康保険、厚生年金保険、労働者災害補償保険(労災保険)、雇用保険の4つすべてに加入できるという意味です。雇用保険と労災保険に加入していないこの会社は「社会保険完備」とはいえません。

 

ちなみに、すべての企業は、就業規則又は労働契約書等で定められた労働時間(所定労働時間)が1週間に20時間以上あり、なおかつ31日以上働く見込みがある雇用者を、雇用保険に加入させなくてはなりません。

 

また、労働者災害補償保険は、労働者が一人でもいれば、会社の適用手続きを行わなければなりません。この会社は求人広告の表記と実態が違うだけでなく、法律上の加入義務を果たしていない可能性があります。

 

 

 

Q応募者の素行調査をする会社はある?

 

A素行調査を行う企業はあるようです。

 

選考の際に素行調査を行う企業は存在します。素行調査そのものを禁止する法律はないため、必ずしも違法とはいいきれませんが、その方法や取得する情報によっては、法令に違反することになりかねません。調査内容は企業によって異なります。

 


・履歴書通りの住所に住んでいるか
・近隣住民からの評判はどうか

 

などがあるようです。それから、個人情報保護法により、応募者が在籍していた会社に勤怠状況などを確認することは、本人が前会社に第三者への情報提供を同意していない限りできません。

 

 

 

Q残業代が支払われない、給与の支払いが遅れるという会社を見抜くには?

 

A心配な場合は、面接で確認することをオススメします。

 

質問するタイミングと質問の仕方に注意する必要がありますが、どうしても心配な場合は面接で直接確かめることをオススメします。タイミングは最終面接の時や「何か質問はありますか」と聞かれた時、会社側から就業時間についての説明があった時などです。ただ、給与などの就業条件についての質問は嫌がられることもあるので慎重にしてください。

 

残業については「入社後の生活をイメージしたいのですが、皆さん平均して何時ごろ出社・退社されていますか」などとやんわりと質問を切り出し、その流れで「残業代の扱いはどのようになるのでしょうか」と続けるといいでしょう。残業を嫌がっている、サービス残業を疑っているなどの印象を持たれることもありますので、質問の仕方には注意してください。

 

給与の支払いが遅れることについてもタイミングは同様です。「私の家族が勤務先で給与の遅延にあい、大変苦労しています。念のためにおうかがいさせていただきますが、御社ではそういったことはございませんか」など、極力失礼にならない聞き方を心がけてください。

 

ただし、どちらの質問も印象を悪くしてしまうリスクがあります。企業の理念や事業内容採用担当者の人柄、オフィスの様子などから信頼できそうな会社かどうかを見極め、面接で確かめるのは、それでも不安な場合の最後の手段にすることをオススメします。企業の経営状態は、なかなか実情をつかむことは難しいものですが、さまざまな方法で自分で確認するようにしましょう。

 

入社時の説明と、入社後実際の給与の支払い状況に相違が出ないよう、労働条件は口頭の説明だけでなく、労働契約書などの文章で残しておくことで、入社後のトラブルを防止できます。これは給与面に限ったことではありません。

 

 

 

Q休職中に転職活動はしてはいけないのですか?

 

A休職中でも可能です。しかし、できれば退職後がオススメです。

 

休職中の転職活動は、応募先企業に以下の点を疑問視されることが多いため、基本的にはあまりオススメできません。

 

・なぜ在籍中の会社に復帰しないのか
・休職している状態なのに、入社後、通常の勤務が可能なのか

 

 

また、休職中という状況に焦り、本来の自分の志向とは異なる業種・職種を選んでしまうなど、企業とのミスマッチが生まれる原因にもなりかねません。休養期間である休職中に活動をすることで、健康状態に支障をきたす可能性もあります。現在の会社を退職してから、転職活動を始めたほうがよいでしょう。

 

・在籍中の会社の労働環境に問題があるなど、復帰しない理由が客観的に明確であること
・現在は休職中だが、すでに健康状態には問題はなく、入社後も通常の勤務が可能であること

 

これらに当てはまる場合は、休職中であっても、転職活動で自分に合った転職先が見つかる可能性があります。なお、休職中に転職活動をする際は、休職中である事実を応募先企業に伝えることが前提です。休職中であることを隠して転職活動をするのは「経歴詐称」と見なされることがあるため、絶対にやめましょう。

 

 

 

Q転職を繰り返してしまわないようにしたいのですが、どうしたらいい?

 

A今までの転職理由を振り返り、まずは現在の職場で解決策を考えましょう。

 

転職を繰り返している人の場合、転職が当たり前になっていて、転職に対する抵抗感がなくなっている可能性があります。まずは、今までの転職理由を振り返ってみましょう。

 

細かい状況は多少異なっていても、例えば「人間関係が原因」といったような、根本的には同じ理由で転職を繰り返しているケースがあります。また、それぞれの在職期間が3年未満と短い場合、一時的な不満で転職を繰り返してしまっている可能性があります。

 

今回の転職を思い至った目的について振り返り、現在の会社では本当に達成できないものなのか再度考え直すことが必要です。

 

 

 

Q未経験の業界に転職したいのですが、一次面接で不採用になります。どうしたらいい?

 

A経験者募集しかない場合には、派遣スタッフや契約社員として経験を積むことも有効です。

 

最近は、厳しい経営環境を乗り越えるために、中途採用では即戦力を望む企業が増えています。どうしても希望する業界に転職したいなら、経験を積むか、求められる資格がある場合はそれを取得することが必要となります。

 

まずは派遣スタッフや契約社員として経験を積み、その上で正社員募集に応募するというのも1つの方法です。正社員になるためにはどのような経験やスキルを身につけることが必要かを意識して、それらが身につく職場を選ぶといいでしょう。

 

なお、未経験者歓迎の募集に応募しているのに内定が得られないのであれば、面接時のコミュニケーションの方法や自己PRの内容を見直してみましょう。

 

面接担当者の質問に正しく受け答えができているか、一方的な自己PRになっていないか、などを振り返ってみてください。応募先の会社をよく研究し、入社後に何をしたいか、どんな活躍ができるかをアピールすることがポイントです。

 

 

 

Q無理せずにでき、やりがいがあり、収入が安定する仕事に就きたい。転職先選びのポイントは?

 

Aまずは、希望条件の優先順位を整理しましょう。

 

転職先に求める条件が複数あるため、整理する必要があります。まずは、どれを最も優先するのかを考えることが先決です。

 

優先順位が整理できたら、条件を具体的にしていきましょう。「無理せずにできる仕事」、「やりがいのある仕事」といった表現は、非常に抽象的です。「無理せずにできる」とは内勤なのか外勤なのか、1カ月の残業時間はどの程度までならOKなのかなど、具体的な条件を紙に書き出してみてください。「やりがいのある仕事」「収入が安定している仕事」についても同様です。