面接Q&A

 

Q給与アップを狙って転職したいのですが、前職の給与は考慮されますか?

 

A一般に、同業種同職種への転職では考慮されることが多いですが、未経験転職の場合は考慮されないと考えましょう。

前職が同じ分野であれば、考慮されることは多くあります。ただし、転職先の会社の給与体系に照らして金額が決まるというのが、給与決定の基本ルール。会社の給与体系がどのようになっているのか、前職での給与や経験年数は考慮されるのかといったことは、会社によって異なります。

前職の給与額は応募先企業にとってあくまでも参考情報であり、「考慮」は「前職の給与額の維持」や「アップの保証」ではないと考えましょう。「前職の給与を考慮」などと記載された求人の場合でも、前職の給与と同程度になるケースが多い一方で、「考慮しましたが、前職と同程度の給与は出せません」となる可能性もあります。

 

なお、未経験分野の仕事に応募する場合、社会人経験年数を考慮する会社は多くありますが、前職の給与額はあまり考慮されないと考えたほうがいいでしょう。

 

 

 

Q入社後、自分がどれくらいの給与になるのかを面接時に確認できますか?

 

A確認できますが、質問するタイミングは最終面接時など採用が近くなった段階にしましょう。

面接で給与額を質問することはできますが、面接担当者によっては「給与だけが動機か」と受け取られてしまう可能性もあります。面接担当者が給与の話題を切り出さない限り、こちらからは質問しないほうが無難でしょう。待っても給与の話が出なかった場合には、最終面接など採用が近くなった段階で質問するようにしてください。その際には、ストレートに金額を質問するのではなく、「私と同年代の方はいくらぐらいなのでしょうか?」などと聞くようにするといいでしょう。

 

 

 

Q面接に職務経歴書を持参します。送信レジュメと同内容でよいのでしょうか?

 

A内容を変更する必要はありませんが、書式は工夫しましょう。

履歴書や職務経歴書の内容が送信レジュメと似てしまうのは、仕方ありません。あえて内容を変更しなくても大丈夫です。

 

ただし、履歴書や職務経歴書は、丁寧に見やすく作成されているかといったこともチェックの対象になります。また、フォームが決まっているリクナビNEXTの送信レジュメとは異なり、職務経歴書の書式は自由。アピールしたい事柄が十分に表現できる構成を工夫することが大切です。具体的には、次のようなことに注意して作成するようにするといいでしょう。

 

●履歴書
・写真は写真館で撮り、まっすぐにきちんと貼る。撮影時の服装は男女ともスーツで。女性はブラウスにジャケットでも可
・手書きの場合は、丁寧に書く

 

●職務経歴書
・「職務経歴」「主な業績」「自己PR」などの小見出しを立て、相手が読みやすいまとめ方を工夫する
・各見出しにつける内容はアピールしたい事柄を優先に、箇条書きで簡潔にまとめる
・送信レジュメでは文字数の制限があって書けなかったことがあれば追加する
・できればA4判で1枚、多くても2枚以内に収まるようにまとめる
・文字のサイズはあまり小さくせず、行間も適度にとって読みやすいレイアウトを心がける

 

 

 

Q1次面接の場で内定と言われました。こんなに早くて大丈夫なのでしょうか?

 

A1次面接のみで内定が出ることもあります。

内定が出るタイミングは企業や求人によって異なりますが、応募者が求めている条件を十分に満たしている場合などには、1次面接のみで内定が出されることもあります。あなたにとっても入社したいと思える会社なのであれば、決断しても問題はないでしょう。

 

不安が残るようでしたら、「直属の上司となる方とお話ししたい」「職場を見学したい」「経営者の方にお会いしたい」などとお願いし、会社のことを知る機会をセッティングしてもらいましょう。あなたの入社を強く望んでいるなら、何かしら調整してもらえるはずです。そうした際の対応からも、会社の雰囲気を察することができます。

 

ただ、内定がすぐに出た場合、話がトントン拍子に進んだがために、労働条件の確認がなおざりになるケースがあります。試用期間の有無や長さ、社会保険の有無、給与額、勤務時間といった労働条件をしっかりと確認し、納得したうえで入社を決めるようにしてください。

 

 

 

Q面接後にお礼状を出そうと思います。変ですか?

 

Aお礼状によって合否が変わることは期待できませんが、送ることは変ではありません。

企業は、応募者の経験や能力、職務適性などを基準に採否を判断します。お礼状を送ったからといってそれで合否が変わることはないと思いますが、採用担当者に多少なりともよい印象を持ってもらえるかもしれません。送ることは変ではありませんし、送ってマイナスになることはありません。

 

お礼状は書面を郵送するのが原則ですが、採用担当者のメールアドレスを知っているのならメールで送っても構いません。ただし、携帯のメールアドレスや今の勤務先のメールアドレスから送ることは、マイナス印象につながります。プライベートで使うパソコン用のメールアドレスから送るようにしましょう。送付するタイミングが早ければ早いほど、印象が強く残ります。面接があったその日か翌日のうちには送るようにしましょう。

 

ただ、お礼状を出すことよりも大切なのは、面接の場でのマナーです。退室するときには、「貴重なお時間をいただきありがとうございました。よろしくお願いいたします」などのひと言を添えましょう。その際には、相手の目を見ながら述べるのが礼儀。面接担当者全員とアイコンタクトを取りながら伝えるなど、ビジネスマナーにかなった言動を心がけてください。

 

 

 

Q面接で「ほかにも応募しているか?」と聞かれたらどう答えればよいですか?

 

A正直に答えた上で、「第一志望は御社です」と強く意思表示してください。

複数の会社に応募する人が多いことは、会社側も承知しています。複数応募を隠す必要はありませんので、正直に答えるようにしてください。ただ、自社への志望度が低いと見なされるとマイナス印象になる恐れがあります。「第一志望は御社です」とハッキリとアピールするようにしましょう。

 

会社側がこの質問をする意図は、かけもち応募をしている応募者を避けるためではなく、同時に応募している企業を知ることで応募者の志向性や自社に対する熱意を探るためであることがほとんどです。いくつかの業界や職種に応募している場合には、必ずその理由を聞かれますので、具体的に説明できるようにしておくことが必要です。

 

 

 

Q「会社都合退職」であることを疑われた場合どうしたらいいですか?

 

A前の職場に退職証明書を交付してもらい、「自己都合退職」であることを証明しましょう。

退職の理由を証明できる書類に、退職証明書というものがあります。これは、その会社で働いていた期間や職種、給与額や退職の理由などが書かれたもので、退職理由は「自己都合による退職」「当社の勧奨による退職」のように明記されます。社員から退職証明書の請求があった場合には会社はこれを交付しなければならないことが、労働基準法で定められていますので、前の職場に依頼して準備するとよいでしょう。

 

なお、「会社都合退職」と「自己都合退職」のどちらが有利になるかは、一概にはいえません。採用する側が重視するのは、形式的な退職理由よりも志望動機とあなたの熱意です。退職証明書を準備するだけでなく、なぜ前の会社を辞めようと思ったのかという具体的な退職理由と、なぜその会社で働きたいと思っているのかという志望動機を、きちんと説明できるようにしておくことが大切です。