仕事探し・企業探しQ&A

 

Q紹介予定派遣とは?

 

A派遣先への入社を前提とした「派遣」です。

 

派遣先に入社することを前提に、契約時に定めた6カ月以内の期間を派遣スタッフとして派遣先の会社で働く形態です。派遣期間中や終了時に、派遣スタッフと派遣先の双方が望めば、当初予め明示されていた労働条件で、派遣先の社員として雇用されます。

 

派遣先の社員として働く前に、仕事内容や会社が自分に合っているかをじっくり見極められる点がメリットです。また、一般派遣や特定派遣では行ってはならないとされている事前面接や履歴書の送付なども可能になります。最終的に派遣先が正社員(あるいは契約社員)採用を断ってきた場合は、その理由を派遣会社から書面でもらえる仕組みになっています。

 

 

 

Q退職理由は結婚による転居。転職活動では不利?

 

A仕事への意欲をアピールできれば不利にはなりません。

 

退職理由が結婚という場合でも、仕事への意欲があることをアピールできれば不利になることはありません。応募書類の段階では、「以前の仕事を続けたかったが、結婚に伴う転居でやむをえず退職をした」という、退職の事情がはっきりと伝わるような書き方をしたほうがよいでしょう。

 

 

面接時には、退職理由の説明と併せて、「出産は○年後くらいを計画しているが、退職せず、育児と仕事の両立を望んでいる」というように、転職後の働き方を具体的に伝えましょう。仕事に対する姿勢をアピールできます。

 

また、産前産後休暇や育児休暇などの制度が使える環境にあるかどうかを質問すれば、家庭と仕事を両立させる社員への配慮がある会社かどうかも見分けることができます。

 

 

 

Q同業他社への転職で注意することはありますか?

 

A就業規則や誓約書に書かれている内容によって制限が異なります。

 

現在の会社の就業規則や提出した誓約書に、「退職後○年間は競合関係にある同業他社へ就職し、会社と競合する事業または営業行為をしてはならない」といった「競業避止に関する事項」が書かれているかどうかを確認しましょう。これは退職した社員が、転職先で自社の機密事項や製品開発などのノウハウを漏洩することを禁止するというものです。

 

ただし、就業規則や誓約書に競業避止の記載があっても、同業他社への転職が完全に不可能なわけではありません。競業避止の内容に以下の事項が書かれているか確認してください。

 

(1)競業を制限する期間
(2)制限する場所
(3)制限の対象となる職種
(4)代償措置

 

これらが、合理性のある範囲で明記されている場合は、明記された期間中に該当する企業への転職をすると、損害賠償の対象となる可能性があります。

 

しかし、制限の対象となる職種が明記されず、期間や場所が限定されていなく、内容に合理性が無い場合には、一方では憲法により「職業選択の自由」が保障されていますので、就業規則や誓約書の内容が無効となる可能性もあります。

 

また、競業避止に違反した場合、退職金を支給してもらえない、減額されるといったケースがあります。該当企業への転職を理由に、退職金の全部または一部を不支給することについては、就業規則又は退職金規程に「違反した際には退職金を支給しない」という記載があることが必要です。

 

ただし、一般的に全額不支給は認められないことが多く、全額不支給は、過去の功労を失わせるほどの重大な背信行為があった場合のみに限られます。

 

 

 

Q未経験の業種に転職したい・・・会社を選ぶポイントは?

 

A「人員補強」のために、業務未経験者を積極的に採用する企業を探しましょう。

 

企業が中途採用をする場合、大きく分けて2つのパターンがあります。特定のポジション・地位の社員が欠員となったための「欠員補充」か、企業の成長・業務拡大に伴う「人員増強」です。企業によっても異なりますが、前者は即戦力となる実務経験者を求めていることがほとんどです。

 

しかし、後者は実務未経験者でも本人の意欲や、それまでの経験・スキルの伝え方次第で採用されるケースが多くあるため、狙い目です。また、異業種での経験・スキルによる新しい発想を求めていること、研修制度が充実していること、なども会社を選ぶポイントとなります。

 

 

 

Q今の仕事に興味が持てません。こんな理由での転職はOK?

 

A興味の持てる仕事が具体的にあるなら問題ありません。

 

まずは逆に「興味が持てる仕事とは何か」という点について考えてみましょう。具体的に、興味の持てる仕事内容やその仕事を希望する理由があるなら、積極的に転職を考えても問題はないでしょう。

 

注意したいのは、ほかに興味のある仕事が思い当たらないケースです。この場合は、一時的に仕事への興味を失っている状態だと考えられます。「興味が持てない」という消極的な理由での転職は、応募先の企業からは「また同じ理由で仕事が長続きしないのではないか」と思われてしまいます。

 

また、会社や業務内容を選択する基準が確立していないため、企業とのミスマッチが起こりがちです。一時的に興味を失っている場合は、現在の仕事を選んだ理由を一度振り返ることが有効です。振り返ることで、見失っていた仕事への目標を再認識することも多いからです。

 

 

 

Q現在通院中ですが、転職活動で不利になりませんか?

 

A不利にはなりませんが、安全性の面から業種・職種が制限されることはあります。

 

業務中に事故に遭わないようにという安全性の面から、業種・職種によっては制限される可能性はあります。また、業務の性質によっては定期的に週1~2回の休みがとれないこともあるため、面接時には通院の事実を伝え、実際の業務と通院が両立できるかどうかについて、確認することが重要です。両立が可能な業種・職種であるなら、選考で不利になることはありません。

 

 

 

Q未経験での転職の場合、求人広告に載っている給与例の最低給与額になってしまいますか?

 

A実務で結果を出せると判断されれば、給与が上がる場合も。

 

業種・職種ともに未経験の場合、求人広告に載っている給与例の最低給与になることが多いでしょう。ですが、現在の仕事と転職を希望する業種・職種に共通するスキル・知識があり、なおかつ実務で結果を出せることをアピールできれば、能力を考慮して最低給与から上乗せされる可能性も考えられます。しかし、未経験者は入社時は最低給与であると設定している企業も少なくありません。